淀川コーエンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

淀川コーエン

淀川コーエン

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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.5

若い頃から何度か見ている作品。年々キャプテンアメリカへの憧れや共感が薄れ、体制への反逆とか支配への抵抗とか、そんな気持ちがなくなっていくことを実感する、ある意味「色褪せていく」名作。

アニー・ホール(1977年製作の映画)

5.0

オールタイムベストの1本。公私ともにパートナーであったアレン×キートンの恋愛に発想を得た物語。

「死へのこだわり」や「不合理への執着」という以後のアレン作品で繰り返し描かれるテーマを大失恋で描く傑作
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

スコセッシ監督が描く裏社会で生きた男の末路。老後のエピソードがそこそこ長い(ための3時間超)けれど、そこが見どころ。「男の美学」への戒め。

(一応)堅気なのに一番ギラついているアル・パチーノ(ジミー
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.5

本人(役)たちの語りに対し「どこまではホントの話かはわかりませんがー」、といった前置き。その語りが作り出す胡散臭さと妙な爽快感がある。

アリソン・ジャネイの怪演と製作にもかかわった主演マーゴット・ロ
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⽩雪姫〜あなたが知らないグリム童話〜(2019年製作の映画)

3.0

現代の白雪姫。ラストだけが寓話的であとはやりたか放題。ユペールも手ぬるい。チェロリストの犬だけが良かった。

アジャストメント(2011年製作の映画)

3.5

SFが苦手な私にもわかりやすいシンプルな展開。
ちょうどオジサン化したマット・デイモンと、とにかくカッコいいアンソニー・マッキーが◎

アスファルト(2015年製作の映画)

4.5

パリ郊外の寂れた団地に暮らす人々の群像劇。
不運にも車椅子生活となった冴えない男、落ちぶれた女優、不時着したアメリカ人宇宙飛行士など訳ありな人々をコミカルに描く。
どうにかしてつながり合おうとする人の
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あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

3.5

ロンドン郊外の労働者階級の中学校に赴任してきた美術教師シーバと、お局教師バーバラの危険な関係を描いた心理サスペンス映画。

粘着(バーバラ)とド天然(シーバ)という両極端な2人が惹かれあって揉めまくる
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

これむちゃくちゃオモロイ。

笑い、泣き、絆、友情、夢、希望、そして、お下劣。
必要なすべての要素を含んだ最高のエンターテインメント。

あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

4.0

1960年代公民権運動の中、それぞれの役割や生き方を模索する4人の黒人成功者の会話劇。
「黒人差別問題」と一括りにすること自体が誤りだと気付かされる。
あらためて『マルコムX』を見直したい。 

WASP ネットワーク(2019年製作の映画)

4.0

1990年代にキューバからアメリカに亡命した男の実話に基づく映画。
亡命は装われたもので、真の目的とはー。

史実に疎く充分に理解できなかったとはいえ、事件の裏で耐えぬいた家族、特に妻オルガ(ペネロペ
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50歳の恋愛白書(2009年製作の映画)

3.5

邦題がミスリード。
中年女の安っすいラブストリーのはずがない。50歳になってもなお母親との関係を引きずっている主人公が、「人を愛する」ということにどう向き合うか、というけっこうキツい話。キャストは好き
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.5

犠牲を背負って生きていくものたちを描いた映画。
特に愛馬を手にかけるシーンは辛い。
ヘイリー・スタインフェルドが素晴らしい。

ブラッドシンプル ザ・スリラー(1999年製作の映画)

4.0

コーエン兄弟映画の原点。
誰も救われない世界観とフランシス・マクドーマンドのとぼけ顔の存在感が既に完成されている。

恋愛だけじゃダメかしら?(2012年製作の映画)

3.5

妊娠にまつわる群像劇。
子どもが欲しい人たちのお話なんだけど、子どもを持つことを理想化しすぎていないところがいい。
エリザベス・バンクスが最高。J.loも美しい。

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

5.0

同姓同名の大富豪と間違えられ誘拐事件に巻き込まれてしまう無職の中年男テュードのお話。

ムシャクシャするときも退屈なときも落ち込んでるときも、どんな気分にもハマる私の神映画。

食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)

3.0

ジュリア・ロバーツが自分探しをする映画。

二日酔のジュリアに「これ飲む?」って、ハビエルが謎のドリンクを持ってくるシーンが地味に怖い。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.5

ボクサーの女性と老トレーナーの絆を描いた名作。
ヒラリー・スワンクと言えばコレ。

医療監修的に少々気になるシーンもあるけれど、イーストウッドがOKならOK。

マリー・アントワネットの首飾り(2001年製作の映画)

