淀川コーエンさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

淀川コーエン

淀川コーエン

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ザ・ストレンジャー:見知らぬ男(2022年製作の映画)

3.5

実話ものだけにドラマ的要素は薄め。いや意図的に薄くしてあるのでこちらから入りこまなければならない。
区別がつかなくなりそうな2人のヒゲロン毛。その微妙な関係性をロートーンで魅せるジョエル・エドガートン
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エヴァ(2018年製作の映画)

3.5

娼婦のエヴァと破滅に向かう若い劇作家。
華奢過ぎる身体つきなのに、なんでこうも艶かしいんでしょうな、ユペールさんは。

60年代のジャンヌモローの『エヴァの匂い』と同じ原作の映画。
フランスってけしか
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アメリカで最も嫌われた女性(2017年製作の映画)

3.0

無神論の女性活動家マデリン・マーレイ・オヘアの半生と誘拐事件を描く。
無神論者として社会に一石は投じたけれどー。

緊張感のない展開のまま呆気なく終わる。これが実話ベースかと思うと、何も信じない人間っ
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ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)

5.0

若い頃に付き合っていた中年2人が偶然再会。不遇な今を匂わせながらも楽しい一夜を過ごそうとする。

地味でありきたりなストーリーなのに、そうはさせない主演のサラ・ポールソンとマーク・デュプラスの演技に釘
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

4.0

見たら自死に導かれる「闇」が襲ってくるパニック映画。
「闇」が何なのか最後までモヤっ。サンドラ・ブロックはさすがに強し。

ソフィー・マルソー/恋にくちづけ(1984年製作の映画)

3.0

セレブの中年プレイボーイと放浪娘のドタバタコメディ。
ずっとハイテンションで喋り続けるジャン=ポール・ベルモンドと『ラブーム』からぐっと大人になったソフィーマルソー。
昔はこれが良かったのか……。

母の残像(2015年製作の映画)

3.5

戦争写真家の母の死の謎と、残された夫と2人の息子の苦悩を描く。
フランス語ではないユペールが表情で魅せる。悩める長男ジェシー・アイゼンバーグもいい。

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.5

東西ドイツ統一に直面する家族の物語。
病に倒れ「ベルリンの壁が崩壊したことを知らない社会主義を理想視する母と、その母に現実を見せないようにする息子の愛がもどかしい。
しっかりと笑いどころがあるのもイイ
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.5

ゾンビコメディもの。何を見ても気が晴れなさそうな日は、こんな映画がいいかも。

ぜんぜん垢抜けてないエマ・ストーンも悪くない。

カポーティ(2005年製作の映画)

5.0

カンザスで起きた一家惨殺事件に惹かれ小説『冷血』を執筆するカポーティを描く。
作家としての野心と殺人犯への共感がカポーティを苦しめていく。

後ろ姿だけでゲイとわからせる今は亡きフィリップ・シーモア・
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つつんで、ひらいて(2019年製作の映画)

4.0

装幀家、菊地信義さんのドキュメンタリー映画。想像以上に面白い。
作家が描くものが血液や神経、筋肉なら、装幀は皮膚。
もっと本を触りたいと思った。
そして、ここにも猫が。

その住人たちは(2020年製作の映画)

4.0

弱オジと思わせておいて悪いったらありゃしない。ここまで悪知恵が働くのならなぜ真っ当にー。

スペイン発の良質なサスペンス。
鍵は交換しましょう。

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

2.5

ケネディ大統領暗殺後の妻ジャクリーンを描く。
好き題材だけに期待外れ…(泣)

大統領への思いが虚栄心のように見えてしまう。これもまたJFKの闇なのか。愛娘キャロラインの可愛いさが救い。

胸騒ぎのシチリア(2015年製作の映画)

3.5

声帯の手術後で声が出せないロックスター(ティルダ・スウィントン)
年下の今彼と静かに暮らしているところにやって来る元彼とその娘、の微妙な四角関係。

驚きはノリノリの元彼のレイフ・ファインズ。
私の知
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電話で抱きしめて(2000年製作の映画)

3.5

アル中末期の老夫と三姉妹。介護を一手に担う次女(メグ・ライアン)は手を焼かせる父と自分勝手な姉妹に引っ掻き回されストレスフル。
そんな状況なのにめちゃくちゃかわいい当時39歳のメグ。

推理作家ポー 最期の5日間(2012年製作の映画)

3.0


エドガー・アラン・ポーはなぜ死んだのか。ポーの著作を模倣した殺人事件と絡めて描かれる最期の5日間。

ポーの小説を1度も読んだことがないので面白さを味わいきれなかったのかも。事件を追う警視のルーク・
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恋するリベラーチェ(2013年製作の映画)

3.5

実在のエンターティナー、リヴェラーチェとその付き人青年との愛のお話。

パケ写を見てコメディだと思ってたら、大真面目なラブストーリーだった。マイケル・ダグラスもマット・デイモンもよくやるー、じゃなくて
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ボーイズ・イン・ザ・バンド(2020年製作の映画)

