フクシネマさんの映画レビュー・感想・評価

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隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

4.0

はっ⁉︎ 衝撃越えのキョトンなラスト。王道サスペンスのハラハラドキドキもありながら、大味過ぎるB級テイスト。狙っていない変テコ感が加速する後半のイビツさが愛しい。

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.0

『ブレック・ファストクラブ』が描いた繊細な10代の主張を、豪快なコメディで押し切った前作に、「高齢期の喪失」を付け足すと、さすがに勢いで押し切れず。足し算はムズい。

ランド・オブ・ザ・デッド(2005年製作の映画)

3.0

2000年代に入りスピードアップするゾンビを横目に、脚力より知力で勝負するゾンビが健気。ロメロ監督のゾンビの成長を見守る親心と、社会風刺がアンバランスな魅力。

28日後...(2002年製作の映画)

3.0

ファッション雑誌を切り取ったようなオシャレな登場人物や、スタイリッシュなダニー•ボイル感にストレスを溜める自分の器の小ささと、ゾンビ映画の器の大きさを実感。

リトル・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.5

ゾンビが最弱過ぎて緊張感ゼロのユルユルだけど、子供達が可愛すぎて笑えるからオールOK!正々堂々人にお勧めして、自分の好感度も下がらない教育番組的ゾンビ映画。

恐怖城/ホワイト・ゾンビ/ベラ・ルゴシのホワイト・ゾンビ(1932年製作の映画)

2.5

「ゾンビ映画の原点」だが、ゾンビは呪術師に操られる労働力程度。本作から30年以上経ち、ロメロ監督の力を借りてモンスター業界で独立起業したと思うと感慨深い。

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.0

『呪怨』感が増す「古びた家」「階段」が登場するシーンは最恐だが、低鮮度の「待ってました」感。清水監督自身が『呪怨』に呪われている1番の被害者なのかもしれない。

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.5

冒頭、墓場でゾンビ初登場(あれ?走ってる?)。ゾンビ映画の父・ロメロ監督の原点(走ってるよね?)。走るゾンビに否定的なロメロ監督作(ゾンビ、走ってるじゃん⁉︎)

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.5

高所を登るために一瞬でピラミッドをつくって崩れる、うじゃうじゃゾンビの大量処分セールは集合体フェチも大満足!同時に「ゾンビ映画にブラピがいる!」というお買得感!

X エックス(2022年製作の映画)

4.7

ツボをおさえたクラシカルな雰囲気と、設定の合間にフイをついてくる斬新でカッコいいショットが違和感であり快感。映る全てがホラー心を揺さぶる!人に薦めにくい傑作!

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.9

一貫してスポーツではなく「部活」を描く姿勢が、何気ない絶対的個性。将来役に立つかもわからない「部活」に、熱を入れることへのユラめきとキラめきが第3セットに凝縮。

ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.0

本筋とは全く関係ないビル・マーレイ登場が笑えるし、絶対に好きになれると思ったのに…なぜか好きになりきれない理由を考えた末の結論。「走るゾンビは嫌いです」。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

多様性ある理想世界を「会社」に置き換えることで、実現可能な優しい世界が映る。
誰かのために自転車をこいで、忘れ物届ける。それっぽっちの思いやりの積み重ねに泣いた。

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.7

「経済が学べる映画10選」的特集があれば10年後もランクインしているだろう本作。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の二番煎じ感はあるけど、二番煎じでも美味い!

サンゲリア(1979年製作の映画)

3.5

初めて倍速視聴しようかと思うほど遅すぎるゾンビの動き。緊迫感ゼロなサメvsゾンビの水中戦。フルチ節である「狙っていないユルさ」が心地よい眠気を誘う中毒性。

劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

4.0

地味!何も起きない!けど怖い。コメディタッチのオチも「ん?ということは…」のモヤモヤのシコリが膨らみ、恐怖に転換。これぞ、たたずむ恐怖。とでも言うのだろうか。

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.5

中途失聴者の主人公が聴覚を取り戻そうとする姿は、戻ることのできない過去へ向かっているようで観ていて切ない。
執着を捨てるためのアイデンティティ再構築映画。

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.5

本作公開後、実際の事件の再捜査や「トガニ法」制定。映画が社会を変えた実例として稀有な作品だが、ジャンル映画としてのハラハラドキドキいっぱいでシンプル楽しい。

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.0

そんな真面目な顔でボケられても笑っていいか分からないんですけど…みたいな気まずいコミカルな世界で、良い人も悪い人もいるけどいない。人間の多面性の見応え十分!

