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ビジュアルから予想される通りの内容。
現代の日本ではベタすぎて取り上げないような脚本。
元アジアランカーのボクサーオク・ギチョル(マ・ドンソク)がひょんなことから高校教師に。しかしそこではは女子生徒>>続きを読む
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大ヒット作となった「猿の惑星」は当初完全に一作完結の想定で制作されたそうで、予想以上のヒットとなってより続編の構想が練られたらしい。
原作があった前作から今回は完全オリジナル脚本で、どうなるかと思え>>続きを読む
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オリジナルは1953年のフランス映画。原題はSorcerer(魔術師)。
ただし作品の出来はリメイク版の本作の方が良いらしい。
油田の火災を止める為に爆風を利用すべくニトログリセリンをそこまで運搬す>>続きを読む
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1968年時点で「2000年後は猿が地球を支配している」と想定した作品で現在10作まで増えたシリーズ全作品のオリジナル第一弾だ。
もともとこの1作完結で制作されたためか作品の完成度は高い。
まず若>>続きを読む
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まず状況設定が面白い。
ポランスキーは好んで悪魔や黒魔術的な要素を扱う傾向があるが、今回は伝説の稀覯本『影の王国への九つの扉』の現存3冊のウチ、スペイン、フランスにある2冊を依頼により調査に出向く。>>続きを読む
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「猿の惑星」も本作で7本目にあたり、壮大さもあり、スター・ウォーズが「スペースオペラ」ならこちらも「モンキー・オペラ」だろうか。本日時点で10作(9作公開+2024公開作)存在するらしい。
日本では>>続きを読む
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印象は「ノーラン3部作」に近い。
それまでの細かい、無理が生じていたような部分を随分解決している。
ウェイン産業の御曹司であるブルース・ウェインがバットマンだが、ノーラン3部作でもそうであったよう>>続きを読む
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「名作」と呼ばれる「ジェイコブズ・ラダー」のリメイク。白人で郵便局職員の主人公であった前作から、アフリカ系アメリカ人の医師に設定を変えている。
両方が「ベトナム帰還後の幻覚に苦しめられる」設定は同じ>>続きを読む
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カテゴリは「タクシードライバー」などのいわゆる「ベトナム戦争帰還兵PTSDモノ」になる。
今回は「実際にあった」と噂されている薬物による戦意向上とその後の幻覚を伴う副作用を物語の告発を土台に据えてい>>続きを読む
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小津安二郎47作目で時代は1956年と、まだ日本が終戦からなんとか形ばかりは近代にたどりついたといえる時代。東京オリンピックが象徴的な高度成長期はまだ先だ。総理は鳩山一郎〜石橋湛山の頃。
生活水準も>>続きを読む
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時代は2200年時代。人類は木星の衛星「エウロパ」への移住計画が進んでいる。本作は地球と「エウロパ」の中継ステーション「パンゲア」での顛末を描く。
タイトルが紛らわしいのだが西暦3022年の事ではな>>続きを読む
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本作は同名の原作を持つが、それと内容は無関係な(と言い切って良いのかは迷うところの)宮崎駿のオリジナル脚本である。劇中で主人公がこの書籍を読む場面はある。
簡単にいえば「宮崎駿名作アンソロジー」なの>>続きを読む
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「これは事実をもとにしています」と冒頭に表示されるので、仕方がないのだが、もし私が事前に「天才ヴァイオリニストと消えた旋律」を観ていなければ評価はかなり変わったと思う。
「天才〜」では第二次大戦中の>>続きを読む
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佐藤泰志の描き下ろし作品。佐藤泰志は自死を選んだ作家で、没後は全作品が絶版だったが、復刊もなされ、佐藤作品に触れた、函館のミニシアター「函館シネマアイリス」支配人の菅原和博が中心となって、「市民映画」>>続きを読む
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佐藤泰志原作による映像化。
北海道出身の私にはこの架空の「海炭市」が函館市、夕張市、室蘭市辺りを複合した創造物だとわかる。
日本の高度成長期、重厚長大産業である造船や製鉄に伴う炭鉱の存在がそれらを>>続きを読む
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佐藤泰志の短編が原作。佐藤作品はどれも何か大きな事件が起こるわけではない。「草の響き」のように死亡者がでる事は稀で、
どちらかと言えば個人が内包している「狂気」が日常と周囲に及ぼす作用を描いている印>>続きを読む
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「名作!」との文脈で語られる事も多いし熱狂的なファンも多いらしい。
私の観るところ「沢田研二31才のプロモーション映画」と割り切って観たほうがいい。つまり主人公は死ぬことがない映画。
自身で原爆を>>続きを読む
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代表的な任侠モノ。「ヤクザ映画ってのもたまには観てみよう」と考える方には良いと思う。
34歳で色気のある高倉健の「死んでもらいます!」の名台詞が聞けるのはこの作品。
頭に入れておいたほうがいいのは>>続きを読む
