スクラさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

スクラ

スクラ

映画(195)
ドラマ(0)
アニメ(0)

泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

3.8

<良い意味で人間臭い、リアルな家族の描かれ方>

とても胸に響くメッセージ性があるわけではない。でも、家族ってこんな感じだよな…と親近感を抱ける。
身分が異なれば、価値観も異なるし、老齢の父親の再婚な
>>続きを読む

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.5

<意外性と普遍性のコンビネーションムービー>

これからの先の人生、終わりまで変りばえのないことがうっすら透けて見える…
そんな味気ない人生嫌だよね。
これはそんな状況の主婦が田舎で共同馬主になり、夢
>>続きを読む

リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

3.9

<ハンガリーの感性×日本の民話>

ハンガリーの映画だけど、主人公には日本の昭和歌謡スターの幽霊が見え、さらに彼女はキツネに呪われている。
こんな説明されたらもう観るしかない!

このストーリーは監督
>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.8

<モリコーネ史であり、映画音楽史であるドキュメンタリー>

モリコーネに興味ある人、映画音楽に興味がある人なら間違いなく楽しめる内容。
2時間以上あってドキュメンタリー映画にしては長めだけど、そんなに
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.0

〈東日本大震災がエンタメ映画の題材になったことに驚き〉

設定・世界観こそ魅力をあるけど、世に出る時期を誤った感がある。
作家・京極夏彦は『遠巷説百物語』の刊行にあたって、「お化けというのは、災害や戦
>>続きを読む

アメイジング・ジャーニー 神の小屋より(2016年製作の映画)

4.0

〈愛する人との死別を余儀なくされた人へのグリーフケア的な映画〉

本人に非がなくても、時として、不幸は生活に紛れ込んでくる。理不尽に愛する者の命を奪われ、遺された人にとって、1つの救いの道を示している
>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.5

<生き残りたい、その想いは架空の言語さえも生み出す>

ナチス占領下でユダヤ人の青年がペルシャ人になりすまし、
ナチス将校に架空のペルシャ語を教えることで生き延びようと試みる。

フィクションなんだけ
>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.5

<ロック様×スーパーパワー=最凶>

こんなはまり役ある?!ってぐらいキャスティング発表から公開まで楽しみでずっと待っていた。
澄ました顔で銃弾を受けるシーン、無表情でバンバンぶっ飛ばしていくシーンは
>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

4.0

〈荒くれ者の西部劇かと思いきや、唯一無二のヒューマンドラマ〉

ゴールドラッシュに沸き立つアメリカを舞台に腕の立つ殺し屋兄弟を中心にして追う者と追われる者の西部劇と思って観始めたら、
過去のトラウマ、
>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.3

<離れてしまったのがちょっとしたきっかけなら、元に戻るのもきっと同じ>

いがみ合って別れた元夫婦が娘の電撃結婚を阻止するために20数年ぶりに停戦協定を結びてんやわんやするポカポカコメディ。
一緒にい
>>続きを読む

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.3

<上手くいかない全ての理由を容姿のせいにしていたけど、それは間違いだった>

いわゆるエンパワーメントムービー。見た目が可愛くなくて、太っていて、
だからあらゆることが上手くいかないと思っている女性が
>>続きを読む

カルテット!人生のオペラハウス(2012年製作の映画)

3.0

あんまりヒューマンドラマ性が無くて、感情移入できなかった。
ただ、歌声・演奏の数々は素晴らしかった。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

〈チャドウィックへの哀悼映画〉

チャドウィック・ボーズマンに最上の敬意を払った映画。
オープニングで泣かしてくるヒーロー映画ある?!代役を立てるのではなく、現実での俳優の死とリンクさせ、ティ・チャラ
>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.3

<ときめきに年齢の限界は無い>

私にとって2022年下半期ベスト10入り確定です!
戦後、夫の帰りを待ちながら、掃除の仕事で生計を立てるミセス・ハリス
ひょんなことからディオールのドレスに出会い、ま
>>続きを読む

マジック・ツリーハウス(2011年製作の映画)

3.0

<子供と一緒に観るには楽しい>

児童書が原作の完全ファミリー向け映画。
大人も楽しめる要素があるかな…と思って観たけど、そういう感じではなかった。

小さな子どもと一緒に何かアニメ観たいなって時なら
>>続きを読む

河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)

3.0

<アニメだけどとっても現実味がある、故に自分には合わなかった>

 もし日本の現代社会で河童が見つかったら、見つけた人の反応、社会や周囲の反応はこうなんだろうなと思う。

「妖怪」ってファンタジーな題
>>続きを読む

夜を越える旅(2021年製作の映画)

3.9

<夢追い人の物語を文化人類学的に読み解いてみる>

漫画家になる夢を追い続け、経済的に不安定な生活をする男があるきっかけで
夢と現実が交錯する旅路に迷いこんでいくロードムービー

荒唐無稽なファンタジ
>>続きを読む

ぼくらのよあけ(2022年製作の映画)

