マーシーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

MUSIC BOX / ウッドストック1999 -暴力にまみれた音楽フェス-(2021年製作の映画)

3.5

現代にウッドストックをやろうという時点で、そもそも張本人たちがウッドストックが1つの文化の終焉の地であった社会的背景がわかってない、ということが1番の驚き。アホウのイベントだったことはオールドレコード>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.2

ベルファストの背景はよく知っているとは言えないけれど、何処の誰にとっても普遍的で、大切なものが描かれていました。ケネスブラナーも、お爺ちゃん役のよく見る彼も、皆ベルファスト出身なんですね。
写し取られ
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.3

お手本と言って良いC級のチープさ、くだらなさ、そしてほんのちょっぴりの新鮮味

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.8

同窓会と、それによる増えた登場人物の群像劇。それを成立させるため針の穴を通すようなご都合脚本が荒目立ちしており、映画の質としては残念だった。
ジュラシックワールド1のような上手なオマージュはできておら
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シャーク・ナイト(2011年製作の映画)

3.5

少し意外性を盛り込みつつも、作品として良くなることは目指さず、期待値にジャストミートで打ち返す。これがサメ映画の基本だ。つまりこの映画は、サメ映画の基本だ。

呪詛(2022年製作の映画)

3.8

演出が荒っぽいな、リアクションの加減がわからないな、って思ってたらネタバレなので書けませんがそれなりに理由がありました。因みにPoVです。
ミステリーとして出来が良い一方で、不快感が描写されるタイプの
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.3

役所さんが居なくなったから、というわけでは無いと思います。前作のドロドロとした凄みや複雑な人間性はすっかり何処かに行き、変態仮面が暴れ回るだけの映画になってしまった印象です。
とはいえ変態仮面は好きな
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.2

PTAが描く、これまた奇怪でどストレートな愛の話。最近の作品は繊細で完璧な芸術品という印象だったけど、久々に暴れてる感じもあり、素敵なPTAを観ることが出来たなと。
今回の劇伴はオムニバス式で60年代
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スパイダーヘッド(2022年製作の映画)

3.2

ジャンルで言えば、顔芸モノ。
クリスヘムズとセッションのマイルズテラーによるシチュエーション・ホラーという土台は○。演出とテンポが致命的に悪く、終盤にダリルホールとジョンオーツを流してドタバタコメディ
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.8

どの程度描写として真実かは別として、良い映画ですし、授賞式の件は不幸でしま。

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.4

一昔前のヒットゲーム、アンチャーテッドをトムホで何とかする作品。騙し騙されのアクションエンタメ指向が強すぎるせいか、所々行動原理が破綻しているキャラが散見して、脚本的にはボロボロだなと感じました。これ>>続きを読む

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

3.8

ドニーイェンとニコラスツェーのマーシャル対決が熱い、20年くらい進化してない香港アクションノワール。ドニーもまだまだいけます。

無頼(2020年製作の映画)

3.5

劇場版松ぼっちという感じで楽に観れました。

さがす(2022年製作の映画)

4.0

岬の兄妹の監督による激ツラ映画。小さな劇場に観に行こうと思っていた矢先のプライム配信でした。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.9

懐かしかった?面白かった?感激した?想像を超えた?
その全てです。この映画は観たいもの以上しか見せてくれませんでした。

ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

3.5

ジェイソン・ブラムが何を意味して最高傑作と言ったかどうか、は、取り敢えず傍に置くとして、アジアにもあったビデオ通話型POVホラーです。
目立つ怪奇シーン以外で小ネタ的に映り込むのはリアリティがあって良
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サイバー地獄 n番部屋 ネット犯罪を暴く(2022年製作の映画)

3.5

倫理観の伴わない子供が社会と容易につながる事の是否。コンプライアンス・サステナブルが周知されても子供とツールの組み合わせは倫理教育を容易に破壊し、悪意に居場所を与える。
目に見えるところでもそうでない
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13日の金曜日(2009年製作の映画)

2.8

リブートのリブート。あまり作品愛を感じない時点で多分違うんだと思います。

ユナイテッド93(2006年製作の映画)

