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本作あたりから「窓辺にて」「ちひろさん」と今泉力哉作品に翳りが生じて来る。
さて、下北沢は昔から「憧れた人が住む街」街全体が何かしら人と人が繋がりそうな密度がある文化溢れる街。本作ではそんな街を舞台>>続きを読む
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まあこれ原作者西村賢太さんのほぼ自伝だと思うので、森山未来ではなく西村賢太さん的ぽっちゃりめの俳優が良かったのかなと思います。鬱陶しさも違うでしょうし、森山未来は素晴らしい芝居でしたが、役になりきって>>続きを読む
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東京は役者、バンドマン、今ならお笑いなど夢を追う若者が毎年大量に上京してくる都市だ。そんな「上京若造あるあるカテゴリ」の映画。
一度でもお笑いに挑んだ事があるものには共感すぎる描写が多い。ロジカルに>>続きを読む
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面白かったです。
「サラリーマンではない何かになりたい」と軽い野心を抱き上京して来た若年「あるある」。
趣味趣向、文化背景がぴったり合って居心地が良くてもそれが結婚相手として相応しいかは別な話とい>>続きを読む
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オリンピックはメキシコまではお祭りだった。しかし1972年ミュンヘンオリンピックから「政治」が持ち込まれるようになった。それは時に米ソ冷戦構造の歪が影を落とし1980年モスクワ、1984年LAオリンピ>>続きを読む
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300分と超長尺だがその価値はある。
まずキャスティングが良い。誰にでも当てはまるキャラが揃っている。しかし登場人物は誰も死んだりしないし驚愕の展開もない。
————仲の良い30半ばの4人の女性が>>続きを読む
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7年前に主人を理不尽な事故で亡くした良子は中学生の純平との母子家庭。
旦那が愛人に産ませた娘の養育費、義父の介護施設費など重くのしかかるこれらの費用を逃げることなく背負い続ける。昼間のパートと夜は風>>続きを読む
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これはなかなかの傑作です。
タイトルで誤解してしまいますが「なぜここまで両者が似ているのか」の種明かしは最後までされません。
——そもそも自分に酷似している人物に近づこうとする時点で破滅の歯車は回>>続きを読む
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ちょっとした「冬ソナ」類型映画。
ともかくキャスティングが良いと思います。
亮平と付き合いはじめた時に誰しもが「これは絶対麦に逢ってしまう!」と予想できる。てか逢わなければドラマにならない!(笑)>>続きを読む
主人公“C”ことカルジェロにあたるチャズ・パルミンテリ原作の本作はほぼ実話に基づいている。
街の顔役で実力者の「ソニー」がとある事件でカルジェロが目撃者であり、状況をしっかり観ていたにも関わらずソニ>>続きを読む
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日本人はこの映画をどう観るのでしょう。
私の恩師はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)から代議士になった方で、まさに1995年のこの「ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争」でNATO軍によるセルビア人勢>>続きを読む
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山本直樹「レッド」そして同じ全共闘時代の時間軸を捉えた本作品。私はこれらの「全共闘時代」に関わった者たちを不必要に「英雄視」する事に抵抗がある。
振り返れば日本の革命運動はゲバラをはじめ海外のそれと>>続きを読む
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原題は“The House That Jack Built(ジャックの建てた家)”であり、内容は原題の答えにもなるので、そのままの方が良かったと思う。
ラース・フォン・トリアー監督は今や毎回神に挑む>>続きを読む
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この映画はオープニングロゴからエンディングも上から下へ流れるのではなくパッパッと表示されモノクロ時代の映画のように「JOKERと言う男の喜劇物語」という“劇中劇”的体裁をとってはじまる。
──バット>>続きを読む
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非常に残念な映画だった。
見始めてまず強い既視感があった。
“英雄と言われた伝説の男が敵陣奥深く潜入したまま、どうやら自らの意志で帰還しない。どうも“異変”が起こったようだ。探索に行って欲しい”>>続きを読む
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NYはソーホーにほど近いグリニッジ・ビレッジ。カーマインストリートに構えたカスタムギターの店“カーマイン・ストリート・ギターズ”のドキュメンタリー。
今でこそウリは主に1800年代の建築物が取り壊さ>>続きを読む
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「タランティーノの集大成」とも言われる本作は、やや人気が下降気味のスター俳優リックをディカプリオが、スタントダブルで寄り添うクリフをブラッドピットがと、いままでありそうでなかった2人の初共演を実現させ>>続きを読む
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ニューヨーク公共図書館はイギリスで言えばBBCであろうか。その時々に振り回される政府より確固たる「民主主義」のフォートレス(要塞)です。
この映画はまず3時間25分と映画としては大作だが、NYに来た>>続きを読む
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今のところ2019年No.1傑作映画。
戦後、東西冷戦に巻き込まれた半島のその後を我々日本人は驚くほど知らない。
中国が後ろ盾にある北朝鮮と自由主義陣営に在る韓国は当然元々同じ民族。体裁上「敵国」とし>>続きを読む
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まず本作品は実話でもあり、驚いたことに主人公役の3名は本人です(!)
