ogagawawaさんの映画レビュー・感想・評価

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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

3.6

ドラマ版を履修してからの鑑賞。これはドラマ版見ておいたほうがいいですね…! 基本的にドラマ世界線での高木さんと西片が、青春をやり直すというか、かつて過ごした日々を思い出す物語。

好きとは、からかいと
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違国日記(2023年製作の映画)

4.0

わからない、わかり合えない。そこに向き合って、寄り添って。日々、感情、積み重ね。日記のごとく、断片的で散漫かもしれないし、きっと2時間ちょいにまとめるのに苦慮したのでは、とは思わさせる。だけど、書いて>>続きを読む

劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:(2024年製作の映画)

4.1

みせてよ、ぼっち・ざ・ろっくを…!

TVシリーズのアニメを総集編として映画化って、正直そりゃ観るけどさぁみたいな試される大地的な感じになる作品も結構あるけど、いやこれ、かなり観やすく編集されてて、め
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セブン(1995年製作の映画)

-

初見はたしかテレ東の午後のロードショーだったと思う。まあお昼ご飯たべてから観るもんじゃないグロ&胸糞の記憶が強すぎたんだけど、改めて観るとマジでよくできてるなって思うし、感想を言おうにも、全部語尾に3>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.7

アニャの子役がかなりアニャ


若き日のフュリオサの物語。前作、狂乱のマッドマックスから9年。マッドというより真っ当な、そしてこの映画を観た勢いのまま『怒りのデス・ロード』が観たくなるというのは、エピ
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関心領域(2023年製作の映画)

3.6

サイレン、爆煙、現実界。映画ではわからないけど、本当は臭いもあるはずなんだ…。

壁を隔てることで作られた平穏な日々。その向こう側の恐ろしさは"直接的には"描かれることはない。だけど、ほぼ全てのシーン
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.7

ありがとうヴィレッジヴァンガード!

前章でサブカルの風をこれでもかと浴びてきたけど、後半戦でもマジであの頃のヴィレッジヴァンガードだった。浅野いにおのサブカル漫画の映画化と聞いて、想像しうるモノがほ
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トラペジウム(2024年製作の映画)

3.7

Twitterで暗黒主人公ぶりの評判を聞いてウキウキで臨んだけど、作品自体は整備されてて観やすくて手堅いし、なんなら真っ当という印象すら受けた。どっちかというと他者尊重と内省というか、エゴと関わりに向>>続きを読む

バジーノイズ(2023年製作の映画)

3.6

青い海!青い日々!青い若者たち。原作未読で、DTMに没頭する無口な主人公と聞いてクールなおしゃれ青春映画かなって思ってたら、序盤から結構なハイペースでトンチキが襲来してやや焦る。が、そんな不安な序盤は>>続きを読む

恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

4.0

君とのラブストーリー、それは予想通り〜🎵

"険悪なふたりの利害関係が一致したから恋人のふりをする"と聞いて予想されるストーリーそのままに、明るい空と海、眩しい恋と笑いで突き進む。これがラブコメ、これ
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水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.7

高校演劇映画『アルプススタンドのはしの方』に続く戯曲リブート作。原作を書いたのが2019年当時の現役高校生ということで、いや〜悩みや閉塞感が生々しいというか、切実である。ロケーション的に今作のほうが晴>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

2.8

清原果耶さん可愛いんじゃーッ!!!

タイトルはダサいし、台詞はクサい。手堅いと言えば聞こえはいいけど、なまじちゃんとしてる部分があるので逆に薄さが目立つというか、個人的には野暮な要素の相乗効果で野暮
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

なんというか、超映画だ! 不穏、不穏、そして不穏。そのうえに保たれたバランス。平穏な日常と、仰々しく鳴ったり取り繕うのをやめるようにパタリと消える音楽。そして大地を踏みしめる音。フェザータッチでぎりぎ>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.6

北の大地で探す財宝、これはゴールデンカムイ。強面男たちの入り混じる陣営と思惑、これはゴールデンカムイ。五稜郭、日本刀、土方歳三、これはやっぱりゴールデンカムイ。だけどさ、aikoが流れたら、その瞬間か>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

4.2

ソフィア・コッポラの新作という情報だけで劇場に行ったが、それだけで十分である。エルヴィス・プレスリーと出会い、恋に落ちた主人公プリシラ。劇中で9年生という形で言及されるけど、14歳だってさ。見えねー!>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

-

とうとう観れました。いや〜いいっすね…。この無邪気さも斜に構える感じもわかるよ…と思いながらも、自分の中学2年生のことを全然思い出せなくて、いよいよ消えてしまったものを観てるから眩しいのだな…と辛くな>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.6

エターナル・サンシャインって知ってる? 「知らない」と君が言う 時計の針が止まって見える俺たちのことだよ……

ボロボロです、優勝です。僕はきっと最後の2分間のことを忘れないし、忘れられないと思う。記
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ラブリセット 30日後、離婚します(2023年製作の映画)

4.1

大切なところは乾かしていけ!

