mocchinさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

泣ける話ってわけじゃないのに、鑑賞後やたらすっきりとして涙がこぼれたのはどうしてだろう。女性である私の、ばらばらになった肉片を集めて形にしてもらったような。

“当たり前”に生きていると、先に抑圧され
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Saltburn(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

いつの間にか張り巡らされるアリアドネの、いや、彼の、糸。繋がるのは、ラビリンスの出口か、ミノタウロスの眼前か。

序盤の青春ムービーらしいシーンだけでも最高のヒリヒリ感。
観終われば皆きっと小躍りしち
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市子(2023年製作の映画)

4.0

くるしい。また“不幸な女の、ちょっと希望が見えて、幸せになりきれなくて逃げ出したくなる物語”。くるしい。
くるしいのに、引き込まれていく。

杉咲花さんに関して、もちろんとてつもない演技力の女優さんだ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

●平山さんという人物
多くを語らないことによって、自分から見える側面(トイレ掃除の仕事、無口、独り身のおじさん)だけがそのひとの本質ではないと胸に刻むことになった。
微笑み、時に無口のまま意思表示して
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

呉市のてつのくじら館にて元海上自衛隊のボランティアの方から機雷の掃海部隊のお話を聞いたところだったので、実際に行われたであろう様子を映像で見られたこと、危険な仕事である掃海部隊にスポットライトを当てた>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

5.0

好きな邦画トップ2になりました。
(もう1つは『百円の恋』)

マスクがあるからこそ近づく距離。
暗闇だからこそ言える本音。
演じているからこそ見える真実、見えない事実。

突発的なことってありますよ
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

5.0

この作品を見て以来“肉食行為”についてずっと考えさせられている。大好きな作品。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

着の身着のままに草っ原に寝転がったり、水に飛び込んだり、ぜったい書きづらいだろってところで楽譜を書いたり…

とっても良い。

私も小銭と本1冊だけ持って自転車跨って、かんかん照りの道路脇にある白いテ
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

【レビューというより個人的なメモ】
目の前で繰り広げられる、凄惨で、ばかばかしくて、どうしようもないような事実に向き合うのがつらくて「本当に同じ生き物なのだろうか?」と精神的に乖離してしまう瞬間があっ
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

男児の母親として、私の当たり前を押し付け息苦しい思いをさせてやいないかと一抹の不安を覚えた。LGBTQだの多様性だの言うけれど、言葉尻にとらわれてしまうのが1番こわい。目の前の人間に向き合えているか、>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

どんな生きものの目を持って世界を見ても、愛や理不尽や恐怖や喜び、それぞれある。すべてを背負って、もがいてあがいて生きていけ!と言われた気がした。
刺さった側の人間です!!!

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

背景にあるものはそれぞれかもしれないけれど、子どもを大切にして、みんなで育てていこうと言える社会は、昨今“子どもの躾は親の責任”“親ガチャ”“教育格差”とかいう言葉でどんどん首を絞められている親という>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.0

ミナリ(セリ、雑草)魂があるからね!って感じで、これでもかというほどじっとり不幸な出来事の連続。
夢を追いかけていたとても、切り離すことのできない日々の暮らし。善いひとなんだけどどこか風変わりな隣人。
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

5.0

臆病者で、いいって。弱虫でいいって。大切なひとを守るために犠牲になるくらいなら、私があなたを守るから。愛だねえ…
ジブリはどれも好きだけど、トップ3位に入るね!

非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

これこれぇ!韓国のスリラーサスペンス映画、大好物!!って感じで序盤はとにかくのめり込んで楽しめた。
後半は少しずつ滲み出す違和感と、別の意味でのハラハラ(日本がどうか挑発されていませんように… と)で
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.0

永野芽郁ちゃんは大好きだけど、永野芽郁だったか?という気持ちにちょっぴりなった。声がかわいすぎるねん。
日本に生まれてきた人間に降り掛かる最悪の理不尽は、親から受ける仕打ちかもしれないな。混沌とした今
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.0

彼らは皆“戦時中の人々”なのではなく、日常を送っていただけの、私たちと変わりない、ふつうのひと。戦争が始まったが故に理不尽な目に遭う。
そんな中でも“大切なのは道義”と最後まで伝え続けた山本幡男さんの
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ある男(2022年製作の映画)

4.0

最初から芳ばしいワードが散りばめられていて、おいおいどういう気持ちで見たらいい映画なんだ?と困惑する瞬間もあったけれど、総じて引き込まれる。登場人物の背景やストーリー展開はよくあるものなのかもしれない>>続きを読む

シルヴィ〜恋のメロディ〜(2020年製作の映画)

4.0

これぞ王道ラブストーリー!
でもとにかく私の好きが散りばめられていて、おしゃれでロマンティックな映画。舞台は50〜60年代のアメリカ。エレガントでこざっぱりとしたファッション、路肩に停められたアメ車、
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EXIT(2019年製作の映画)

4.0

思えば私のパニック映画好きは、韓国映画から始まってるのかも。『グエムル』好きだったなあ。
人の生死が関わるテーマだけど、コメディ調なので笑いあり涙ありで面白い。ご都合主義的展開も韓国映画ならではの軽快
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.0

【鑑賞メモ】
マイキーがおじさんすぎて、学生設定はチョットなぁー!?でも北村匠海くんの雑魚キャラ感はとてもよかった。あとドラケンと三ツ谷。ハマり役。
コンビニで日向助けるシーン泣けた(謎ポイント)

さかなのこ(2022年製作の映画)

5.0

【鑑賞メモ】
ミー坊が子どもの時代に「おさかなが好きで、おさかなの絵を描きたい。それでいいじゃないですか」って言える親が何人いただろうか。いや、多様性がうたわれる今だって何人の親がそう言ってあげられる
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

【鑑賞メモ】
ここのレビューを参考に人生初のIMAXで鑑賞。結果、IMAXで見てよかった。
ビビりなのでところどころ半目で見る。チンパンジーのシーン、展開が想像できて怖すぎてほぼ目瞑ってた。
「“やつ
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.0

【鑑賞メモ】
酪農家の養父母のもと、慎ましやかに暮らす高校3年生のク・ジャユン。ひょんなことから謎の組織に狙われるわ、余命宣告されるほどの病気を持っていることが明らかになるわで日常が歪み始めてー!?
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.0

【鑑賞メモ】
世界が誰も自分に気付いていないような、世界がすべて敵に見えるような。
エヴァンにもコナーにも、それぞれ孤独があった。
彼らに限らず、友人と一緒にいても距離を感じたり、自分の気持ちを押し隠
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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

4.0

【鑑賞メモ】
力強くて美しくて、めちゃくちゃな作品。
経営が傾いたドラァグクイーンショーを行うゲイバーを、亡き息子の母親が中心になって再建していく、というショービジネスを扱った映画にはよくあるストーリ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

【鑑賞メモ】
100万日(ではないんだろうけど)を経ても揺らがない、究極の愛、?
明るいけど、伝えられるメッセージはずっしりとしたタイムリープの物語。
量子力学を学んだあとのサラの目が据わってるのがよ
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.0

【鑑賞メモ】
2016年、クドカン
楽曲が良い。伏線回収も気持ちいいし、清野菜名の声が聞こえるのに本人の姿がわからんくらいぶっ飛んでるのめちゃくちゃ良かった。
かっけぇから地獄行き🌋

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

吹き替え版で二度目の鑑賞。
一番印象に残りそうなメール削除ミッションのくだりだけ忘れてた。このストーリー上で異質すぎる。
ベンの一貫した姿勢と、それを素直に良いと思って少しずつ取り込んでいく若者ってい
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