okdさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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別れる決心(2022年製作の映画)

3.7

独特なカメラワークや現実と虚構を織り交ぜた表現、自動翻訳機や録音を介したコミュニケーションなど、色々と観る人を飽きさせない工夫に満ちていた。不倫ものなのに不倫をめぐる道徳的な葛藤がほぼ描かれてないのが>>続きを読む

下女(1960年製作の映画)

4.0

ついに見た。確かにポンジュノのパラサイトと似ている箇所が多くて、この映画がポンジュノにかなり影響を与えたことがわかる。カメラワークや話の展開がとても巧みで、見ていて古さを感じさせない。個人的にモノクロ>>続きを読む

トンマッコルへようこそ(2005年製作の映画)

4.0

朝鮮戦争下のとある村で出会った韓国軍兵士と北朝鮮兵士、米兵が次第に絆を深めていく話。南北の兵士と村の人々を対比して描くことで、イデオロギー対立の滑稽さをうまく表現している。地味に音楽が久石譲。戦争はあ>>続きを読む

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

思っていたよりもわかりにくくて、この映画が当時商業的に成功したのが若干不思議。それでも大事なテーマを扱っていて、また見たいと思わせる。キャスティングのカオスさが捕虜収容所のカオスさを象徴している。デヴ>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

漫画の内容を程よく忘れてたから、ドキドキしながら試合の展開を楽しめた。試合のシーンと回想のシーンの緩急が巧みだったという印象。音楽もかっこよかった。同じストーリーを別のキャラに焦点を当てて再構成する手>>続きを読む

リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

3.8

帰農をテーマにした映画。農村での三角関係がすごい微笑ましくて良かった。都会で挫折して故郷に帰るキムテリも、娘の大学進学と同時に蒸発するムンソリも役に馴染んでて面白い。慶尚北道がロケ地らしい。機会があれ>>続きを読む

夏物語(2006年製作の映画)

3.6

農村奉仕活動で農村を訪れた都市の大学生イ・ビョンホンと農村の女性スエが恋に落ちる。伊豆の踊り子みたいな話かと思って見たら、全然違う展開だった。見るとヒノキの匂いをかぎたくなる映画。ドングラミのお父さん>>続きを読む

時代革命(2021年製作の映画)

4.0

自分と同じ大学生、あるいはもっと若い年齢の子が自分の人生を犠牲にする覚悟で香港の民主化運動に携わる姿を描く。ある人物が香港は中国ナチスに対する最前線だと言っていたのが印象的だった。無数の催涙弾を浴びな>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.0

アクション映画として完成されていて、3時間の長さでも飽きずに見れた。日本でこの映画が人気な理由の一つは、この映画が、日本人のアジア主義的な感情をくすぐるからではないか。一方で、日本がイギリス同様、旧宗>>続きを読む

ブラザーフッド(2004年製作の映画)

4.0

朝鮮戦争下で韓国軍が行った民間人虐殺や捕虜虐待の問題を扱っていた。朝鮮戦争から半世紀が過ぎ、進歩派政権が成立したからこそ、撮れた映画という感じがする。
朝鮮戦争は中国軍やアメリカ軍などを巻き込んだ国際
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密偵(2016年製作の映画)

3.8

実在した独立運動団体、義烈団を扱った映画。義烈団と植民地警察の駆引きは緊張感があり、見応えがあった。独立運動家対植民地政府という観点にとどまらず、その間に位置する対日協力者の葛藤を描いている。

大統領の理髪師(2004年製作の映画)

3.8

民衆にとって抑圧的な時代をコミカルかつ素朴なタッチで描く。李承晩・朴正煕政権期は、勿論、ソンガンホにとっても大変な時代であったことは間違いないが、四捨五入の論理で子供を産まされたムンソリは二重の抑圧の>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.0

1987年の民主化に至る過程を市民に焦点を当てて描く。南営洞の人々の挨拶が滅共!だったり、全斗煥の肖像画が至る所に飾られているのに驚いた。弁護人やタクシー運転手、マルモイを想起させる物語構造。

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.8

金大中を陰で支えた参謀、厳昌録の半生。サクラやナワバリなどの日本語が随所に出てきて興味深かった。ソルギョングいわく人為的な撮り方で撮られた映画。

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.8

Adoがすごい歌上手いということを今更知った。この映画見てから、ずっと映画のサウンドトラックを聴いてる。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

擬似家族を通して、人々のもつ家族観を揺さぶる。その過程で社会的な問題を浮かび上がらせる。万引き家族と似ているけど、万引き家族よりもマイルドな演出だったという印象

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.6

過去作を見なくても楽しめると聞いたので、過去作を見ずに行ったら若干後悔。ミリオタの気持ちが少しだけわかったNATOとそれに敵対するならず者国家という構図は今の世の中的には刺激が強い。

子猫をお願い(2001年製作の映画)

4.0

少し前の等身大の仁川とソウル。双子が終始明るくて癒されるけど、彼女のルーツや境遇を垣間見るに実際はとても苦労しているように思える。それでも全体的なテンポが明るいことが救い。

愛してるマルスンさん(2005年製作の映画)

4.0

1979〜80年のソウルの生活を中学1年生の視点から描く。ほのぼのとした日常の中にも暗い影が点在する。この子と同じ世代の人はもう50代後半。

シルミド/SILMIDO(2003年製作の映画)

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1971年に起きた実尾島での惨劇。軍事政権時代がどういう時代だったのかを垣間見ることができる。盧武鉉政権期に作られた映画というのが象徴的。

活きる(1994年製作の映画)

4.0

人間万事塞翁が馬という言葉がぴったりの映画。国共内戦から文革までの激動の時代を描く。悲惨な時代を描きつつも、随所にユーモアが散りばめられている。

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

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不逞であると差別されていた朝鮮人達が自分達の作った結社をあえて不逞社と名付けた。自分達への差別をもろともせず、それに抗い続ける不屈さや強さをそこに感じた。写真撮影のところが印象的。

君の誕生日(2018年製作の映画)

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本当は昨日見た方が良かったんだけど、見れなかった。イ・チャンドンの元で経験を積んだ監督と知って納得した。

金の糸(2019年製作の映画)

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最終日に駆け込んでいって見た。穏やかに時間の流れる渋くて含蓄に富む映画だった。また年齢を重ねてから見たい。エレナとアルチルが歌詞について揉めるシーンとかが印象的。

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

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フェイスダブルによって、被害者についての情報を守りつつも、ある意味では見やすい映像になっている。この映画もあまりに残酷で見ていていたたまれなかった。

リフレクション(2021年製作の映画)

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戦争がもたらす過酷な現実を描いていた。今のウクライナがこの映画の延長戦上にあり、一層悲惨な状況に置かれているのだと思うと辛い。

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

北アイルランドで1969年に起きた宗派対立に基づく暴動とそれによって引き裂かれた地域社会を描く。この映画ではほぼ全てのシーンがあえてモノクロで撮影されている。同様にモノクロで撮影された映画としては「シ>>続きを読む

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

音楽の使い方がトリッキーだけど効果的で、狂気がグロテスクな形で表現されている。そうした点は「時計じかけのオレンジ」と重なる。何ならエヴァンゲリオンとも似ている気がする。「2001年宇宙の旅」を見て以来>>続きを読む

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