3.5

<近未来宇宙SF×ファンタジー>

2049年を舞台にした近未来感あふれる社会にいる少年少女の一夏の物語。
未来はSiriを改善したようなAIが生活に取り込まれ、学校の授業はデジタル化&プログラミング
>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.5

〈あのロード・オブ・ザ・リングを映画館で!しかもIMAXで観られる幸せよ!!〉

初めて観たときのことを思い出したり、ホビットシリーズを観たゆえの気持ちとか書いてたら、感想ってより、単にオタクの推し語
>>続きを読む

夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.8

<原作をベースにしつつも、映画として完成されたいい作品>

原作は小説、既に漫画化もされている『夏へのトンネル、さよならの出口』のアニメ映画。
漫画を読んだときは、あんまりストーリーに共感できなかった
>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

<結末にアレルギー反応が出るほど自分に合わなかった>

ネタバレありじゃないとこの気持ちは伝えられない…
主人公の愛する夫の自殺エンドが無理。
しかも、登場人物の一言が原因で死ぬって最悪パターン。
>>続きを読む

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.6

<難解。それでも何度も観てしまう不思議な魅力を持つ映画>

1回観て、内容を曖昧にしか覚えていなくて、もう一度観たけど、
やっぱりどこか雲を掴むようなストーリー。
でも不思議と「つまらないから観るのを
>>続きを読む

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

4.0

<王道の行きて帰りし物語で多感な時期の少年少女の葛藤・成長を描く至極の映画>

取り壊し予定の団地に忍び込んだ小学生6人が団地の建物ごと海に漂流する謎の世界に飛ばされ、大海原を漂流する。そこにどこから
>>続きを読む

THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

3.9

<とってもとっ散らかっていたのに、いつの間にか綺麗にまとまった!>

久々の邦画鑑賞。三谷監督作のコメディ感、自分に合っててなんだか好きなんだよね。
舞台は年の瀬、カウントダウン・パーティーを控えた高
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

<得体の知れない恐怖に取り込まれる>

ポスターは宗教的な解釈へと誘うような聖母子を彷彿させるデザイン。
しかも、彼女の名前も「マリア」で、抱くのは子羊、つまり神の子羊=イエス・キリストを表象するもの
>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

<パラレルワールドの話だけど、本編にも繋がるキーが散りばめられている>
※原作本誌最新話、劇場配付特典40億巻の内容にも触れています。

ウタfeat Ado、最高だった!もともとAdoちゃん好きだっ
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.8

<スケールでごまかした感が否めない>

スリルは満点だった。市中で恐竜に追いかけられるシーンは、ドキドキハラハラが止まらない。
レジェンド3人の再登場も最高だった。
サプライズ程度に出てくるんじゃなく
>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.5

<偶然が重なり、奇跡が起こる。それははたして偶然なのか運命なのか>

初めに謝っておきます。今敏監督が好きすぎて、本作の感想に入る前が長いです。すいません!
つ・い・に!今敏監督の『東京ゴッドファーザ
>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.5

〈向こう見ずなタフさの中にメッセージが伝わってきた〉

私にとって共感できるメッセージを受け取りやすい映画だった。
特に導入部分の共感度MAX!
そりゃショックだよね。自分は真面目に勉強だけしてきて、
>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.0

<この世界には僕らが知らない「ナニカ」が存在する>

夢を追い、きっと自分は何者かになれると信じてきた主人公が
恋した隣人の失踪をきっかけに世界の闇に近づいていく不気味なタイプのサスペンス&ホラー映画
>>続きを読む

魂のまなざし(2020年製作の映画)

3.0

<ヘレン・シャルフベックって知ってましたか?>

おそらくほとんどの人が耳にしたことがないであろうフィンランドの画家である。
日本では2015~16年に回顧展が行われ、私は当時宮城県立美術館で彼女の作
>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.3

<骨休めにうってつけのコメディ&アドベンチャー>

王道ストーリーだし、これといった驚きはないんだけど、
疲れた心を笑わせて癒してくれる映画だった。

筆が進まない小説家ロレッタとちょっとうざいモデル
>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

4.0

<一夏の思い出、それはけっして戻ってこない>

言葉にするのが難しいけど、「観れて良かったな」と感じる映画。
下手な説明すると若気の至りで夏に羽目を外して、ヤンキーとつるんで、
取り返しのつかないとこ
>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.2

〈闘い方が超ロック!夏観るのに最高な映画だった!〉

試写会にて一足お先に鑑賞。ネタバレ一切無しレビューです。
音楽と戦闘シーンの演出の効果なのか、今回はロックな雰囲気に感じた。もちろんタイカ監督作の
>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

<宇宙からの来訪者を入り口に異文化コミュニケーションを語る>

ばかうけと公式がコラボしたインパクトが強くて、逆に観るきっかけを失っていた本作をアマプラ見放題終了を機に鑑賞。

少しテンポが遅めかな。
>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

MCUで一番好きなドクター・ストレンジの第2作!!
推しが他の作品で少し出てくるとかじゃなくて、ちゃんんと主人公している!
ワインの出し方、ヒーローとしての登場の仕方とかキザだわ。ずるいわ。そこからマ
>>続きを読む