ぴゃさんの映画レビュー・感想・評価

ぴゃ

ぴゃ

映画(60)
ドラマ(0)
アニメ(0)

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.5

サブカル好きのウジウジした男は絶対好きな映画 ウルリケ・オッティンガーの影響を強く感じた

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.6

ラストシーンの情感を余すところなく伝えるための2時間 映画館で見られて本当に良かった

ある男(2022年製作の映画)

4.4

「谷口大祐」という男を探す過程で自身のアイデンティティを探す物語 
我々は生きている限り「名前」というタグをつけている。しかし名前はあくまでタグの一つではあるが、あまりにも強力な存在のためその人自身の
>>続きを読む

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.6

自由の意味するところは最終的に万人の万人による闘争状態にならざるを得ない。 そんな世の中でも人間はほんの少しの道徳心や助け合いの心は離さず持っているというテーマだと感じた。
ただテーマがどうとかよりも
>>続きを読む

π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.5

演出は単調な部分もあったもののライブ感たっぷりで楽しめた。サントラ欲しい。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.5

武は演出の人だと思ってたけどこんなに素晴らしい物語を作る一面もあるのかと驚いた

HANA-BI(1997年製作の映画)

4.4

音楽の使い方が良かった まだ感想に落とし込めないけど良い映画だと思う

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.2

無邪気さは時に残酷な結末を引き起こすことを表現していると思った 映像もプロットも素晴らしい傑作 強いて言うなら序中盤をもう少しコンパクトにして終盤にボリュームを持ってきても面白い作品だと思う

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

映像は美しかったし役者もよく撮れていて良かった! ただせっかく美しい映像なのでもう少しカット割りや画面構成を工夫して見せて欲しかった 
この映画は女性の自立までの歴史的な過程を描き、その夜明けを表現し
>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

普段映画見る時考えすぎる性質だけどジャームッシュは考えすぎずに楽しめる 服装のセンス良かった〜!ニューヨークが好み

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

色の使い方がとても良かった!
人間あるがままを受け入れて、それでも前を向いて日々を過ごすことが大切だと思った。
姪とのシーンや、平山のキャラクター造形などノれない部分もあったが2023年を締めくくる映
>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

面白かった! 
現実を直視できない愛着障害っぽい主人公と健全な家庭環境のように描かれているライリー一家との対比が悲しい
個人的には今年あまり新作ホラー見れてなかったので大満足

正欲(2023年製作の映画)

3.6

勿体無い映画。
小説は未読であるものの小説から借用してきたようなセリフが多く映画のリズムに合っていないため全体的に説明的すぎるように感じる。また登場人物の行動原理と演出に乖離がある点が残念。 
映画自
>>続きを読む

(1974年製作の映画)

4.1

2回目の鑑賞でようやく自分に合った見方若干わかった 物語はタルコフスキーの私的なものなので理解しようとせず、映像に注目して見ると美しい

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

4.7

大名作 問いはデカく構えても解はあくまでも個人的に描かれているのがタルコフスキーらしい 映像の美しさは言うまでもなく比肩するものがない 
個人的にタルコフスキーはSF原作の方が内省的すぎず社会との接点
>>続きを読む

佇むモンスター(2023年製作の映画)

3.3

展開は読めるものの実際の事件からこの展開に落とし込む発想が良い

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.3

監督1作目って感じでやりたいこと模索してる感じ やっぱり画面の強さを意識した作りでカッコ良いものの流石に編集は後の作品の方が洗練されてて好み

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.7

画面構成との発想がずば抜けて良い映画 マッチカットが単なる映像表現にとどまらず、ストーリーにおいても重要な意味を持っており、これが監督デビュー作とは信じられない程の出来映え 
後年のクリエイターにフォ
>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.7

映像、造形美術はわかりやすく、さすがにトップクラス。
主題としては人間の可能性の追求とその表出への意味づけだと思った。 現在芸術はフィジカルな快不快を通り越して意味や物語を求めるロジカルなものになって
>>続きを読む

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

3.6

己の空虚を埋めるかのように無秩序に飲み続けることで、社会や己自身を曖昧にする女性の様子が意味から解き放たれた美しさを感じさせた とにかく美しい映像だったがコラージュ的な映画のため少し疲れてしまった…デ>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.5

狂気の映像表現
実寸大で全て作られていると知った時めちゃくちゃ驚いた

初見で前情報無しではストーリーが分からなかったためパンフレット読み込みとNetflixのコロニアディグニダを見て再度鑑賞 この映
>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

求められるポーズに対してどれだけ真剣に(≠真面目に)命を張れるかが求められる世の中への厭世と諦観を感じた。(それだけにずっと真面目な片桐の死ぬ順番だけ謎) あの時代に北野武が作ったという背景がさらに評>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5

カット割が教科書かってくらいにしっかりしていた 
特に初めの眠っている子供に影が落ちたり光が差したりするカットは素晴らしかった
反面子供たちの葛藤の表し方はクサかったと思うので個人的にはもどかしい感じ
>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

4.3

台詞、画面作りにセンスを感じた
特に画面作りについては扉や窓などの枠線を使って画面を二次元的に分割しており、一枚絵的な強さを感じられたし2人の状況説明的にもなっていて良かった

「A」(1998年製作の映画)

3.8

肥大化した資本主義と文化の爛熟の末、真面目で内省的な若者達の受け皿をオウムが担ったのかなと感じた。 本当に正しいことは何かを求めることで矛盾ばかりの現実から目を背け続けるとカルト化しやすいと感じた。>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.8

前作鑑賞済みのため楽しみだった本作 ミア・ゴスの怪演がとても好み 時代設定は1910年代のもののメッセージとしてはむしろSNS世代に刺さるような気がした

時をかける少女(2006年製作の映画)

3.8

夏の始まりは切ない
終盤真琴が息を切らして走るシーンは、真琴が前を向いて時の流れを追い越して生きていく姿を幻視した

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

宮崎駿渾身のストレート
彼の世界を構築する力とそれを表現する絵の力は素晴らしい 特に動作の表現は流石
宮崎駿の世界を覗き見ている感覚になる映画
※キャラに言わせすぎな場面が所々にある点だけ気になってし
>>続きを読む

>|