奥さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

奥

映画(520)
ドラマ(10)
アニメ(0)

萌の朱雀(1997年製作の映画)

3.0

山村の話を描いた作品。

狂いそうになるくらい緑がとても綺麗でした。

物語を転がす一つの事件はありながらも、静かに、淡々と、日々の生活が切り取られていく。
静か過ぎて物足らない、という感はあるけれど
>>続きを読む

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.5

タイトルは割と凄いけど、実は愛情溢れる心温まる夫婦愛の作品。

夫婦とは「ちょうどいい、半分こ」。

オブラートに包んで問いかける、真の夫婦とは何なのか。

たまらなく愛おしい、好きな空気感のある映画
>>続きを読む

母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

5.0

苦しい部分も、楽しい部分も、裏にある想いが伝わってきて涙がでた作品でした。

どんなひどいことをされても母が大好きな太賀演じるタイジの気持ちに胸が痛くなり、おばあちゃんのはがきを入れた心の温かさに胸が
>>続きを読む

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

5.0

優しさと愛で溢れている、トランスジェンダーについて描いた作品。

一言では言い表せないとても繊細で複雑、だけど明るくふんわりとした優しい雰囲気に包まれていました。

自分の消える事のないだろう悲しみを
>>続きを読む

東南角部屋二階の女(2008年製作の映画)

3.0

現代社会と日常を捉えた、再生物語のような作品。

この映画の空気やストーリーに引き込まれました。
「大したことが起きないまま、なんとなく終わる」作品でしたが、このユルさは私は割と好きでした。

アパー
>>続きを読む

森山中教習所(2015年製作の映画)

3.5

夏の気怠い時に見たいユルめの青春映画。

ひたすらにユルりと過ぎる素敵な時間。
そして、意外と深みのある作品。

ん〜、なんとも言えない二人の一夏の青春が良かったです。

大切な友達と見るともっともっ
>>続きを読む

アカルイミライ(2002年製作の映画)

3.5

綺麗な海月と、駄目人間たち。

海月は、淡水で生きていても帰る場所はきっと海。
雄二も同じように生きる場所を求めて彷徨っている。

大量発生したアカクラゲの子孫たちを思わせる、雄二のような生活を将来送
>>続きを読む

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.0

いつかそれがぽろぽろと落ちていく…なんていうんだろう、雪の結晶ように繊細で触れると消えてしまうような、そんな感覚でした。

今、私たちは、両手にいっぱいの大切や人を抱えている。
いつかそれがぽろぽろと
>>続きを読む

罪の余白(2015年製作の映画)

2.8

見ていて切ない、と言うかどうしようもない気持ちと言うか…。

胸が苦しくなりました。

いじめる方もいじめられる方も、なんらかの心の闇があるのかとも感じた。

スリラーのような冷たさもある映画。

>>続きを読む

すべては海になる(2009年製作の映画)

3.5

海、というより本屋の話。
女子の心の移ろいの描写が的確。

皆んながそれぞれ何かを抱えて生きている。

小島小鳥の冒険はフランクで軽快な演出で面白く仕上がってました。

暗い映画でしたけど、人間味のあ
>>続きを読む

はなちゃんのみそ汁(2015年製作の映画)

4.0

感動するところ、悲しきところ、笑ってしまうところ、ほっこりあったかくなるそんな映画でした。

強き一人の女性の生涯。

受け継ぐべき事の大切さに感動。

良かった、という言葉じゃ足りません。
大切な人
>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

4.5

ほのかに残る子供心の甘酸っぱい初恋。

「背景、藤井樹様、お元気ですか?私は元気です。」

とてもせつない
とても泣く
とてもせつない

彼女が山に向かって叫ぶシーンの、”お元気ですか”、”お元気です
>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

嘘と真実にまみれた世界。

「本人の意志とは関係のないところで人は生まれてきたり、理不尽に命を奪われたりしている。」

三隅が顔を拭うシーンと裁判所を出る重盛が同じように顔を拭うシーン。
ふたりは、同
>>続きを読む

ヴィクトリア(2015年製作の映画)

4.0

140分間の感情が生々しく描写されている作品。

クラブハウス、マンション、カフェ、車内、地下室、ホテルと次から次へと場面転換していく撮影手法で1人の女性の人生が一変していくストーリー。

きっと色々
>>続きを読む

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.8

夢と不安がいっぱいだった「あの頃」へ。

懐かしく、そして綺麗。

良い映画とは評価出来ないけど、心の奥底まで突き刺さった。

セッションシーンは、最高でした。

友情は永遠に。

全体的に見やすく私
>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

5.0

男目線っぽい映画。

女性身障者との交際。
思考回路、行動、話のなりゆき等、かなり男性的に感じました。

祖母に「こわれもの」に言われていることにインパクトを感じました。

なんとも言えない切なさ、心
>>続きを読む

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

3.8

ただの日常に起きた衝動、絶望、苦しみ、優しさ、愛しさが淡々とあって、いつの間にか心が温かく満たされていました。

2回生まれて、2回おんなじ人を好きになるなんて、凄く素敵だなと思いました。

愛の力っ
>>続きを読む

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

3.5

どんな困難にも真正面から立ち向かい、道を切り開く主人公に感動しました。

爽快さと、切なさ。

夫婦がお互いを思いやる気持ちが、最後になって明らかになって、美しい結末になったなと思います。

途中、泣
>>続きを読む

明烏 あけがらす(2015年製作の映画)

