haruさんの映画レビュー・感想・評価

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Wの悲劇(1984年製作の映画)

3.5

少女の覚悟と、優しくて悲しい拍手。
エンディングとこの歌が凄く好きで、何度もそこだけ見返してしまった。

「二人じゃなくて、一人でやりなおすの」

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

架純ちゃんをテレビで見かけると、「あ、元カノ…」という、ありもしない記憶が蘇る。

麦くんでもあり、絹ちゃんでもあった自分にたしかにあった記憶とないはずの記憶が刺激されて、ものすごく泣いたわけでもない
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.0

水が溢れそうなコップ。そのギリギリなところから、溢れてしまったもの。そして、溢れたことによってできてしまったほんの少しの隙間。その連続。

ドランの映画は激しい感情の起伏とか気持ちがぐわんぐわん揺さぶ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.0

たしか初めて観たのは小学生の頃。その時はどうしてアルフレードがトトに村を出るように言うのか、そして2度と戻るなとそんな冷たいことを言うのか、なんとなくはわかるようで、でもその真意をはっきりとは理解でき>>続きを読む

天使の入江(1963年製作の映画)

3.0

恋は盲目というか、自分が相手を変えてあげれるなんて、きっと思ったらだめなんだろう。

傍から見れば簡単なことも、その中心にいるとまったく見えなくなることもしばしばある。破滅していく未来しか見えないけれ
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.5

進むことしかできない列車。

優しい手をした彼が真逆のような人間へと変わってしまう人生。生まれた時代や社会がそうさせたのかもしれないし、もしかしたら、それは彼の弱さだったのかもしれないけれど、あの時に
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数に溺れて(1988年製作の映画)

3.5

ゲームみたいな映画。つい数字を探してしまって、あれ?話なんだっけ??の繰り返し。話は淡々と進むので飽きそうになりながらも、合間合間に挟む暗い静物画みたいなカットや、家の中に過剰なほど同じものがたくさん>>続きを読む

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.5

たまたま見つけて、たまたまくしゃみがでて、たまたま失敗して、たまたま声をかけられて、たまたま同じRのつく名前で…
偶然で事件に巻き込まれるなんてたまったもんじゃないけど、このありえてしまう状況がこわい
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カンバセーションズ(2005年製作の映画)

3.0

同じ世界におさまることのない2人。
前に進める女と、立ち止まったままの男。
いい思い出も全て引き換えにする覚悟がなければ、一線はこえてはならない。

トラスト・ミー(1990年製作の映画)

5.0

最高。全部が好きすぎて、何も言葉にして説明ができない。もっともっと早く観ておきたかった..

何度か同じ映画を観ることはたまにあるけれど、ここまで手元に置いておきたい映画は初めて。

「I am as
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

観てる間も思い出してる間も、胸の奥がきゅーっと締めつけられる映画だった。

喪失感の演出がすごく好き。あんな風に夢中で何かを食べたことが、たしかに自分にもあって、その時の感情と観ている辛さが重なって、
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

3.0

分かっているのに泣いちゃう。
過去の学生生活を振り返った時、どちらかというと暗くて楽しい記憶なんてほとんどなかったはずなのに、数年前に実家の奥に閉まっておいたダンボールの中に見つけた当時の日記の中の
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.5

自分自身でもう世間でいう若さには属さないんだと認識しだしてから、10代の夏の終わりというのにほんとに弱くなってしまった。

好きな人が他の人を好きだったり、いつも一番近くにいるのに自分を好きな人が気づ
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.5

ふたりでいても孤独ではあることにはかわらないと思うけど、それでも誰かと共に生きる人生を選んでみたい気がしないわけでもない。でも、やっぱり永遠なんてないと思うから、これだけの感情の変化を受け止められる自>>続きを読む

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.5

そこはまた、ごめんごめん。と言って顔をだすんでしょと思っていたら...久々になんでかめっちゃくちゃに泣いてしまった。

思い出が人を弱くもさせるし、信じられないくらい強くもさせる。大丈夫じゃない人の言
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

3.0

ヒリヒリする。大丈夫だったことがちょっとしたことで大丈夫じゃなくなったり、大丈夫じゃなかったことがほんのちょっとしたことで大丈夫になったり。
退屈で力を持て余した高校生が、同潤会アパートの前をだらだら
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

別れた直後、意外と元気で自分全然平気じゃん!と思っていたら、一ヶ月ぐらい経った頃に突然寂しさと悲しさに襲われてどうしようもなくなってしまった時のような気分。じわじわと気持ちが落ち込んでいる。でも思い出>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.5