3.5

ヒラリー・スワンクの貴婦人ほか、冷たい夫にエイドリアン・ブロディ、ツバメがメンタリストのサイモン・ベイカーで、ゲスな枢機卿にジョナサン・プライスという違和感がそれなりに面白い。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

ジムジャームッシュが描く5つの都市の夜のタクシーをめぐるオムニバス映画。

世界が不安に包まれる夜には、こんな映画が見たくなる。

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.5

リーマンショック直前の金融マンたちの動きを描いた映画。
お金に関する専門用語が多く、珍しく吹替で観て正解と思った1本。
もう一度予備知識を入れて(字幕で)見直したい。

カンパニー・メン(2010年製作の映画)

3.0

リストラされたエリートサラリーマン。
生きていく上で大切なものは何か、ということをストレートにぶつけてくる。このベン・アフレックは地味イイ。

ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

4.0

ロマコメ嫌いの女子がロマコメの世界に迷い込み、ロマコメを否定しつつもロマコメ的展開によって自分を愛することに気づく、つまりロマコメ最高!という映画です。音楽もいい!

あなたにも書ける恋愛小説(2003年製作の映画)

3.0

スランプの作家と雇われタイピストの恋愛映画。
タイピストのアドバイスで執筆は捗り、小説と現実が交差するうちに2人はー。

さすが名コメディエンヌ母ゴールディ・ホーンのDNAを受け継ぐケイト。
ロマコメ
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バッド・バディ! 私とカレの暗殺デート(2015年製作の映画)

3.0

"私とカレの暗殺デート"というダサいサブタイトルがついているとおり、これは立派なロマコメ。

サム・ロックウェルに愛されて、おまけに殺し屋になれるアナが羨ましすぎる。

ウソはホントの恋のはじまり(2013年製作の映画)

3.0

街で見かけた女の子に一目惚れし、その子のSNSを探しあて、それを参考に彼女の理想の男になってお近づきになろうとするけど、というお話。
一歩間違えるとストーカー…。

最初で最後のキス(2016年製作の映画)

3.5

イタリアの青春映画。アメリカで実際に起きた事件をもとにしたお話。

ポップな音楽や映像と不釣り合いな保守的さと、あからさまなヒリヒリ感が漂う。邦題とビタースイートというキャッチも微妙だけどそこがイイ。
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.5

スコセッシ×ディカプリオ作品

ドンデン返しがあるとわかっていても、途中でなんとなくそうじゃないかなぁと気がついても、見応えたっぷり。

バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!(2012年製作の映画)

3.5

結婚前後の女子のドタバタ劇。
イケてない女子の結婚にキルスティン・ダンスト他2美女がいろいろやらかしてしまう展開はありがちだけど面白い。
メンズがわかりやすく残念。

サン・ドッグス -生きる意味を探して-(2017年製作の映画)

2.5

海兵隊の入隊に固執する若者とその家族、ワケありの女子(メリッサ・ブノワがかわいい)が人生の目的を見出していくお話。

一応コメディなんけど笑いはそれほどでもなく、むしろ心が痛くなるストーリー。主人公の
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あしたのパスタはアルデンテ(2010年製作の映画)

4.0

ゲイであり作家志望であることを家族に告白しようとする青年。堅物の両親との対立を軸に各々の思うようにならない人生が交錯する。

家業がパスタ工場とはいえ、この邦題はナニ?愛の形はさまざまです。

ニコー
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隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

4.0

何度見ても、結末がわかっていてもドキドキしてしまう。
「買い物よ」のジョーン・キューザックのただ者じゃない感がすごい。

プレッピー・コネクション(2015年製作の映画)

3.0

貧乏家の青年が奨学金で入った有名私立高校在学中にコカインを密売、逮捕、という実話に基づく映画。
ストーリーはさておき、もうちょっとプレッピールックを見せて欲しかった。

セックス・アンド・マネー(2006年製作の映画)

4.0

女たちの中年クライシスもの。

フランシス・マクドーマンド、キャサリン・キーナー、ジョーン・キューザック、ジェニファー・アニストンという渋い面子でリアルな作風も好き。

にしても、邦題がよろしくない。

パーフェクト・ゲッタウェイ(2009年製作の映画)

3.5

ハワイの絶景を舞台に繰り広げられるサスペンス。
酷評されてるけどB級感といい、ナンじゃこりゃな展開といい、存分に楽しめた。