フクシネマさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「あなたはどこにいても孤独を手放さないでいられる」。幸せを掴む直前に自分から孤独になることで自己を保つちひろさんに贈られる言葉。この角度の優しさは初体験。

美しき緑の星(1996年製作の映画)

2.9

宇宙人による地球滞在記。
フェミニズムな視点から資本主義を皮肉る監督の作家性に乗ることができれば、異文化コメディとして独創性を浴びることができる。

ザ・ネスト(1987年製作の映画)

4.0

本物のゴキブリがトースターからパンと一緒に飛び出す、油でカラッと揚がる!
本物を使った昆虫パニック映画にしかない、ざわつく背徳感がクセになる。

アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ(2016年製作の映画)

1.9

ドーナッツ達が整列する姿がカワイイ!色もカラフルだからPOPな印象。
ドーナッツである必然性や、ドーナッツ特有の攻撃なんかを求めてしまった自己責任。

劇場版 センキョナンデス(2023年製作の映画)

2.7

傑作の『なぜ君は総理大臣に〜』『香川1区』のスピンオフとしても観れる本作。
選挙よりも、地方の閉鎖的ジャーナリズムのゆがみを皮肉る姿勢に熱を感じる。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.7

パート1を未鑑賞でも、『花束みたいな恋をした』を観ておくと爆笑確定!
安定のゆる〜い日常会話とキレキレアクションの緩急に侵されて、鑑賞中の多幸感がスゴイ。

エクソシスト3(1990年製作の映画)

4.4

何やら様子がおかしい通行人、どこか無機質で奇妙な動きの端役達。鑑賞中ずっとある違和感の中で不意打ちで迫る恐怖描写。
本作にしかない唯一無二の恐怖が存在する。

エクソシスト2(1977年製作の映画)

1.5

前作のキャラ達の苦悩や決意を無視した展開やキャスティングに困惑。
イナゴの大群が観れちゃうSF昆虫パニックの単体作品だと割り切ればイケる!

妖怪の孫(2023年製作の映画)

2.6

ドキュメンタリーとしての緊迫感があったのは、エンドロール直前に監督自身がプライベートをさらけ出し、本気で政治を変える覚悟を声明する約1分。次回作の期待が高まる。

スクワーム(1976年製作の映画)

4.0

扉を開けるとゴカイの雪崩れが襲うシーンは、レザーフェイスが地下室の扉から初登場したシーンに匹敵する衝撃!
後半は気持ち悪すぎて気持ちいい〜。

ある用務員(2020年製作の映画)

3.0

前半のヤクザ映画から、後半一気に少年漫画的なアクション映画にジャンルが変わると、面白さが加速!
悪役達の肉体的説得力や決めポーズもほぼ漫画。

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

4.0

日本で殺し屋ビジネスが普通に成り立っている前提でサクサク進む物語にツッコミと笑いが止まらない!
監督のコメディセンスとアイデアに感動!

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.8

女子高生の殺し屋、メイド喫茶にヤクザ等、あざとい設定がすべて気持ちイイ!
漫画っぽいキャラ達のゆる〜い日常会話と、キレキレアクションの緩急が中毒性抜群!虜!

ザ・ファン(1996年製作の映画)

3.5

リアリティ完全無視でサスペンスに振り切った展開が大味で満足感高め!
スター野球選手と中年男性ファン。2人が出会うまでの日常の対比がスリリング。

がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

3.5

プライドを守ることと、勝つことは必ずしもイコールではないと分かるシリアス展開でも、子供達のちょこまかした動きや、ゆるカワ音楽で常に微笑ましい。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.6

「ちゃんと自分がないと、人が離れてくぞ」。田母神が後輩の梅川を刺す言葉。
神のように他者に優しくても、自分に軸がないと満たされないことを自覚した言葉が痛い。

ルチオ・フルチのマーダロック(1985年製作の映画)

3.0

過去を清算できずに、嫉妬と執着で歪んだ犯人が切ない。「犯罪とは歪んだ努力の形 」と、最後に映し出される引用句が印象的で納得。

地獄の門 4K レストア版(1980年製作の映画)