正しいと思うことを行う一方で、悪気なくそれと真逆なことをしてしまう矛盾。
面白くてめっちゃ笑っていたのに、だんだん他人事ではなくなり次第に笑っていた顔がひきつって、笑っていた自分に違和感を感じ…あらゆ
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悦楽の貴婦人(1977年製作の映画)

3.0

愛情と憎しみは表裏一体。
他の人に抱かれながらも、頭で思い浮かべるのは夫ただ一人。

立場が逆転したら、妙に気になっちゃうマストロヤンニが、窓をパタパタして外の様子を探る様子がバレすぎて笑っちゃう。
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早春(1970年製作の映画)

3.5

それが恋か愛かもわからぬまま、ただ本能のままにストレートに気持ちをぶつけて、自分の思い通りにしたくなる衝動と、真っ直ぐすぎるがゆえのこの危うさ。あー、歳上のかわいくて自由なお姉さまはほんとうにやっかい>>続きを読む

不滅の恋/ベートーヴェン(1994年製作の映画)

4.0

大嫌いだった高校の音楽の授業で唯一よかったことは、この作品とアマデウスを授業で観せてくれたこと。

これを観ると、苛立ちと苦しさと悲しみでいっぱいで気持ちが辛くなってしまうのに、満点の星空が反射する湖
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恋多き女(1956年製作の映画)

3.0

美しさをもって自分に好意がある人を成功へと導いては去っていくバーグマン。明るくて負の要素を全然感じさせないところが好き。みんなが好きな人にまっすぐで、惚れやすく、すぐにくっついて、フランス人は恋を重視>>続きを読む

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.5

執着しないことの大切さ。
もらったプレゼントを投げ捨てて、「これでどこにあるか忘れない」を自分の最後を決めているモードがやるからたまらない。

若い頃は何もしなくても次々と経験したことのない新しいこと
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でんきくらげ(1970年製作の映画)

3.0

女であることを最大限利用して、逞しく生きる。
昔の女優さんは妖艶で色っぽいな。

ブエノスアイレス恋愛事情(2011年製作の映画)

3.0

「本の街の中でもウォーリーを見つけられないのに、見知らぬ相手と街でどう出会うのか」

わかる、ほんとにそう。すっかり忘れていたけど、ウォーリーってそういえば白い犬連れてたね。不思議でゆる〜い映画。
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イヴの総て(1950年製作の映画)

3.5

自分の夢の実現のために他人を利用しのし上がっていく姿は、絶対にかかわりたくないと強く思うのにその反面、どこかでそのしたたかさを羨ましくも思ってしまう。
マーゴの発した「彼女若くて女らしくて控えめでしょ
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.0

あぁ、それぞれの人生。って言葉がなぜだかずっと頭をぐるぐるしていた。
子供だからといって子供扱いしないとこ。息子に対して母である前に1人の女性として答える姿がすごく好き。

ポランスキーの 欲望の館(1972年製作の映画)

2.5

まさに“何!?”って感じ。
嫌いじゃないけど、思い出すのは虎になったマストロヤンニに笑ったことと、青いペンキの塗られた美しい脚だけ。

※インテリア

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.5

“物事はすべて成り行きだもの”

こんなにも幸福感を感じたのは「天国は待ってくれる」を観た以来。今後も何度も見返したい。今すぐキッチンにラケット用意しなきゃ。

ヒップスター(2012年製作の映画)

3.0

なんて可愛くて最高な妹たち。
本当は周りの人にとっても愛されてるのに、孤独を感じて暗いところでもがいている主人公に、気持ちはわからなくはないけど、どうしてそんなに悲観的になるの、と思ってしまい色々と肌
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.5

ゲームやアニメは全然詳しくないし、普段あまり観るような映画ではないけれど、最初から最後まで惹きつけられっぱなし。観ている間ずっとこの感じ知ってる気がするけど何だっけ?と思っていたら、こどもの頃にテレビ>>続きを読む

グッバイ・ファーストラブ(2010年製作の映画)

3.0

懐かしいから、なんてきれいな言葉で自分に嘘をついて別れた人にもう一度会ってもいいことなんておそらくない。でも、わかっていても、それでもなかなか さよなら 出来ないのが初恋なのかもしれない。

思い出の
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.0

単純ではない大人の事情。それをまだ理解しきれていない大人の一歩手前だからこそ出来る行動。

浮気や不倫の男女のいざこざの話しかと思えば、全然違う方へ話しはいって、最後はなんだかいい感じに終わっていった
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.0

1920年代ローズの物語はモノクロ。1970年代のベンの物語はカラー。違う時代を生きる、同じように耳の聞こえない少女と少年の状況や体験がリンクしながら交互に話しが進み、やがてそれらが一つに繋がっていく>>続きを読む

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