おにくちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

おにくちゃん

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日本侠客伝 関東篇(1965年製作の映画)

4.0

the sign podcast上映トークイベントで鑑賞。
目黒シネマ。
事前にU-NEXTで鑑賞後、田中宗一郎さんの同ポッドキャストを聴いてから万全の態勢で臨んだ。
貴重なフィルム上映という事。
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.6

ここにきて今年のベスト級の映画きた。

聴覚障害の女性ボクサーの話というのは、
言葉を選ばずにいえば映画の題材としてはあざとさを感じる。
それが故に観る前は少し期待度を下げたのだがとんでもない傑作だっ
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.6

原作が好きで、それを読んだ時から
映像化に向いている話だと思っていた。

読んだのが5年以上前でそれっきりなのでうろ覚えだが、
「運命や奇跡」など朧げな物に対して、
登場人物のそれぞれが形を作っていく
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.0

乱暴にあらわすとドライブマイカー+マリッジストーリーの群像劇。両方とも好きな作品だし今作も好き。
愛がなんだの時にも思ったが、今泉力哉監督の脚本はキラーワードとなるセリフが多くて惚れ惚れする。長回しを
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.3

NETFLIX映画だが劇場で先行上映という
今年観たグレイマンと同様のパターン。
グレイマン同様こちらも良かった。

ただしグレイマンがアクション映画というジャンルが故の
「映画館で観るべき映画」だっ
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.6

アイデアも良いし俳優陣の演技も最高。
でも印象としては惜しい映画だった。
惜しいというのはもう少しで名作となり得たかもという期待の言葉である。

アイデアは素晴らしいが映画としてそれを落とし込んだ時に
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その道の向こうに(2022年製作の映画)

4.1

物語の内容に全て意味が無いようで、
全てに意味がある不思議な映画。
個人的にこういう雰囲気の会話劇が好きなのでストライクだった。
配給はA24。
画の質感が良いのはいつもの事。
こういう映画は良さを文
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.8

オープニングのお葬式のシーンと
ブラックパンサー特別仕様のマーベルロゴのシーンで既に号泣。

その後も陰鬱な空気のまま物語が進んだ。
最強の国だと思われていたワカンダ国が
一人の死によって大きく脅威に
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.5

前評判があまり良くなかったのでかなりハードルを下げた状態で鑑賞。
結果面白かった。

内容は深みがなく展開も単調な印象だったが
ある程度は実話ベースなのでこれは仕方ないと思う。
確かに期待して観たらち
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RRR(2022年製作の映画)

3.8

ストーリーはともかくエンタメ映画としては最高だった。乱暴に言えば少年ジャンプのヒーロー漫画の実写化みたいな感じ。顔のアップのシーンなんかは漫画太郎も入ってるかな。

インド映画特有のダンスシーンも上手
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

岸井ゆきのと成田凌の魅力が爆発した傑作。

おすすめに出てきたのでなんとなく鑑賞し始めたのだが、
リアルな演技と物語にどんどんひき込まれてしまった。

これは変則な愛についての映画ではない。
ベーシッ
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.0

ミッドサマーのA24。
さらに予告が優れいていた為期待した作品。

結果は微妙だった。

画はすごく良いし色のトーンもかっこよかった。
さらに多くは語らず、観る側に物語のディティールを
想起させる内容
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セガvs.任天堂 Console Wars(2020年製作の映画)

2.0

スーパーサイズミーのように巨大企業(任天堂)を悪にして
弱者であるセガがどのように悪と戦った、ないし勝ったかを追ったドキュメンタリー映画。

任天堂側からの視点は少なく
セガ側から進んでいく話は違和感
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エクソシスト(1973年製作の映画)

3.4

名作と呼ばれる作品で未鑑賞のものをちょっとずつ観ている。
面白かった。
映画としての質感も高く、「死霊のはらわた」の8年前の
1973年の作品だというのも驚きである。

いかにも人形を使ったシーンは失
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

燃ゆる女の肖像のセリーヌ・シアマ監督作品。
物語がシンプルで上映時間も1時間13分と非常に短い。

ファンタジー要素も非常にナチュラル。

会話と表情で進んでいく物語は少し退屈に感じた部分もあるが、
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.1

