PPさんの映画レビュー・感想・評価

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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

呆れて笑えるくらい泣いた。

自分の幸せの延長線上に家族の幸せを見つけられなかったときの辛さを私は知っている。
家族みんなの幸せを心から願っているからこそ絶対に自分なんかのせいで傷つけたくなくて、自分
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.8


何かを選ぶことは、何かを捨てること。
どんな選択であれ、一度自分でこれと決めたのならば、選ばれなかった選択肢のことは潔く諦めなければならない。
叶えられなかった"たられば"の空想なんてしていても1ミ
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ハリウッド映画のような分かりやすいサクセスストーリーではなくて、もっと静かで曖昧な感じ。

主人公がいつも静かに淡々と行動を起こすところと、辛いことがあった時でも沈まないところは見習いたいと思った。
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.2

生きることそれ自体がきらめきだと気づけた人。これはもう無敵。

「あなたが人生に意味を問うのではない、人生があなたに問うているのだ」というフランクル先生の言葉を思い出した。

生きる意味って人生に求め
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.2

他人の手垢が付きまくったような幸せの形を押し付けられるのも苦痛だけど、いざ自分で自由にその鋳型を作れと言われるとそれはそれでまた違う苦しさがあるよなあ、と。

結婚だけじゃなく生き方自体が自由になりつ
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.0

心から好きな人、寄りかかって生きていた人、自分の核を作ってくれた人、そういう人を失う辛さはきっと狭く深くな関係を好む人ほど大きいと思う。
自分と深く共鳴し合える数少ない相手との繋がりは太く深いものには
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.3

こういう映画を見るともちろん感動もするんだけれど、見た後にどうしていいか分からなくなる。当たり前の日々に感謝、ちゃんちゃん、で終われない。

今この瞬間も世界のあちこちに道の上でうずくまる子どもがたく
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最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

もしこの映画をフィンチの目線で描いてたらものすごく暗いものだったと思う。

ふとした時にとんでもなく憂鬱な気持ちが襲ってきて、自分のなかのだれかが勝手に暴走して、自分でも自分が抑えられない。それでも、
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ラッキー(2017年製作の映画)

3.3

すべてが無に帰するのならば、今ここにいるこのわたしは、何に向かって生きているんだろう。と考えてずっと途方に暮れていたけれど、行き着く先が分かっているからこそ、そして何も残らないからこそ、今だけを見つめ>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.2

この社会で求められている人間(消費カロリー少なく生きていける人間)は、成績表の三角形のグラフで綺麗な正三角形を描ける人だと思う。何かに大きく突出もせず、欠如もせず。どんな場面でも最低限求められることを>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.8

私もあんな母になりたい。
ありったけの愛と素敵な言葉を子どもに与えたい。

ガンプの人生は決して順風満帆で楽しいものではなくて、母を亡くし、友を亡くし、愛する人を亡くし、生きていくことに絶望しても仕方
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.4

私が小学生のとき父がうつになって、家の外に出られるようになるまでに4年かかった。
もうこのまま一生何も変わらないんじゃないかと思うほど長かった。

「うつになった原因ではなくて意味を考える」
今だから
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.0

息子はママと僕だけでいいってずっと思ってたんだよなあ。なんだよ今までの苦労全部なんだったんだよって思ったけどなんか子育てってこう言うことの連続だろうなあ、と子を産んだことのないくせに思った奴がここにい>>続きを読む

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

4.8

市原悦子さんに自分のおばあちゃんが似ていること、自分の故郷も田舎だということ。重ねずにはいられなかった。

途中から「ばーちゃん」が本当にわたしのばーちゃんに見えてしょうがなかった。羽織ってるものや歩
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