小野さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

小野

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12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.0

進むようで進まない調査、変わったのか変わっていないのかわからない未来、「どうなってるの!?」を最後まで飽きさせずひっぱり、見事に終わらせた。
ヨダレたらしまくってるブルースも、目の焦点がおかしいブラッ
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しわ(2011年製作の映画)

3.5

人生の最後、一人旅ではつらい。忘れゆくことがあっても、覚えていられなくても、変わってしまっても、誰かに寄り添えることができれば幸せだろう。それが家族とは限らない。

ベルリンファイル(2013年製作の映画)

3.5

韓国映画の凄みを見せつけられる作品だった。思惑が錯綜して、一度見ただけではきっちりと内容を把握できないのは「裏切りのサーカス」のようで、そこに銃撃戦やアクションをふんだんに盛り込んでいて見応え充分。>>続きを読む

情婦(1957年製作の映画)

5.0

会話の量が多く、場面も法廷か家か、ってくらいで変化がないのだけど、すごく面白かった。細かいネタふりと伏線が最後で見事に結実し、すっかり感心してしまった。ミステリーはたくさん見れば見るほど先が読めて楽し>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.0

スプラッタなスリラーかと思いきや、ブラックコメディでした。真っ裸でチェーンソー振り回して女を追いかけたり、セックスしてる自分を鏡で見ながら完璧さに陶酔したり、演技がガチなだけにすごく滑稽。ラストに向か>>続きを読む

その夜の侍(2012年製作の映画)

3.0

瓶底メガネで人相が変わっている堺雅人の静かな狂気と、山田孝之の安定のクズっぷり。脇も若手、中堅の実力派がそろい、演技は文句なしです。山田孝之の恐怖に絡め取られ支配されていく人たち、その山田孝之も堺雅人>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.0

早口でまくしたてられる膨大なセリフ量が、速いビートを刻むように展開にスピード感を持たせていた。あっという間に見終わったなーという感じ。「天才」の孤独についてはいろんな作品で描かれているけれど、誰か支え>>続きを読む

ウォーリー(2008年製作の映画)

5.0

序盤はピクサーお得意ののショートムービーを観ているような感覚、人が絡み始めたあたりから「トイ・ストーリー」などにあるような、動きも大きく展開も早い作品になっていて、二度美味しい気持ちになった。ウォーリ>>続きを読む

モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

1.5

とにかく退屈な映画だった。コメディ要素は下ネタが多いけどたいして笑えないし、日本人のデフォルメにしても意味があるとはいえちょっと不快、モネの贋作をめぐる策略にしても中途半端。ラストだけスッキリするけれ>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

4.0

最後まで安心して観られるキャスティングで、久しぶりに気持ち良くなる邦画でした。
十年以上の歳月をかけてなにかひとつのものを作り上げるというのは、苦労も多いだろうけれど、とても贅沢なことですよね。締切に
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ターミナル(2004年製作の映画)

4.0

英語わからなくてあわあわしてて、ドタドタがに股歩きで、トム・ハンクスを初めてかわいいと思いました。
祖国の戦争状態で空港に閉じ込められてからビクターは次第に周囲と溶け込み、好かれ、応援されるような立場
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.0

炭鉱町の青年が、夜空を横切るスプートニクを目にしたことから宇宙を夢見てロケットを作り始める。正統派青春ストーリーでした。ジェイク・ギレンホールの無邪気な笑顔や下がった肩、めっちゃ怖いクリス・クーパーな>>続きを読む

パッション(2012年製作の映画)

3.0

ヒッチコック映画を今撮ったら、というような感じだった。ダサいBGM、思い切りが過ぎるようなカット、そしてあのヴァイオリン効果音に、ラストの字幕。ヒッチコックをオマージュしているのであればすべて理解でき>>続きを読む

リンカーン(2012年製作の映画)

3.6

「奴隷解放の英雄」としてのリンカーンを軸にしつつ、「政治家」としての彼を描いていた。例え話や昔話については時間を食うだけでいらないのではというところもあったけれど、よくある「リンカーン伝記もの」とはち>>続きを読む

CUT(2011年製作の映画)

3.0

本物の映画を映画館で観てくれよ!っていう主人公=監督の思いが画面の端々からガンガン流れ込んでくる作品だった。この主人公を演じ切った西島秀俊もものすごく映画好きなんだろうな、と勝手に思った。監督と同じ熱>>続きを読む

サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

やられたらやり返す、倍返しだ!!
を、ジュード・ロウがやってのける作品。ミステリーとしてセオリーに忠実でややこしさもなく、非常にわかりやすいので、ものすごく見やすい。あっと驚くオチを求めているひとには
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.5

ジェイク・ギレンホールがこんなに切ない表情をするなんて…!ただひたすら愛している、という、それさえもなかなか報われない。そして彼らの周りにいる女性も、彼らと幸せにはなれない。アルマなんかつらすぎるよな>>続きを読む

汚れた血(1986年製作の映画)

3.0

いわゆる「芸術性の高い作品」として評価されているようなのですが、ワタシはこういうのが合わないんだなあ。ワタシにあと少しでも映像を芸術として捉えられる感性があれば、違った楽しみ方ができたかもしれない。

テキサス・チェーンソー(2003年製作の映画)