何を書いてもネタバレになりそうなのでシンプルな感想を。
あっという間の130分。
格好面白かった。
メタファーの忍ばせ方もわかりやすく心に訴えるものがあった。
ホラーとかスリラーの観点で怖いかどうかで
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

沖田監督の良さについて考えている。

コメディが得意な映画監督として福田監督と比べてしまうのだが、
私は圧倒的に沖田監督が好きだ。

沖田監督と福田監督のいわゆる笑いのシーンは似ているようで
全然違う
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ピノキオ(2022年製作の映画)

3.6

ライオンキング、美女と野獣などアニメの実写化に対して懐疑的であった為、全然期待していなかったが足元をすくわれた。
面白かった。

ゼメキスとトムハンクス。
フォレスト・ガンプコンビのピノキオ。
これだ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.6

先に記しておくと、私は伊坂幸太郎の原作が
かなり好きだと言う事。
原作であるマリアビートルは、電車という狭い空間での出来事が
登場人物それぞれの時間軸で進んでいく同作家お得意の構築的な群像劇である。
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13人の命(2022年製作の映画)

3.6

評判の高い今作。

その通り面白かった。

プロローグ、またモノローグ部分がほとんど無く
緊迫した現場のシーンがテンポ良く進んでいく。
結末はわかっているのに、まさに 手に汗握る シーンが続き
ラスト
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.8

中盤までは話がステレオタイプで
ちょっと観てられない感じだった。
長い映画だし観始めた事を後悔する程。

しかし後半はかなり盛り返した。

人間の 嫌な部分 や ずるい部分 を描きながら
良い映画に仕
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

4.0

面白い!

私が無知なだけかもしれないがアクションホラーと
この時代と場所の設定の組み合わせは珍しい。

プレデター自体は私も鑑賞が初めて。
それでも内容的にはシリーズ物としてのハードルが低く、
問題
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.8

前作が良い意味でB級ホラー的な演出で面白かったのに
今回は少し残念な仕上がり。

私はジュラシックシリーズの主人公は恐竜達であって
人間ではないと思っている。
それが理由かはわからないが新旧のヒーロー
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マグノリア(1999年製作の映画)

5.0

2000年公開ということでもう22年前の作品。
観たことはあったしあの強烈なラストシーンも覚えていた。

リコリスピザ公開に合わせて久しぶりに鑑賞。

過去に観た時の何倍も良かった。
ポールトーマスア
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

2.9

前作でのレビューでも記したが漫画を忠実に映画にするという
意味合いでは良いかもしれない。
説明過多なセリフもワイヤーアクションも狙ってやっているはずだから。
ただ映画として好きかどうかは別。
こんなに
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ハードエイト(1996年製作の映画)

3.6

全編を覆うベテラン監督が撮った いぶし銀 の渋い映画の雰囲気。
これがデビュー作とは。恐るべしポール・トーマス・アンダーソン。
この頃から俳優陣はお馴染みのメンバーなのね。
PTA作品なのに短いのも良
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.3

これはやばい。

Netflixでの配信公開前に
一応劇場で数週間だけ先行公開しているだけのやつ。
上映している映画館も少ない。
でも劇場で大画面で良い音響で観なかったらきっと後悔していた。
超良作だ
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.8

リコリスピザが良かったので
まだ観ていなかったPTA作品を少しずつ鑑賞中。
この作品はU-NEXTでのフリー配信が8月いっぱいまでという事。

トマスピンチョン×PTAという事で難解な映画を想像してい
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.6

ワイティティありがとう!
何も考えずに笑えるバカ映画を届けてくれた。

批判が起きそうな子供の取扱いなど、
ギリギリを攻めた内容も含めて良かった。

ゼウスの稲妻捌きだったり、ヤギの叫び声だったり、
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.1

ノルウェーのオスロが舞台の本作。
30前後の独身の女性の話である。

ノルウェーはジェンダー先進国だそうだ。
そのはずなのに後進国である日本に住む主人公と性別も年齢も違う私が
この映画の内容に強い共感
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

どのシーンを切り取っても画になるなんて言葉をよく聞くけど
まさにこれがそう。
特に疾走の移動撮影は最高だった。

走る映画は良い。
全力疾走はさらに良い。
それだけで泣ける。

画を観ているだけで楽し
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