2015年8月21日、高速鉄道タリス内で発生した銃乱射事件に若者3人が立ち向かったストーリー。
本作品は前半から3人が出会った>>続きを読む
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この作品は望月衣塑子の同名ノンフィクションを「原案にした」フィクションです。
最近の日本映画同様にまずキャストの「大根芝居」に慣れるのに1時間は掛かりました。実際の出来事を下敷きにした上でストーリー>>続きを読む
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映画として必要な情報が欠けている不親切さもあり、出来れば映画のパンフレットを読まないと、様々に誤解してしまう部分があります。
まず穂子さんは自らシングルマザーを選んでいる事実があります。
コレは実>>続きを読む
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2017年3月3日(金)公開。TOHOシネマズシャンテにて18:25の回に行ってきました。※ネットや一般的に確認できるような情報はなるべく省きます。
まずこれは1958年のアメリカバージニア州で起こ>>続きを読む
オーストラリアで養子として育てられたインド人青年が「GoogleEarth」を駆使しインドの「産みの親」へ辿り着いたエピソードは、皆さんもどこかで耳にされたことでしょう。
今回の映画はその実話サルー>>続きを読む
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一般的には「難解」と語られてしまうであろう本作品の原作は、中国系アメリカ人作家テッド・チャンによる『あなたの人生の物語』。
シオドア・スタージョン記念賞、2000年ネビュラ賞受賞など「新時代のSF作>>続きを読む
──私は映画鑑賞の際にはなるべく先入観を持たないよう極力、公式ウェブサイトさえも目にせず映画を観ます。そのせいか思い違いをしている場合もあり、今回も「事実の映画化」と思い込んでいました。しかし実際には>>続きを読む
1940年5月10日に組閣の大命を拝したウィンストン・チャーチルが最初に手がけた大規模な作戦が“Operation Dynamo”『ダンケルクの大撤退』と呼ばれる今回の題材となった史実。
数々の議論>>続きを読む
「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ監督の本作を「どんな映画?」と聞かれたなら私は「似たテイストの映画」として以下の作品を挙げます。
1.アメリ(2001年:ジャン=ピエール・ジュネ監督)>>続きを読む
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ペギー・グッゲンハイム。
1980年を待たず前年の12月23日に81才で永眠したペギーの事を現代の人々はどれほど知っていることだろうか──
本作品はまずペギー・グッゲンハイムが唯一出版に許可を出し>>続きを読む
誰にとっても良い映画です。
しかし「それを言っちゃあおしまいよ」でありますが、本木雅弘と広末涼子の美しい2人のキャスティングなかりせば、とも思います。
この2人の存在が「画(え)」を綺麗にしている>>続きを読む
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大阪の「シネ・ヌーヴォ」にて本日鑑賞。
ともかくあらゆるカット全てが極端にドラマティックで、画のよう。まるで刻々とせまりつつある出兵を前に残された時間は一秒一秒がまばゆい──とでも伝えたいのだろうか>>続きを読む
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面白かったのですが、声を出して笑うことはありませんでしたし、2度観たいとは思わない映画です。
冒頭の37分ワンカットを撮った者たちの物語と予告編では明かしていますので、そこはネタバレではないと思いま>>続きを読む
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集中的にタイムトラベルモノを観ていて出会いました。面白いです。
ただし「ある日どこかで」もそうですが、「過去振り返りストーリー」って男性的な思考ですよね。女性の場合は過去を振り返らず「今に生きる」思>>続きを読む