2.5

ストレートなホラー映画と思うけど、怖くなかったなあ。レザーフェイスより保安官のほうが怖いって、ダメなんじゃないか…? グロが全然ダメなひとは無理かもしれないですね。

タイピスト!(2012年製作の映画)

4.0

主演の子がかわいい、衣装がかわいい、雰囲気がかわいい、と女性客に受けている今作ですが、見た目だけでなくストーリーもしっかりしていました。タイピング世界一を目指すスポ根要素をラブコメでマイルドに消化して>>続きを読む

のぼうの城(2012年製作の映画)

3.0

のぼうさまの魅力が伝わりづらいのと、なぜ兵を退けられたのかっていう説得力がないのが残念。ぐっさんなんてもう張飛か呂布かっていう活躍ぶりで、戦シーンは荒唐無稽な気もした。萬斎を使う映画は、陰陽師にしろこ>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

3.5

世之介を通して、オムニバスのように、彼と繋がりのある人の日常を描いています。世之介と出会えたことを幸せだ、と、みんなが思う。そんなキャラクターに説得力を持たせた高良健吾はほんとに素晴らしかった。
全体
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10人の泥棒たち(2012年製作の映画)

4.0

吹き替えで観ました。人が多くてややこしく、これ字幕だったら追うの大変だなーと思いましたよ。吹き替え声優さんは豪華で安定しているので、吹き替えオススメです。
キャラクターそれぞれの思惑が絡み合い、過去の
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

4.0

精神病院から始まって、セラピーでも家でも外でも発症するパットを見ているのはかなりつらい。受け止められず罪悪感にも苛まれ、つい息子を否定してしまう父親の姿もつらい。その二人を見ている母親もつらい。とりあ>>続きを読む

スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年製作の映画)

4.0

緩急の付け方や、終わったと思ったらもう一盛り上がりあるところなど、2時間超飽きないつくりで楽しめた。ジョン・ハリソンの登場時間が短く、史上最悪で最強、というにはインパクトが薄かったのが残念。アクション>>続きを読む

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.5

ゾンビ映画としての怖さには欠けるけど、「速いゾンビ」はスリルあったし、虫のように集まりゴミのように始末されて行くゾンビについてはなかなか見応えがありました。ブラピはだいたいもっさりしてるんだけど、最後>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.0

ミュージカルは苦手だったけれど、これは観られた。セリフがほぼなかったからだと思う。セリフの合間に歌を挟まれると「えっ?」ってなるのだけど(オペラ座の怪人とかね)、全部歌なら納得できるんだと思った。歌が>>続きを読む

エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

4.5

前作メンバーに、初っ端からフラグ立てまくりのリアムが加わり、前は出てきただけだったシュワちゃんとブルースが参戦。楽しいことこの上ない!ターミネーターやランボーネタも盛り込まれ、アクションも多彩、だけど>>続きを読む

少年と自転車(2011年製作の映画)

-

びっくりするくらいにしんどい話で、ずーっとびっくりしていた。時にイライラさせられる主人公の少年は、見ていてとてもつらい。とにかくつらいので、この作品が良かったのか悪かったのか、ワタシには判断がつかない>>続きを読む

ヒプノティスト 催眠(2012年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

オチが期待はずれすぎてがっかり。タイトルになってる「催眠」についても、真犯人を導き出す手助けはしてるものの、役割が薄すぎるのでは…。息子の犯行は催眠じゃなく素行の悪さのせいもあったようだし。真犯人であ>>続きを読む

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.0

実話をベースにしたセンチメンタルに偏り過ぎの作品は好きではないけど、不条理なところも不安定なところもちゃんと描いているし、「ほら、感動的でしょ?」っていうにおいがしなくて良かった。オスカー役の子の演技>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

3.5

「理想の恋人」は、完璧な存在なのか。思い通りにならないもどかしさも、予想のつかない行動にハラハラすることも、すれ違って喧嘩することも、わかりあえず離れることも、いいことも悪いことも、好きなところも嫌い>>続きを読む

ローグ アサシン(2007年製作の映画)

2.5

ヤクザとチャイニーズマフィアの抗争を舞台に、暗躍する暗殺者ジェット・リーとFBIのジェイソン・ステイサムが対決する。
もうその設定だけで「うわあ…」っていう感じだけど、そこへ輪をかけて日本語パートの吹
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推理作家ポー 最期の5日間(2012年製作の映画)

3.5

EAポーの作品を読んだことがないので、作品とのリンクという意味で楽しみはなかった。とはいえ、サスペンスとして意外としっかりできていたなあ。ポーはホームズのような変わり者として描かれていて、それが現実に>>続きを読む

黄金を抱いて翔べ(2012年製作の映画)

3.0

無口な主人公に妻夫木聡、道化役に浅野忠信、萌えキャラ爆弾魔チャンミン、キーになるおじさん西田敏行、井筒キャスト桐谷健太、リスカ依存してる溝端純平。キャストはハマってた。詰め込みすぎたかなーって印象はあ>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.5

とてもすきだけど、とてもつらくて痛くてしんどいので二度目を観るのは勇気がいる。ジョゼの池脇千鶴はとてもかわいらしく、妻夫木聡の自然さもとても良いです。