てんやもん太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

てんやもん太郎

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仰げば尊し(1966年製作の映画)

3.5

時の流れって大体、悲劇だけれど。
これは笑えるのがいい。
もちろん、本人には悲劇なのだけど。
時が流れて、人も変わって、若かりし頃の思いは何処へやら。
でも、それも笑い飛ばしたい。
しかし、どことなく
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.2

カットとかあまりよくわかっていない僕でも、
画の力が凄い!
と思ってしまった。
オープニングも、画と音楽がとてもゾワゾワした。
特別なシーンにしてしまう力がある。

最後まで印象的な画が多くて、飽きな
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素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

3.3

この監督すごいストイックなのかな。
なんか人、モノの距離感が一定な感じがする。
ある種、全てを平等に見ている、見ようとしている、というのか。
幸、不幸もどちらにも肩入れしない。
あえて抑えたり、あえて
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青べか物語(1962年製作の映画)

3.7

音楽、映像、役者、どれを撮っても飽きないのだけど、
でもそれでも面白いかと言われるとうーむ。
市井の人たちの生きる力に溢れているのに、どことなく寂しい、哀しいのは、森繁の距離の取り方だろうか。
なんと
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シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

3.5

他の作品比べると少し物足りない。
この作品、すごく遠くから観ていいるような感じがする。
カメラワークとかあんまわからないんだけど、
結構ドラマチックになりそうなところを引きで撮っているような。
でもそ
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愛の小さな歴史(2014年製作の映画)

3.0

やはり、この監督のセリフは俳優がモノするのが難しいのだな。
その一瞬の画の説得力というのは、どこから来るのか。
その人間が積み重ねてきた時間なのか。だとしたら演技の技術とはなんなのだろう。。。
人の矛
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.2

ジャックニコルソンはもちろん素晴らしいのだけど。。。
なんか、あそこドジ過ぎじゃないかと。
そんな事言っちゃったら元もこうもないけど。
もちろん、そこが彼の優しさとか魅力なんだろうけど。
顔のドアップ
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.6

ボニーの映画だ!
ボニーがクールでかっこいい。
服とか、シグサとか。
最後の一瞬の、眼のやりとり。
あれだけでもう心をやられちまった。

でも全体的には期待したほどではなかった。
クライドにそんな格好
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.8

無病息災より、一病息災の方がええんちゃう。ってお話かしら。
みんな誰しも呪いと向き合っていく。
ソフィーは呪いにかかってから、
口が悪くなったり、本音で生きていくことで、イキイキしだす。
しかし、ソフ
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乱暴と待機(2010年製作の映画)

3.3

浅野忠信。。。笑
ぶっ飛んだキャラクターって本当に難しいなー。
浅野忠信さんは面白かった。
美波さんがちょっとな。。。
特に登場が説明的過ぎる。こういう役ですみたいな。
難しい役どころではあるけれど。
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

2.5

この監督のちょっとマットな薄暗い映像は好きなんだけど、
やっぱりなんか散漫というのか、どうもぼやーっとしてる。
人があんまり魅力的にみえない。
特に主人公に女の子がなんか魅力的じゃないんだよなー。
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ぼんち(1960年製作の映画)

4.3

市川雷蔵初めてみた。
いいなー。女好きの役史上、一番品があるじゃないか。
嫌味がない。力の抜けたいい男だなー。
舟場言葉が似合うなー。
なんか楽しそうで、つまんなそう。
笑ってるんだけど哀しい。
どこ
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ハッシュ!(2001年製作の映画)

3.7

恋人たちとかと比べるとどうしても。。。
若いというか、生命力が強すぎるというか。
橋口監督作品の登場人物の職業ってなんかいいなー。
でも、どの作品も、一貫して美しい瞬間をすくい取りたいのだな。
年々、
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.5

世の中は理不尽だし、綺麗事で済まされないことの方が多い。
けれど、それでも、美しい瞬間というものはあるんだなぁ。
その美しい瞬間を丁寧に切り取った、いや掬い取った映画だなと感じた。

自分の中にある、
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おっさんのケーフェイ(2017年製作の映画)

4.0

なんか良かった。
役者の技量とかではなく、人となりがとってもいい。

偽物と本物というテーマが好きだし。明確な区別はないけれど。
偽物はどう戦って生きて行くのかってことに興味がある。
かっこよくないか
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走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

4.2

しっかりとかっこつけている映画。
最近あんまかっこつけてる映画って少ない気がする。
そういう意味で貴重な存在なのかも。
ただ、やっぱ要所要所で、臭いと感じてしまう。。
でもそれは演者の表現の問題かな。
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書くが、まま(2018年製作の映画)

1.4

観ていてなんだか恥ずかしくなる。綺麗過ぎるのかな。
素直な人は感動するのかも。。
ヒネくれている自分にはちょっと目を伏せたくなる。。
一つ一つの出来事とその後に説得力がないというか、深度が浅いというか
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.6

