島津さんの映画レビュー・感想・評価

島津

島津

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

僕らは原爆の恐ろしさを知らない。
もちろん史実で知っているがそれを直感的に捉えているわけではない。
起爆実験が始まる。まるで、点滴の針が腕に刺さる直前を引き延ばしたような緊張感のあとに、スピーカーを通
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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.3

オチが微妙。北欧の反逆ってあんなお行儀よくやるものなの?

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.6

「何がしてえんだこいつは?」と思わせる一連の行動がそのままプロットになっていて笑った。二人の主演のカッコよさが十二分に引き出されている。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.7

なんか話があまりにも普通だな、と思ったら監督が日本大好きで今作のテーマをめちゃくちゃジャパナイズドしてたらしい。道理で。五輪書とか読み込んでたらしい。道理で。

アクションがとにかく神。撃った弾が当た
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.6

4DX SCREENのシートにはヒーターがある。ヘッドレストの、頭を預けるとちょうど頭の付け根の部分にそれがある。
ヤンが極限の集中状態に入る時、ヒーターが点火し、まるで頭に血が登ったかのように、後頭
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.3

まず前提知識としてチリ人のクリエイターが作ったというのが必要になる。それのみで足りる。

窓が鉤十字状に描き出しされる・手を掲げたモチーフが随所にあらわれる・色黒の野人を「人間にしてあげる」と金髪碧眼
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

気狂いの独りよがりでクソ迷惑な自殺に付き合わされて可哀想って感じの映画なんだが
単純な脱出アクション劇に落とさず、針の穴を通すような気まぐれのおこりを、そしてアニャテイラーの喫食シーンを、ギリギリと締
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バービー(2023年製作の映画)

4.1

男性性、女性性を大袈裟に皮肉りながらもどちら側にも依らずに投げっぱなしにするのが僕好みだ。
必要なのは素直な心で隣人と向き合うことである──と、いうのをわかりやすくしたのがアドラーとかだと思うのだがバ
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ダンボ(1941年製作の映画)

3.6

当時の作画で〝愛おしい〟を表現しきっていることに驚いた。
象のパレードはまあ……

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.8

簡潔にあらわすと乳離れできていないガキがちょっぴり大人になる話なんだけどまあ……脚本構成不足なんじゃないかなこれは……
冒頭の熱量が最後まで全く続かないし……
もののけ姫レンタルして帰ります

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.8

まあわけてレビューするべきか
①前半ちゃんとエロい 会話劇で溜めて、ヤンキーのキャストは影が薄い←大事
②良い思いまでしたのになんて奴だ!←大事
③キャストのルックスに妥協がない まあ大物監督だからね
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怪物(2023年製作の映画)

5.0

4幕構成それぞれの露骨なミスリードが
主観現象がどれほどバイアスに塗れたものかを僕達に思い知らせ
そのシステムを卓越した画と音楽ががっちり補強し
最高のラストまで駆け抜ける
あの二人は確実に〝死亡〟し
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