水っぽい星さんの映画レビュー・感想・評価

水っぽい星

水っぽい星

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

イーニドの生き方を思春期特有のものと捉えられない。バスを降りた先で未だ鬱屈しているかもしれないし、生まれ変わったようにからっとしているかもしれない。

備え付けのアイロン台を自慢げに見せるレベッカ愛お
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異人たち(2023年製作の映画)

5.0

身近にいる家族でも異人であり他者だなと改めて思う。分かち合える痛みや喜びはあるけど、どんな人との間でも孤独がある。自分をわかってくれる人との関係に依存することを許容しない姿勢も好きだった。

めし(1951年製作の映画)

4.5

一日を家事に費やすだけで夫との関係は冷えていてここから居なくなりたいという雰囲気が終始張り詰めていている。原節子が狭い家で家事に奔走すると狭い家がもっと狭く感じて鬱屈しているような心情も重なり家に囚わ>>続きを読む

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.0

「私はこの階段を上がるときが一番嫌だった。それでも上がってしまえばその日はその日の風が吹く。」

驟雨(1956年製作の映画)

4.2

引越しの挨拶で隣人にもらった蕎麦の引き換え券をすぐに引き換るところを隣人に目撃されて蕎麦頼んだのにうどんがくる場面とか日常の場面や人間の仕草がおもしろい。ラストの軽やかさ好き。

お早よう(1959年製作の映画)

4.0

子供がTVを買ってくれないと一生黙ると言い出してここまで盛り上がるのすごい。どうでもいいことは言えるのに肝心なことは何も言えない。

これで三度目(1952年製作の映画)

4.0

冒頭のスタッフがいろんな手段で撮影現場に訪れる場面が見たことなくて斬新だった。「素晴らしい場所は二度と訪れるべきじゃない」という台詞が浮気性な人たちの行動を補強して物語に説得力が増していた。浮気されて>>続きを読む

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

4.5

人が場所に導かれるような場面が印象的だった、多摩ニュータウンの箱庭感が余計にそう感じたんだと思う。主人公それぞれの視点から見える景色が自分の記憶にも接続されるような景色があった。

PASSION(2008年製作の映画)

5.0

会話劇なのに言葉って不完全でこんなにも当てにならないのだろうかと思わされる。自分で認識している感情さえも当てにならないことだってある。生徒に語りかけていた「我々は他人からの暴力を止める術を持たない」と>>続きを読む

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

5.0

過去鑑賞

三人だけど三人じゃない関係性の描き方が好き

緑の光線(1986年製作の映画)

4.5

『ハッピーアワー』の中で桜子さんが言っていた「誰に何をわかってほしいのかわからへん」のような、どうしようもない孤独さを思い出す

勝手にしやがれ!! 英雄計画(1996年製作の映画)

4.0

完結編。正義感が強い白いパーカーを着た爽やかな感じの寺島進が画面に現れた瞬間に不穏だと思った。

勝手にしやがれ!! 逆転計画(1996年製作の映画)

3.8

序盤がかなりゆるくて終盤のシビアさが際立つ、廃工場が出てくると何か起きると思って躍ってしまう

勝手にしやがれ!! 脱出計画(1995年製作の映画)

4.0

6人組になったときのわくわく感、ゆるいのに容赦のないシーンもあってこのバランスが好き。特に哀川翔が古くからの仲間と会う駐車場のシーンかっこいい。ラストの展開も最高。

荒野にて(2017年製作の映画)

4.5

殺処分が決まった馬のピートを連れ出して逃避行するふたり。家族がいなくなって誰にも心を許してない様子だったチャーリーがピートに話し出すまでの時間。母の思い出、以前住んでいた土地での生活をチャーリーはピー>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

ぶつ切りの編集とか整合性が取れない編集が余計に怖い

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.5

常に最悪の緊張感が漂っていた。車の中での張り込みの会話、運転するシーンで引っ張るサスペンス。閉じた空間としても動く対象としても車ってめっちゃ映画だ。

父ありき(1942年製作の映画)

4.0

教室→修学旅行での集合写真→先生と生徒が集合してる部屋→転覆しているボート→葬式 生徒が亡くなるシーンの省略の大胆さが印象的だった。

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

5.0

2024年2月18日再見。まるちゃんがいつもより年相応に描かれているように感じて、まるちゃんの視点から見た世界の芳醇さを写しているように思えた。保健室に行くといってお姉さんの結婚式に行ったまるちゃんが>>続きを読む

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