スケールが大きくて消化するのに時間がかかる。
何度も何度も繰り返し観て、少しずつわかるのかなぁ。
でも、もちろん初見でも面白い。
圧倒的な生へのエネルギー、生々しさ。
人を一発で殺さないところがなんと
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時代屋の女房(1983年製作の映画)

2.4

昔の映画感がすごくて要所要所で笑ってしまう。
音楽とか、回想シーンとか。
当時は流行りの演出なのかしら。
あまり普遍性みたいな物を感じない。

でも出演者豪華だなー。
主役の二人は、美人過ぎだし、かっ
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箱入り息子の恋(2013年製作の映画)

4.3

好きだなぁ。
面白いというより好きだという感じ。
なんだか可愛くて微笑ましい。
いいところでダサくなってしまうのもいい。
純粋で綺麗なお話なんだけど、上手く?恥ずかしくなく?汚しをかけてるというか、マ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

5.0

測定不能。
なんのジャンルの作品なのかわからない。
どこへ向かうのか全く想像がつかなかった。
こんなにザワザワした事あるかな。

俳優もみんな魅力的。センサーが細かいというのかな。
とにかく見入ってし
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世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)

1.2

ちゃっちい。。。
音響と映像がしょぼい。
なんか面白げな雰囲気を出すのが痛々しい。
安っぽさを確信犯的にやれるまで開き直り切れていなくて、中途半端。

門脇麦の演技も作り物感が凄い。
マキタスポーツ、
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夜、逃げる(2016年製作の映画)

4.2

とにかく俳優がみんないい!
良い意味でのびのびしている。
なんか切り替わるタイミングとか、観ていて心地いいし、
とにかく飽きない。

今夜新宿で、彼女は、(2017年製作の映画)

4.0

新宿の撮り方いいなー。
画が全く飽きない。
なんだか昔観た面白いドラマを思い出した。
でもノスタルジックでもなく、古い感じでもない。

哀しき獣(2010年製作の映画)

4.1

キムユンソク笑
どーしても笑ってしまう笑
バトルギャグ漫画笑

犬のブローカーとタクシー運転手は、
おそらくジェイソンボーンよりも強いと思われる。

ツッコミどころ満載でも黙らせてしまう何かがある。
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洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.5

出てくる登場人物全員の過去、未来がなんとなくわかる。
この感じって凄いな。匂ってくるというのか。
ちょっとしたしぐさ、目線、動きでいろんな物事がわかってくる。
轟夕起子おそるべし!

あー、本当は幸せ
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のんちゃんのり弁(2009年製作の映画)

3.0

岸辺一徳。。。
すごいな。岸辺さんにしか出来ない。
いきなり食卓にいても違和感ないもんな。
なんとかしようとしないからかなー。

小西真奈美はなんかお母さんって感じしないなー。
岡田義徳も愛おしさが足
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.6

勝負の虚しさみたいなものを感じる。
生きることの哀しささか。
孤独、どこまでも孤独。
勝者も敗者も誰も満たされない。
殴り殴られの、泥仕合。
涙が出てくる。
『あゝ、荒野』なんてタイトルだろう。
やっ
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.5

見入ってしまう。
演者がとても魅力的に見える。
新宿の街もいい。新宿だからこその物語。

パターソン(2016年製作の映画)

3.5

不思議な映画だなー。
どのジャンルにも属さない感じ。
ジムジャームッッシュって数作品しか見たことないけど、
いつもなんだか不安な気持ちになる笑

これも最初、ホラーかと思った。
てか主役の人が普通すぎ
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.0

年末はいつもこれを見たくなる。
人は今を生きているようで、過去と未来を生きているのかなと思った。
過去と未来にしっかり向き合うことが、今を生きるということになるのかなー。
ミユキが服を脱ぎ捨てて、赤ん
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たまゆらのマリ子(2017年製作の映画)

4.1

乾いていて好き。
あんまり見ないテイスト。
海外の映画っぽい感じがした。
あと松本人志のビジュアルバムをなんか思い出した。
これ笑っていいのかなというニヤニヤ、クスクスが心地いい。
自分自身がこの雰囲
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図書館戦争(2013年製作の映画)

1.9

うーん。。。
なんかリアリティを感じない。。
シンゴジラには感じるのに、この作品には感じない。
緊張感がそんなにないからか。。
発想は面白いと思うのだけど。

原作を読んでいないからなんとも言えないの
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.1

不謹慎なのだが、どことなく笑えてしまう。
主人公の元刑事がなんか面白いんだよなー。
もうバトル漫画みたいに殴りまくりだもんな。
漫画っぽいのとリアルな描写がバランス良い。

ハジョンウのあの普通な感じ
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.9

役所広司は一体なんなんだ。
shall we dance?の冴えないサラリーマンをやりながら、
最近は悪い役を、アクの強い役をやりこなす!
この幅、厚み!!
でも松坂桃李も必死に食らいついていてよかっ
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丼池(1963年製作の映画)

4.8

こんな面白い映画があったのか!
出てくる俳優さんの演技合戦。女優の維持か!
それぞれがそれぞれで、自分のやり方でしたたかに戦っている。
みんな一筋縄ではいかない曲者だらけ。
船場言葉というのかな。とに
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