エール!(2014年製作の映画)

3.5

ろう者俳優のキャスティング・笑い・歌唱力すべて進化したリメイク『コーダ あいのうた』同様に、主人公が手話をしながら歌うことでメロディに声と気持ちが乗るラストは涙。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.6

100%霊は存在する大前提。最後までボンヤリな主人公のトラウマ。説明がないことで掻き立てられる想像を楽しみつつ、悪ノリ主人公への因果応報が怖い。えぐられた。

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

4.5

歩行器お爺さんとゾンビが追いかけっこするユルさ。少子高齢化の不安と貧困を多世代交流と銃でぶっ放す痛快さ。超高齢社会の日本でこそ、リメイクしてほしい映画No.1。

老人Z(1991年製作の映画)

3.5

大友克洋×江口寿史 。80〜90年代Jポップ過ぎる作家性で軽やかに斬る少子高齢化社会。介護保険も施行されてない時代の作品が、2020年問題の本質を突く先見の明が凄い。

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.6

故ジョン・ヒューズ監督の青春コメディスピリットをタートルズが受け継ぐ意外性。しかも、ポップな落書き風のアニメーションにのせて多様性を描くアップデートっぷりに涙。

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

「大きくなる」か「大群になる」。2択しかないと思ってたモンスターパニックの殺人バリエーションに、「コカインを食べる」が追加!『コカイン・〇〇』シリーズ熱望。

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

4.3

土台であるPOPでキュートな青春映画の上に、ゾンビとミュージカルとクリスマスを無理矢理乗せて加点。土台がしっかりしてるからこそ保たれる、ギリギリのバランスが個性。

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

3.5

主演・大スターのブルース・リー亡き後も、アイコラ的代役をたてて映画1本を完成させる商売っ気と節操のなさを一蹴するハイキック!映画の完成度より、キックの完成度!

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.6

村×猟奇殺人×妖怪。好物の詰め合わせを半笑いで観ていたが、歪んだ権力主義・軍国主義への痛烈な批判と、悲運のラブストーリーに背筋が伸びて、ラストカットで震えた。

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

4.3

愛と暴力と『ホーム・アローン』へのリスペクト。クリスマス映画特有のノスタルジックな高揚感に満ち溢れる幸せな時間。
素敵なクリスマスはいつだって映画の中にある。

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.5

ここまで神父をないがしろにしたエクソシスト映画があっただろうか?親子愛にフォーカスすることも理解できるし、素人集団VS悪魔2体の展開も熱いが、神父弱すぎ問題。

拳精(1978年製作の映画)

3.0

五獣拳の精霊たちの白塗りはピエロ恐怖症の人が観たら不気味すぎる。荒唐無稽なコメディタッチでも、呪怨のとしお君がいきなり5人現れて拳法を教えてきたらトラウマ確定。

エクソシスト ビギニング(2004年製作の映画)

3.0

赤いシャツワンピースを着た悪魔VS信仰心を取り戻したメリン神父のルール無用のタイマン勝負。初対面から絶妙にハニートラップを仕掛ける悪魔の小物感が愛らしい。

八甲田山(1977年製作の映画)

4.0

暑苦しい演技も熱い体育会系ノリも凍らせる雪山において、物事を前に進めるために大切なことは、最善の準備とシンプルな指示系統。どんなビジネス書よりも刺さる組織論。

誘う女(1995年製作の映画)

3.5

「テレビに出たい」だけで暴走・迷走する承認欲求の軽薄さをニコール・キッドマンが完璧に体現。メディアの形がテレビからSNSに変化した現代にこそハマる作品。

フランシスカ(1981年製作の映画)

2.5

固定カメラの枠の中に収める演技と美術品はすべて計算された構図。フェルメールの絵画を永遠長回しで観ているような退屈な時間でも、なぜか観ていられる不思議。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

2.5

居心地の悪い朗読のような台詞回しや、浮遊感あるエレクトロ音楽が不協和音となって、最初から最後まで夢か現かぼんやり。未練という亡霊を映した恋愛ホラーのような。

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