思い出せないけど、殻と一体になって身動きが取れなくなる作品を思い出した。てがかりがない。
このレビューはネタバレを含みます
箱の中の箱の中。はたからみればガラクタでも、誰かにとって唯一無二の時間の栞である。何処、いうことではなく居場所があるということ。それだけでとてもよかった。
好転しないと思い込んだまま海辺の家に帰るあの>>続きを読む
死の中で生きていて、娘の生に値する数の死の美。彼女の愛が目に籠る力強さが忘れられない。想いの導火線。幻覚の悪夢と悪夢のような現実の境目の切れ味。全て燃えて亡くなる。
エルフィは黒沢さんにとっての秋子>>続きを読む
現実のシリアスもあれくらい笑いどころがある。悪夢に介入していくところもとてもよかった
ザ・スモールワールド美談。ゴジラがPTSDの引き金でしかなくなっていてかなしかった
いつだって不条理なことで勝手に回る世の中で、あの視線の交わりに始まって彼らが一緒に見つめたもの。信じたもの、手放したくないものはその時に掴まないといけないことごと。なんて優しい視線。ただ名前を呼び合う>>続きを読む
普通の人の普通の"嫌なかんじ"が漂う。忍び寄っては打ち破られる。ロマンチック
クローネンヴァーグの、同じものの違う辺を愛すことや受け入れること、その受け入れ方、変化や進化やある意味退化をずっと描き続けているの、凄いいいな
美意識も五感の感じ方もまるっきり変わってしまうことを受け入れること、その時が訪れた時にできるだろうか。
最終形態はキュルンとしていて可愛かったね。カフカの変身を読んだ時のような一種の絶望感はなかった>>続きを読む
「来てしまったの、わかってもらえるかしら。」煙草を器用に吸う男、ピングーのアシカのようでかっこよかったね