3.5

序盤のダンスシーンから一転、仲間の誕生日パーティは不穏な展開に。さまよう愛が痛くて切ない。

ジム・パーソンズ、ザカリー・クイント、マット・ボマーほか、ライアン・マーフィー御用達の面々がズラリ。舞台劇
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トゥー・ウィークス・ノーティス(2002年製作の映画)

3.0

ワガママな御曹司CEO(ヒュー・グラント)に振り回される女性弁護士のサンドラ・ブロック。
イケメンだから許されると思ってるのかもしれんけど……、許す。
ドナルド・トランプが本人役で登場。

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

アトランタ五輪の爆弾事件で英雄から容疑者となった実在の人物と、その母、弁護士。小細工ナシに「正義」を真正面から描く。
描かれ方で物議を醸した女性記者を演じるオリヴィア・ワイルドが◎

バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)

3.5

スペインで講演中に狙撃された米大統領。

現場にいたSPほか目撃者たちの視点で同時刻から繰り返し描く手法は、ややしつこい気が。面白いけど妙に疲れる映画かな。

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

ベトナム反戦運動で暴動を煽動した容疑がかけられた7人。その"理不尽な"裁判を描いた実話映画。
ラストは思わず立ち上がってしまう。
マーク・ライランスが安定の◎検事のジョセフ・ゴードン=レヴィットも◎

ワイン・カントリー(2019年製作の映画)

3.0

旧友の50歳の誕生日で集まった6人の女性たち。アラフィフのぶつかり合いがなんともリアル。

ワインのウンチクはなし。バングルスの「エターナルフレーム」やプリンスの「ダイフォーユー」が懐かしくてグッとく
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ファッションが教えてくれること(2009年製作の映画)

4.0

『プラダを着た悪魔』(2006年)を見たら、ぜひこちらも。

メリル・ストリープ演じる編集長のモデルと言われるアナ・ウィンターのドキュメント。すごくお洒落で、すごくピリピリする映画です。

沈黙のジェラシー(1998年製作の映画)

3.0

息子を溺愛する姑と嫁の戦い。
姑ジェシカ・ラングがすでにアメホラ感があって恐ろしいことこのうえない。嫁グウィネス・パルトロウの出産やいかに! 後産の処理は⁉︎
という話です。

JFK(1991年製作の映画)

3.5

3時間半もあるし真相は謎の事件だしケビン・コスナーだしと見る気が起きなかったコレをようやく見た。

ゲイリー・オールドマンのオズワルドもいいけれど圧巻はドナルド・サザーランドのX大佐。ケビン共々飲み込
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マンソン・ファミリーの休暇(2015年製作の映画)

4.0

真面目な弁護士の弟のもとに突然訪ねてきた兄。チャールズ・マンソンに執着し、弟と一緒に事件現場をめぐりたがる。その裏には兄弟の確執がー。

デュプラス兄弟の兄ジェイ・デュプラス監督脚本主演。
事件もので
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アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

4.0

自身の出世作のリメイク舞台のオファーを受けたベテラン女優。が、かつて演じた若き主人公ではなく追い落とされる中年上司役。秘書との私生活をクロスオーバーさせながら女優の葛藤を描く。

秘書役のクリスティン
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砂上の法廷(2015年製作の映画)

3.5

キアヌの法廷もの。ネタバレはできませんがこの映画に漂う不穏な空気はレネー・ゼルウィガーのなせる技。キアヌなすすべなし。

エミリー・ローズ(2005年製作の映画)

4.5

悪魔祓いのために必要な薬を中断させたことが女性の死につながったという罪に問われた神父。

女性は病気だったのか悪魔憑きだったのかー。
ホラーと思わせといてまさかの法定劇。が、オカルトシーンはかなり怖い
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泥棒は幸せのはじまり(2013年製作の映画)

3.5

個人情報を盗み取られ身に覚えのない犯罪の容疑がかけられた会計士。
盗み取った訳あり女性を探し出し、名誉の回復を図ろうとするがー。

ジェイソン・ベイトマンの『オザーク』とはひと味違うピンチが見もの。
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やさしい本泥棒(2013年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦下のドイツ。共産党員の両親から里子に出された少女と老いた養親、身を隠すユダヤ人青年らを描く。

言葉を紡ぐことを覚え、強く生きる少女が瑞々しい。
養父ジェフリー・ラッシュがアコーディオン
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13デイズ(2000年製作の映画)

4.0

1962年のキューバ危機におけるホワイトハウスの内幕を描く。
冷戦下の外交の緊張だけでなく、交戦的な軍を抑え報復合戦を回避した大統領の決断力に焦点をあてたストーリー。
ケネディ政権下の内政の複雑さが良
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.5

民間航空機のパイロットからCIAへ、そしてコロンビアの麻薬組織の運び屋となった実在の人物を描く。
多方面から狙われる悲壮感もなく全編テンポもよくトム・クルーズはやっぱりトム・クルーズ。

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.0

有名マジシャンがかわいい霊能力者に振り回されるロマコメ。
ウディ・アレンのロマンティックな(だけの)脚本に、もったいないほどの美主演2人。うーんもったいない。

ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

5.0

笑って笑って泣いて笑って!
ほんとにこれは素敵な映画です。
ヤーヤーディンドン!