3.9

同時多発テロ関連ムービーの一つで、モキュメンタリー風。事の描写がとても丁寧で、現場以外の関係者の動きがリアル。帰結に至る見せ方も秀逸で、心が動く。隠れた傑作と言って良いと思う。

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.7

デルトロらしい派手なノワール。ストーリーは古典的。何が起こるか大凡察っすることができる展開のため、黒い雲に向かって上昇していく飛行機に乗っているような気分になる。
シェイプオブウォーターに続き、自分に
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.3

マルチバースでこの完成度。アクションはサムライミですが、構成の良さは脚本含む製作陣の質の高さ故だと思います。言わばハウス・オブ・Mの映像化。
アレとかアレとかを雑に消費しちゃうのはMCUの癖でちょっと
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サクラメント 死の楽園(2013年製作の映画)

3.0

人民寺院集団自殺事件をテーマにした、まんまなストーリーのPOV。カルト教団ミステリーは思考停止した人達をサファリパークのように楽しむ悪趣味なジャンルだと思っているのですが、実在するんだから仕方がありま>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.5

まだ南北戦争は終わってないとでも言いたげな、対差別映画のSF大作。。。ですかね。
凄く直接的な表現が多く、監督にとって心情的な作品である事が伝わってきます。
一方で、今後この監督の新作を観るときにはも
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.2

エドガーライトによるスーパーポップド派手ホラー。既視感ゼロ。なんじゃこらも含めて強烈な映画です。この様な作品との遭遇は、わざわざ映画を観るという趣味の大いなる意義です。
トーマシンマッケンジー(ジョジ
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.5

まさかですが、ジョボビッチ版より雑な映画です。大凡全部間違っている気がしますが、取り分け個性の強いB級演出と、原作とは異なるキャラクター性で困惑を呼びます。どうしてもバイオを使い倒したいのなら、もっと>>続きを読む

THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

4.0

凄い。けど、彼は勇気があるというよりはハートロッカーのジェレミー・レナーと同じように、そうでないと生きられない倒錯者なのではと受け取れます。どうか彼のご家族が無事に一生を送れますように。

パラノーマル・アクティビティ7(2021年製作の映画)

2.9

POV、カメラ視点ホラーの老舗が設定を新たに再発進。最近よくあるプロットを詰め込んで既視感たっぷりに展開する本作ですが、見どころは自虐的とも言える演出の数々。POVであるにも関わらずスローもあればSE>>続きを読む

牛首村(2022年製作の映画)

2.7

ティーンズの狭い視野にわかりやすく呪いの素材が提供され、ズブズブと意外性なく真相である村の中心部になだれ込んでいくシリーズお決まりのパターンです。世界のホラーが映画としての質を上げている中、ガラパゴス>>続きを読む

死霊高校(2015年製作の映画)

2.5

死霊高校というより処刑学園ではないでしょうか。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.3

アートで再構築されたかなりカッコいいバットマン。
暴力→謎解き→暴力→苦悩→被ダメ→暴力→苦悩って感じにタラタラ長たらしく進むところが原作的で好きです。

恵まれた子供たち(2022年製作の映画)

3.0

それらしさだけで出来ており、色々と腹落ちしないまま記憶から消えていく、ずばりモブ映画です。何が恵まれているのかよくわかりません。ヒロインがマライアキャリー似。

特捜部Q 知りすぎたマルコ(2021年製作の映画)

3.8

キャストの一新は残念ですが、出来の良さは相変わらずです。

クライム・ゲーム(2021年製作の映画)

3.0

ソダーバーグ、ドンチードル、ベネチオデルトロ。そこにいない人の名前を出しまくるため、不必要にわかりにくいです。名前早覚えゲームだと思って見ると少しマシになると思います。

彼女来来(2021年製作の映画)

3.7

人はパートナーが入れ替わることに瞬間的には感傷的になるけれど、過ぎ去ってしまえば無頓着で、積み重ねた意識とは明らかに矛盾して生きている。そういう不思議さというか不条理を、端的に形にしていると思いました>>続きを読む