Noveさんの映画レビュー・感想・評価 - 44ページ目

Nove

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小さいおうち(2013年製作の映画)

3.5

懐かしさとほろ苦さを散りばめた作品。あまりディテールは気にせず観ればよいのだろう。

あん(2015年製作の映画)

4.3

河瀬直美監督✕樹木希林主演 言うまでもなく深い真理をついている。セリフの一つひとつに深い意味があり重みを感じる。桜の花が舞う季節からイチョウ並木へと移り変わるように至福の時は過ぎて行く。映画によって何>>続きを読む

密航者(2021年製作の映画)

3.6

設定、淡々とした流れも悪くない。究極の選択に迫られたとき、人はどのように対処するかは、立場や過去の生い立ちによって決まる。困難を乗り越える希望の作品と思いきや、その選択をするのか?と心残りな気もするの>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.6

好きになるのに理由なんてないと言うが、実はそれが五感すべてから感じ取るベストの選択なのであろう。ただし常にその感覚は変化しているが、好きと言う記憶だけが残る。自分の生き方があってよく傷つけているかも傷>>続きを読む

彼女(2021年製作の映画)

3.5

安易な設定と思いながらも、何故か見終わっても気になる作品。共感と言うよりも印象に残るものがある。

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.8

人生はすれ違い不器用な表現でしか伝えることができないもどかしさ、そんな中でも強く優しく支え合う映像は、いつしかその世界に入り込んでしまう。

朝が来る(2020年製作の映画)

4.5

リアルさと両者からの視線が見事に描かれている。一方向だけの考えが身勝手で相手の事を理解するのがこんなにも難しいかを教えられる。人を信じる事の大切さ、不条理な苛立ちの中でも大切な気持ちを失わないラストに>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.0

誰にこの映画を見せたかったのか?何を伝えたかった?人の心は揺れ動き周りの人を傷つけていく。前半の違和感から後半の緊張感への変化を受け入れて行けるかで賛否は分れるだろう。

海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

4.8

ベトナム人技能実習生を題材としているが、この映画は社会問題を訴えるものではない。テーマとして「生きる」と言うことを正面から描いたものである。人が生まれ生きて行くために守らなければならないものは何なのか>>続きを読む

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.0

学ぶことは全て自然の中にある。子供たちは言葉や算数を教わるが、生きること思いやることは既に備わっている。歌が自然と繋がり人の心も繋いで行く。世界一幸せな国の山の麓には、こんなにも素晴らしい場所があり幸>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

人生とは何か、生きるとは?幸せとは何なのかを問われる映画。経済成長を信じ明るい未来を描いていたアメリカ人は高齢者となった時、今まで追い求めていた物が何だったのかを考え始める。これはアメリカだけの問では>>続きを読む

僕の帰る場所(2017年製作の映画)

4.0

自分のアイデンティティはどこにあるのか?国籍とは何かを問われている。日本の生活とミャンマーの生活の対比、日本の満員電車、お役所の対応、曇った空がミャンマーについた途端に晴れた天気とカオスの車、人が生き>>続きを読む

私というパズル(2020年製作の映画)

3.8

重たい映画ではある。深い悲しみと誰のせいでもなく悲劇は起こる。無事に産まれてきたことの奇跡に感謝しなければならない。橋とりんごが、その意味になぞられている。この映画に共感した人は、エンドロールの終わり>>続きを読む

ザ・プロム(2020年製作の映画)

4.0

楽しめるミュージカル!メリル・ストリープのオーラはやはり凄い。大きなテーマを明るいタッチで描き、時代の変化、世代の違いを受け入れて行く新たな希望を感じさせてくれる。そんなことも考えずに楽しめることが大>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.8

やはりワンダーウーマンは愛のために戦う戦士!話としては短絡的たが、身体一つで戦うワンダーウーマンはかっこいい!今の時代へのメッセージが、このときだからこそ響いてくる作品。

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.7

楽しめる作品。アン・ハザウェイは悪役でもやはり可愛さが溢れ憎みきれない大魔女、弱すぎでしょう!あくまで脇役なんですね。彼女の大活躍を期待するとあてが外れるが、ネズミの冒険ならばそれでよいですね。

空に住む(2020年製作の映画)

3.6

テーマは生きる、生と死のエリアと内面と外見のギャップを雲になって描く。それが都会のタワーマンションならばもっと美しく撮れたであろう。黒ネコと私、赤ワインと黄色いオムライス、男と何?、小説?、哲学?、傷>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