3.0

福田雄一監督ファミリー出演。

福田雄一監督ワールド全開。

ゆるいし、くだらないし、本当にしょうもない映画でしたけど、このゆるさがまた良いなと思いました。

舞台のような1セットで、話が進んでいくス
>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.0

音楽に対し素人のひとも、魂が揺さぶられる作品になってるんじゃないかなと思います。

体力ある時にしか見れないくらい、疲れる、でも、嫌な疲れじゃない。

見応えがある本当に幸せな映画でした。

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

心ぽかぽか、時々クスリとさせられる心地の良い映画。

対照的なふたりの絆をユーモアかつ自然に描いていて心が温まりました。

こんな人生送りたいなと思いました。

最強のふたり。

アントマン(2015年製作の映画)

3.5

中身は等身大のヒーロー。

ありがちなストーリーだったけど、古典的なやり方がツボでした。

コメディ重視のB級映画。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.5

俳優陣の演技力に支えられてる作品。

余計な情報と設定が多すぎて、追い込みや緊張感があまり伝わってこなかった。

もう少し丁寧な演出だったらなと、豪華な俳優陣が揃ってたから、もったいないなと思いました
>>続きを読む

ドロップ(2008年製作の映画)

2.5

単純明快な映画。

芸人勢揃い、会話のテンポが良かったです。

私は、ぶっちゃけこの映画は何が言いたいのか、わかりませんでした。

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.0

暴力的で小汚い恋愛映画。

自分が恋人を独占したいごために、彼女の希望を奪おうとしたり、自分が捨てられたのではないかと激しい自傷行為に及んだり、初恋ゆえに危なっかしさや脆さを感じました。
ラストまてこ
>>続きを読む

ジャッジ!(2013年製作の映画)

3.5

脚本、発想、登場人物のキャラ設定はコミカルに描かれていて、尚且つメッセージ性もあって凄く良かった。

ギャグセンスは良く、何よりCMとして引き込まれる部分が多く、スピード感があってテンポ良く見れました
>>続きを読む

脳漿炸裂ガール(2015年製作の映画)

2.5

ぶっ飛んだ世界観の痛感ストーリー。

ホラーじゃなくて、頭脳戦と友情の葛藤が面白かったです。

B級感半端ない。

「どうでもいいけどマカロン食べたい」

愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.5

真実の愛を呈示するということ。

「愛を舐めるな!」
ここへ至るために全てがあるんだよ。
恋愛を愛だと言う全ての雄叫び。

切ない、笑えるスペクタル。

ハンサム★スーツ(2008年製作の映画)

3.0

女ですが、男なら一度は妄想する設定なんじゃないかなと思いました。

何も考えずに頭空っぽにして見るべき映画。

夢溢れるエンターテイメント。

クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

3.0

誰もが精神疾患になりうる。

引き込まれる世界観に、少し笑った面白い。

改めて人生を考えさせられた。

みんな闇を抱えて生きている。

しあわせのパン(2011年製作の映画)

3.5

ほっこり、やさしく静かに流れる映画。

大人の絵本。

五感で感じれる作品。

深夜食堂のほっこり版。

心の疲れたとき、人間関係が疲れたなぁと思ったときに、是非。

タンスと二人の男(1958年製作の映画)

3.3

タンスにある中央の大きな鏡は、自分たちのプライドのように輝いている。

コミカルなタッチで描いているが、社会的なテーマを作品にしている。

悲哀を淡々と描いている、とても見やすい短編映画なので、是非。
>>続きを読む

午後の網目(1943年製作の映画)

3.5

とにかく凄くて、14分のクオリティと思えない映画。

全体を通して世界観を完璧に構造されている。

私たちが入る隙間もない。

鍵とかあまりにもストレート過ぎる象徴。

内面⇆内面は、外面のような、入
>>続きを読む

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.0

シュールレアリズムで、いくつかフッと笑うシーンがあって、とても面白かったです。

挑発的で、スクリーンの中で妙な体験が出来ました。

映画だけど、映画じゃない。
普通だけど、普通じゃない。

映像の極
>>続きを読む

幕が上がる(2015年製作の映画)

4.0

本当に良い意味で期待を裏切られた映画。

ひとつの生々しい青春。

目標の見つけ方が判らなかったあの頃。
成長する前と、成長した後。

演劇部の世界。

正直アイドル映画を舐めてました。

完全燃焼で
>>続きを読む

花とアリス(2004年製作の映画)

3.8

「思春期」ってこと、「女の子」ってこと。
「多感」ってこと、「危なげ」ってこと。
「脆い」ってこと、「恋」ってこと。

危なげで、瑞々しい。

岩井俊二監督にしか描けない作品。