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「カルト映画」の古典的作品。
B級作品の王者ジェームズ・ウッズが主人公。タイトルの通り「ビデオ症候群」とも言えるストーリー。
常に刺激的で視聴者の気を惹く作品を探し続けている『CIVIC-TV』の社>>続きを読む
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「Filmarks」でフォローしている方が紹介していたので観た。それがなければDMMTVなんてマイナーなサブスクに加入もしなかっただろう。しかしこの映画に出会えて感謝している。
本作は2001年の作>>続きを読む
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原作ともに言わずとしれた「名作」
岡田斗司夫氏いわく「ブレードランナー」の下敷きになった作品との考察もある。SFの可能性を広げたとの評もある。
タイトルの「アルジャーノン」とは人間より先に検体となっ>>続きを読む
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「桐島、部活やめるってよ」とほとんど地続き感覚で観られる。私は東出昌大のファンです。
20才を少し過ぎた本田翼と20代半ばにさしかかった東出昌大と高校生を演じるには「撮影できる最後のチャンス!」とい>>続きを読む
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イタリアやフランスではときおり極めて奇妙で珍品の作品が登場する。
例えばマルコ・フェレーリの「I LOVE YOU(1986)」は口笛を吹くと「I LOVE YOU!」と返してくれる口元だけの玩具な>>続きを読む
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事前情報がなにもないまま観た。これは傑作だと思う。
一応はSFカテゴリで「恋愛記憶喪失もの」に入るのだろうか。
会社へ向かう電車待ち、発作的にそこから別のホームに走りモントークへ向かうジョエル(ジ>>続きを読む
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非常によく練られたシナリオ。これは何より原作の良さだろう
・戦国時代に虐殺された落ち武者達の怨念・たたり
・因習深い僻村固有の閉塞感と風習
・大地主の遺産を巡っての諍い
・地下に広がる鍾乳洞
・過去>>続きを読む
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角川映画「メディアミックス戦略」第一弾の映画。「4Kデジタル修復版」も2021年に発表されてますが、私は日本の昔の名作に強いU-NEXT1976年版を観ましたが、これで充分でした。
遺産相続由来の殺>>続きを読む
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封切り当時観に行けなかった映画をBlu-rayで観ました。
所謂「パニックもの」で、米国が秘密裏に開発していた恐ろしい細菌兵器に感染した男が欧州横断鉄道の乗客に紛れ込んでしまい、軍は一度は隔離策を考>>続きを読む
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北野組真っ盛りの頃の大杉漣と辻香緒里、板谷由夏、小林宏史が中心のラブコメディ。2組の夫婦が馴れ合い、他者からはどうでもいいような些末なやり取りで構成された作品。
しかしこれが面白い。キャステングもい>>続きを読む
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敬愛するレオス・カラックスの最新作品。だが「ポーラX」の時点でこの監督の「旬の時期」は終わってしまったと感じていたので、期待していなかった。
まず、この映画は完全にベタなミュージカルである。セリフは>>続きを読む
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「観なきゃいけないな」と思いつつやっと観ました「日本のシンドラーこと杉浦千畝」の映画。
まず感じたのは日本の役者の質の低さ、存在感のなさ。特に「ラストサムライ」以降小雪が「古風な日本人女性の典型」の>>続きを読む
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1968年のポランスキーの「出世作」と言われている。
この時代にしてはテンポもよく物語は淡々と進む。
当時話題になった理由と思しき要素は、新婚のガイとローズマリー夫婦が「いわくつき」のアパートメン>>続きを読む
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1989年にモントリオール理工科大学で実際に起った抗フェミニスト思想の男性が起こした銃乱射事件を、生還した女子学生ヴァレリーを中心に描いてゆく。
ヴィルヌーブは「これは大切な事で、決して本事件を「>>続きを読む
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石川慶作品を集中して観ている中での25分の掌編。
かつて恋人同士であった高志(山田孝之)とともえ(中村ゆり)2人の再会。ぎこちのないやり取りの中にも「楽しかった頃」の記憶が二人の心を洗う。
ともえは>>続きを読む
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やはり「名監督」が撮る映画は観て後悔させないモノがある。
時代は1959年。終戦から15年、まだ東京オリンピック開催以前で、戦争後の混乱がやっと落ち着き、高度成長期はこれよりまだ先の話だ。
そんな>>続きを読む
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SFの「タイムトラベルもの」のなかでも「ループもの」と呼ばれるカテゴリ。原作は日本の桜坂洋によるイラストノベル「オール ユー ニード イズ キル」ただし設定は映画向けに変更されている
近未来戦闘モノ>>続きを読む
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これは「掘り出し物」。あらすじが斬新です。
モチーフとなったのはSF作家ハイラインの「輪廻の蛇」だとの事。
以前から「タイムマシンと恋愛は相性がいい」と語って来ましたが、本作も「恋愛モノ」に含めて>>続きを読む