離婚協議中の夫婦が揃って記憶喪失…と聞いた時点で、いやたしかに韓国映画って記憶なくしがちだけどさ、ふたりともって倍じゃん絶対面白いじゃんと鑑賞。ベタな王道展開を茶化しな
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

フローレンス・ピューが出ると悲劇の予感がして身構えてしまう…

日本で上映されないとか、バービーとのネットミームがとか、アカデミー賞受賞とか、ロバートダウニーJr.がとか、本作の鑑賞前に色々な意味で話
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すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

4.4

見上愛さんのひとつ結び…!

以前に多摩センター駅から最寄り駅まで15分くらいのところに住んでいたけど、多摩ニュータウンを今日ほど近くに感じたことはない。徒歩で進む道、自転車で駆ける道。そこから見える
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.9

浅野いにお原作、声優あのちゃん、そしてデデデでんぱ組。そりゃもうあの頃のヴィレッジヴァンガードなサブカルのクソ嵐が吹き荒れる。だけど、その空気は、会話は、視線は、間違いなく"今"の生活を捉えて、"今">>続きを読む

恋わずらいのエリー(2024年製作の映画)

3.6

劇中SNSでXが登場したの初めて…?


春だね、キラキラ映画の春だね!

毎年定期的に摂取したくなるこのジャンルですが、今作の主人公はまさかのツイ廃! 暇さえあれば推し同級生との妄想をSNSに垂れ流
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.3

全然なんくるなくない沖縄……


面白れぇ~! 中国の小説を沖縄を舞台にした実写化。冒頭いきなり胡散臭い岡田将生スマイルから開幕して、そこからぬるぬると深みにハマる暗黒サスペンス。遺産相続、貧困、そし
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PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~(2024年製作の映画)

3.6

個性が違う3人が、紆余曲折ありながらチームを組んで目指せ全国! そんな爽やかな風を予感させるあらすじだけども、そこは鈴鹿中央士だし、そこは奥平大兼。何もないわけないね! 題材となるeスポーツは、白熱こ>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.3

俺にわかだしバカだからわかんねぇけどよォ…、これはとんでもない試合だったんじゃねぇのかな…

名前はなんとなくは知ってるけど、漫画もアニメも1話もチェックしてない状態でしたが、ここ連日の劇場とかTLの
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.5

うぅ…すごいよかったよ…。香港映画『ソウルメイト/七月と安生』の韓国リメイク。そっちのほうは観てないから違いとかは分かりませんが、これはもう大河ドラマだよ。いや年数だけで言えば大河というほど経過してな>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

ゴーン・ガールなマリッジ・ストーリーだったわね……

真実はいつもひとつ! なんてことはなくて、ひとの数だけ真実はあるんです。と、心の言う勿れが呟きそうだけど、マジで事実はひとつだけど、真実はいくつか
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.7

たしかな技術でのし上がる盲目の鍼師。そんな彼が巻き込まれたのは、宮廷で起きた殺人事件と謀略。その眼は何を捉えて、その心は何を見ないのか。

見て見ぬふりをしないこと。現代にも通ずるテーマを含みながらも
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

ふたりとも声がいいんだよな…

よかった……。よかったな、胸に沁み入る、いい映画。気づいたら川柳を読んでしまったが、そのくらい語らない余白が雄弁に語る映画だった。いい意味でエモくなりすぎないように設計
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.6

スリリング髭剃り!

1900年代前半のアメリカ南部が舞台で、主人公がアフリカ系の物語なので、やっぱり辛いシーンはあります。黒人差別、女性蔑視。迫害されているひとが、また別の誰かを迫害する地獄…。
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.3

叔父になったら言いたい台詞「今日は甘やかすために来たんだ」

いい映画だったな…。この映画には、生活があって、愛があるんだ…。勝手に少女の夏休みジュブナイル成長ものかと思っていたが、いやたしかにその要
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熱のあとに(2023年製作の映画)

4.3

歪んでる? 失礼だな、純愛だよ…。

愛ゆえの狂気、狂気ゆえの愛。でもそうすることしか、できなかったから。実在の事件から着想を得た本作は、その事件が持つある種の激烈な感じとは全く違う空気を纏っている。
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.3

ボディタッチはファウルです。

シュールで、あるあるってほどでもないけど、こういうひと超いそう具合が絶妙な恋愛トーク劇。微妙にズレ続ける会話と、噛み合わない恋のベクトルが、もう本当厄介な木村聡志ユニバ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

エッグタルトはひとくちで食べろ!

映画的強度がすごい……。2019年のマイベスト映画が『女王陛下のお気に入り』のランティモス監督×エマ・ストーンの組み合わせと聞いたらそりゃ行くしかないのだ。全ての要
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.6

ハイローの監督が起用された時点で、きっとそれぞれの陣営を格好良くキャラ付けしてくださいよ〜ってことだったのかもしれないし、それは概ね成功している。車を斜めに乗るみたいなトンチキさはなくても、さすがのア>>続きを読む

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.6

『サン・セバスチャンへ、ようこそ』

クラシック映画への理解があればもっと楽しめるんだろうとは思いつつ、変わらないウディ・アレンでウディ・アレンな映画だ。美しい景色と軽やかなタッチ。そして迷うことも惹
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