砂ボコリが舞う街、走り去る馬群、低空を飛ぶプロペラ機の爆音、人々の喧騒、映画はこんなザワメキと勢いで始まり、その勢いのまま最後まで行く。しかも内戦状態で治安が悪化していてそこらじゅうで銃は撃たれるし、>>続きを読む
この映画は退屈だけど、心地良い。
それは「物語」が中心ではなく、会話や仕草によって登場人物達の過去や画面の外にある物語がうっすら見え隠れし、根本にユーモラスさがあるからだろうか。画面内の「物語」は、あ>>続きを読む
若尾文子の芯が無くてふにゃふにゃでダダ漏れの色気が絡みつくように甘ったるい。
それに住職の腐臭のような肉欲と少年僧の青臭く立ち上る性欲が戒律厳しい禅寺に渦巻いてむせ返るような人間劇。
ふわふわとなり行くままに「男」を相手に生きる芸者・小えんがほんのりと芯を手に入れていく様を若尾文子がキュートで味わい深く演じている
男の欲望をなんとなく全て受け入れていた小えんが様々な出来事を通して微>>続きを読む
アパートの一室で展開する少し息のつまるベタつくようなブラックコメディ
若尾文子の特濃なファムファタールっぷりにクラクラする
前作でストーリーのインパクトと「AKIRA」の様なアクションにヤラレたので、今作公開をとても楽しみにしていました。
前作とヒロインが違うアザーストーリーですが、前作とのリンクしつつ、登場キャラクターが>>続きを読む
冒頭からリディア・ターの異色かつ輝かしい経歴紹介とインタビューシーンが続き、その語る内容と語り口によって、リディア・ターのリアルな存在感と複雑な魅力が観客にインストールされる。
映画が進むにつれ、リデ>>続きを読む