3.2

口から臓器嘔吐など、ゴア描写が満載!とりわけ大量のウジ虫(本物)を浴びるシーンが凄い!ウジ虫の絨毯の上で、明らかに素で落ち込んでいる俳優の姿が切ない。

ビヨンド 4K レストア版(1981年製作の映画)

3.0

サービス満点のゴア描写だけじゃない。
青色の洋服や光等、随所にさりげなく使用される青色が冷酷さや孤独感を演出して、不条理なラストを際立たせている。

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.9

監督のギャグセンスを120%体現するミミが最高!ミミの突き抜けたイカれっぷりが求心力となって、最後まで軽やかに笑える。名俳優発見⁉︎かも。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

初心者からドラムを始める玉田の視点があるから、ジャズ弱者が観ても感動できる。
本作は天才2人に喰らいついてでも熱を求める玉田の物語であって、私たちの物語。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.8

人生最悪の夜に出会った2人が、音楽を通して輝きを取り戻す過程がポップに描かれるからこそ、鑑賞後に心が軽くなる。
「好き」を創造することの喜びに満ちた作品。

里見八犬伝(1983年製作の映画)

3.5

意味があるのかないのか分からない性描写の多さがノイズだったり笑えたり。
チーム物としての魅力より、夏木マリの美しさ、予想外の大ムカデ•大蛇などの敵役が魅力。

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.0

レザーフェイス初登場シーンの戦慄!殺人現場の目撃者になったような生々しさと、理解不能な滑稽さが恐怖を際立たせる。
時が経つほど価値が上がるホラー映画の核。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

徐々に分かるルールと、マルチバースに繋がるための「ボケましょう」が楽しい!
後半、世代間における価値観(多様性)のズレが埋まっていく感覚に泣きそうになる。

寝取られ男のラブ♂バカンス(2008年製作の映画)

4.1

よくあるおバカなラブコメと思いきや、、、ダメ男が自分を変えることで愛を証明する姿に勇気が湧く!失恋は自分を変えるチャンスだと説教臭くなく気づかせてくれる。

グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.9

新メンバーのルーラが最高!登場シーンの首ギロチンから、常にちょっとズレてる言動と大きな瞳で笑わせてくれる。
1より実現性高そうなマジックも楽しい!

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.9

マジックのリアリティ問題より、ケイパー映画としての楽しさの完全勝利!
冒頭の仲間集めから、ラストのどんでん返しまでワクワクの持続力!

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.5

食欲の不気味さのメタファー?どこまでが妄想?など難しく考えずに、かぶせ連発の長尺コントだと思って観ると最高に楽しめる世界観。刺さる人には圧倒的に刺さる。

大巨獣ガッパ(1967年製作の映画)

2.3

日本人が黒塗りメイクで外国人役を本気でやり通したりと、今ならアウトな工夫で乗り切っている怪獣映画。
ガッパの瞳から涙が流れた時、上がるか下がるか。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.6

音楽がない映画。映画館を出た後、自分の足音が聞こえる。映画と地続きの現実で、自分が聴者であることを初めて自覚すると同時に、ろう者であるケイコの存在を意識する。

パージ(2013年製作の映画)

3.9

1年に一晩だけ犯罪が許される法律。中学生が考えたような設定を全力疾走!
家の中だけでアクションが完結するのに、国レベルの問題が見えてくる巧みさ!

怒霊界エニグマ(1988年製作の映画)

3.6

大量のカタツムリ(本物)による殺人シーンが見れるだけで必見の学園ホラー。
暗闇を走る赤いドレスの少女、鍵穴から覗く赤い目等、ホラーと赤色の相性の良さを再確認。

必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

4.0

恐竜×忍者×エクソシスト×戦争×爆破×ロマンスを絶妙なユーモアで包んだ愛すべき作品。
多用される無駄に長い「間」の虜。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.8

夜の公園。「幸せになりたいっすね」と執着を捨て自分に向き合う仲原と、「愛がなんだよ」と執着を続けるテルコの分岐点。
2人の結末の対比にゾッとする。底知れない映画。

カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

3.8

はたから見ればバカなことでも、「他の仕事では達成感を得られなかった思う」スタントマン達のまさに命がけの証言。
カンフーアクションの名シーン連続で飽きない。