映画人としてはこういった映像を作りたい気持ちは分かるが、どうしても違和感は否めない。美しいロケーションに不自然な感覚が心地よさにならなかったのは残念だ。現在と未来の自分との戦い?目的、葛藤、希望が見え>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.0

不条理、異端、偏見は生き物の性なのか。それを越えるための宗教、イデオロギー、主義があるのか。言葉では言い表せないものがそこにある。モノクロの映像は、淡々と現実を見せつける。少年がたどり着いものは、自分>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.3

まだ言葉の力、思考を本気で闘わせる事が出来た時代。ナショナリズムの葛藤の中でも三島由紀夫と言う人物が鮮やかに浮き彫りになっている。思わず先生と言わせてしまう程の説得力と正面から立ち向かう真摯な姿勢は、>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.5

痛快で楽しめるエンターテイメントな作品。素敵でかっこよく見所満載です!

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.5

真実とは、正義とはなにか、諦めない信念が世の中を変えることができる。その時代の背景、世界を知っているほど映画の意味、伝えたかったことが分かってくる。どうしょうもない不条理からいくつもの試練を乗り越えて>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.8

かなりの社会派映画ではあるが、豪華キャストによって見せ場はたくさんある。実在の映像との絡みもリアリティーあるものになっている。アメリカ社会の闇とそれを告発する、できる社会、映画として見せてしまうアメリ>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

ワンカットで展開される映画(実際には何ヵ所かカットされていると思えるが)によって臨場感は十分に感じられる。舞台の様でもあり、ロールプレイングゲームの感覚にも思えてくる。同時体験のためか、かなり見るのに>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.2

人は誰もが悩み苦しみ間違いをおかす。みんなそれを抱え生きて行く。自分の役割を全うするために戦わなければならない。そんな忘れていることを思い出させてくれる映画。重い題材にも関わらず、軽快に楽しく魅せると>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.5

ゴージャスで派手な見所満点なのにどこかスッキリしないのは何故なのだろう?本当の悪でもない、強い信念でもない、拠り所はママであったから?娯楽なのか社会問題なのか、どっちつかずなところが惜しい!

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.8

結婚、夫婦というものは難しいものですね。でも学校を卒業するように結婚も卒業があってもいいのではと考えてさせられてしまう映画でした。全体的にはよく纏まっています!

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

それぞれのシーンで見ると見所は盛り沢山だが、なぜと問いたくなる。生きるため?社会批判?家族の絆?この映画の根底の深い所はまさにパラサイトなのであろう。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.7

素晴らしい!まさにこれが映画として伝えるメッセージと描写なのではないか。エンターテイメント性の中に大きなテーマを隠しつつも大切なものを守らなければならない強い意思、愛、戦争と言う狂気を見事にしかも優し>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

カッコいい映像、再現されている車がリアリティー豊かに美しく描かれている。単にレースを題材にした娯楽映画だと思ってみると、いい意味で裏切られる。映画としての味とレースのスリムと企業の原理も絡み合った深み>>続きを読む

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.0

映画と言うよりも今までの人生と共に長い月日を思い出す作品。50作というあまりにも長い月日をリアルに描いてきたシリーズの重みを改めて感じることができる。見終わった後、涙が溢れるのに説明はいらない。

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

何度観ても面白い!女性ヒーロー全盛期の今でもこの信念の強さは、ワンダーウーマン、キャプテン・マーベル、スターウォーズのレイをも越えてしまう。最後に勝つために自分をも手段にして戦える強さと、本当の自分は>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

遂にスターウォーズシリーズも終演を迎えたかと感慨深くも、さすがにストーリーの展開も見えてくる面はある。それでも十分に楽しめるクオリティの高さは失われていない。ハリソン・フォード、マーク・ハミルの顔が年>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.8

スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロの集大成に位置する作品。過去の作品、当時のアメリカを知らないとこの作品の深みは伝わりずらいかも知れない。最後は生きるとは何かを問われることになるのかもしれない。題名>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.2

期待通り作品!T2がよみがえり更にパワーアップしている。映像もREALとVFXによってリアリティーある見所が多彩に散りばめられていて、長さを感じさせない。映画としてのドラマ性も十分に備えている。

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.5

ゴッホの視点、苦悩、美意識が伝わる私的な映画。ドラマチックではなくゴッホが追求した絵を描くように、この映画が作られている。作品の価値もゴッホの絵ぐらい時間がかかるのだろうか。