淀川コーエンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

淀川コーエン

淀川コーエン

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続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

3.5

アメリカ社会とコロナウイルスまでもを風刺したモキュメンタリー。
今コレが作れて、なおかつ賞レースにも絡めてくるアメリカってどうかしてるとしか思えないほど面白い。

誰でもない女(2012年製作の映画)

3.5

ナチスドイツの負の遺産「レーベンスボルン」を背景としたサスペンス。
主人公の女性が背負った運命があまりにも重い。終盤、一度は反目した娘がかける「ママ」の響きがせつない。

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.5

中東を舞台にCIA工作員のある作戦を描く。
上司ラッセル・クロウに終始モヤモヤさせられるし、ヨルダンの局長(マーク・ストロング←髪がある!)はめちゃカッコイイし、犠牲者は気の毒すぎるし、ディカプリオ頑
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不都合な自由(2017年製作の映画)

4.0

20年の刑期で仮釈放となった38歳の男性と支え続けた女性教師の愛を描く。前科者の社会復帰の困難というよりも人との愛を築いていくストーリーが良い。
ジェイ・デュプラスにもらい泣き。教師の娘『ブックスマー
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

高校卒業前夜のパーティーデビューを目論む優等生女子2人。
現代らしい多様性をふんだんに盛り込みながら普遍的な友情や青春のほろ苦さを味わえる1本。
アラニス・モリセットを熱唱するシーンが最高にクール!

アロハ(2015年製作の映画)

3.0

軍事コンサルタントがハワイでの人工衛星の打ち上げに…、というくだりがいる?!って言いたくなるほどエマ・ストーンとレイチェル・マクアダムスの間でええカッコしいのブラッドリー・クーパーにモヤるハートフルコ>>続きを読む

マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

4.0

晩餐会の人数合わせで急きょ客人に仕立てられたメイドのラブコメ。
格差や人種差別、老いなどの問題を絡めながら、人を愛することはやっぱり楽しいと実感。
意味深なラスト、わたしはハッピーエンドだと思う。

ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.5

自然暮らしの訳あり男性と人付き合いにウンザリしている未亡人の大人のロマコメ。

とにかくオシャレ。借金があろうとも、小屋に住もうともオシャレ。
ジャケットの上から太ベルトは、かなり難易度高し!

レジェンド・オブ・リタ(2000年製作の映画)

3.0

1970年西ドイツの実在の女性テロリストをモデルにしたストーリー。
警官を撃って指名手配されたリタはシュタージの庇護のもと東ドイツで別人として暮らすがー。

逃亡、潜伏のスリル以上にリタの孤独がやるせ
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争時に隠した金塊を探す4人の黒人元兵士たち。戦争が残した大きな傷をえぐりだすスパイク・リー作品。
娯楽度は控えめながら全編に流れる「What's Going on」が効く。
そしてチャドウィ
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

4.0

ワクチンができるの遅いな、と思ったら、はもっと遅かった。
「【恐怖」はウイルスより早く感染する」というキャッチが的確過ぎる。

母の秘密(2019年製作の映画)

3.0

母の遺言でそれぞれ別の実父がいることを知らされる四姉妹。父探しを通して各々が抱える問題を描く。

ドラマ並みの短さ(74分)なのでちょっと物足りない気も。『クローズド・バル』のブランカ・スアレス以下、
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プリジョネイロ(2021年製作の映画)

5.0

出稼ぎの実態は不当な奴隷労働。どうにもならない格差の現実の中、搾取される側に残されたある選択とは。

幸せって何だ?とあのイケメンだったロドリゴ・サントロが揺さぶる。たぶん私の正義感は死にました。

ハンナ(2011年製作の映画)

3.0

森の中で訓練された少女が自身の出生の秘密とその命を狙う組織と戦う。

子ども時代のシアーシャと悪役にケイト・ブランシェット。せっかくのキャストなのに設定が粗い。殺し屋がモッサリしすぎ。 ジョー・ライト
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マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015年製作の映画)

4.0

精子提供でシングルマザーになるつもりが略奪婚で母に。優柔不断な夫とその元妻の三角関係ロマコメ。

『フランシス・ハ』のグレタ・ガーウィグのまだまだ続く自分探し。イーサン・ホークもジュリアン・ムーアも◎

クレイジー・ハート(2009年製作の映画)

5.0

アル中の落ちぶれシンガーの再生を描く。
ヨレヨレでもカッコいいジェフ・ブリッジスと個性的な魅力のマギー・ギレンホール。2人が演じる同じ過ちを繰り返したくないという迷いが胸を打つ。

ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

4.0

エメットは痛い男だけれど、その傲慢で不遜なふるまいが自分の才能に溺れているからではなく「自分はこんなもんじゃない」という渇望に見えてくるショーン・ペンの名演。

キングスマン(2015年製作の映画)

3.0

序盤は好きだけど、クライマックスのドッカンドッカンがかなり苦手。

キルトに綴る愛(1995年製作の映画)

4.0

キルトを合わせるように恋愛や結婚、人生を綴っていく老婦人たちのエピソードが逞しくて温かい。
それを聞いていたフィン(ウィノナ・ライダー)が出す結論がそれかいっ!

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.5

男と女がくっついたり離れたりのウディ・アレン作品。マンネリは否めない。クリステン・スチュワートが魅力的。

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

4.0

「現実は現実、虚構は虚構」
そう受け止めざるを得ない大人のせつなさを感じさせる。

エリザベス:ゴールデン・エイジ(2007年製作の映画)

4.0

前作より10年。大女優の風格たっぷりのケイト・ブランシェットと渋いジェフリー・ラッシュ。

エリザベス(1998年製作の映画)

4.0

ケイト・ブランシェットの高貴な美しさは圧巻です。そしてエリザベスのために陰で動くウォルシンガム(ジェフリー・ラッシュ)の存在感が半端ない。史実やほかの関連映画と絡めて見るとさらに面白い。

ウディ・アレンの重罪と軽罪(1989年製作の映画)

4.0

「人生は不条理だらけ」ウディ・アレンが繰り返し描くこのテーマが最も色濃く表れた作品。好きか嫌いかでは語りにくい1本。

ウディ・アレンのバナナ(1971年製作の映画)

3.5

アレン初期のナンセンスコメディ。ばかばかしさの中にも社会への風刺が効いている。

ウェルカム トゥ コリンウッド(2002年製作の映画)

3.5

同時期、同タッグ(クルーニー✕ソダーバーグ)の『オーシャンズシリーズ』の真裏を行くような労働者階級のコソ泥。計画のショボさがイイ!