『リアリティのある物語、感情を揺さぶられる演技、ともに素晴らしかった』
6歳の一人娘の行方が突如分からなくなった両親を、石原さとみと青木崇高が演じた不条理ドラマでした。常識的に考えれば娘がいなくなっ>>続きを読む
『MVPはおまさ』
十代目松本幸四郎が、五代目の鬼平を演ずる鬼平犯科帳でした。既にCSの時代劇専門チャンネルで第一作目「本所・桜屋敷」が放映され、それに続く二作目でしたが、長年鬼平と言えば二代目中村>>続きを読む
『女子高生の口を借りたジェンダー論』
舞台劇っぽい映画だなと思ったら、何と徳島市立高校の演劇部の生徒が原作を創った舞台劇の映画化作品でした。
野球部のグラウンドから飛んできた砂まみれの空っぽのプー>>続きを読む
『事後的に検証することの大切さ』
1992年に福岡県で発生した女児2名に対する殺人事件の容疑者として、事件発生から2年後に逮捕された久間三千年元死刑囚は、終始犯行を否認していたものの、DNA鑑定の結>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『意外性の塊みたいは作品』
かなりというか、無茶苦茶訳が分からない作品でした。最初のうちは主人公・ギュンターが属する劇団内の不倫騒動が本筋かと思いきや、ギュンターの不倫を告発した端役の俳優に対して彼>>続きを読む
『我々にも突き付けられている現実』
ベラルーシとポーランド国境で繰り広げられている、難民の押し付け合いという非人道行為を、ポーランドの映画監督・アグニエシュカ・ホランドが映画化した作品でした。先日観>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『過去と現在のシンクロが心地いい絶品ラブストーリー』
18年の時と日台の国境を超えてシンクロする感涙必至のラブストーリーでした。とにかく主演のシュー・グァンハンと清原果耶が最高に良く、また脇を固めた>>続きを読む
『ゴジラとコングの”友情・努力・勝利”』
3年前の「ゴジラvsコング」の続編でした。「会えば喧嘩ばかりする」犬猿の仲のゴジラとコングが、共通の敵と戦うという筋立てと言うのは予告編で分かりましたが、具>>続きを読む
『ウクライナ侵攻の歴史的評価を決定づける一級資料』
ロシアのウクライナ侵攻が始まって早2年が経過しましたが、本作は侵攻が開始された2022年2月24日から3月15日までの20日間、ウクライナ南東部の>>続きを読む
『歴史の勉強にはなったけど、あまりにも衝撃的』
19世紀中盤の揺れ動くイタリアのお話でした(ってか、イタリアはいつも揺れ動いてるか)。史実を基にしたお話ということでしたが、そもそもその辺りのイタリア>>続きを読む
『最後の巧の行動の意味は?』
「悪は存在しない」という題名からは、「悪なき殺人」と「熊は、いない」を連想させられましたが、無口な父親と無邪気な娘が大自然の中を彷徨うという話の内容からは「葬送のカーネ>>続きを読む
『懐かしくも新しいヤクザモノ』
暴対法が施行されたのが1992年。当時暴力団員は9万人程度いたらしいですが、その後30年余りの年月が経ち、現在は2万人そこそこまで減少したとか。少子化の波はヤクザの世>>続きを読む
『取りあえず世界観は統一されているけれど・・・』
「陰陽師」と言えば夢枕獏、夢枕獏と言えば「陰陽師」と言われるくらいに夢枕獏の代表作となった同作を原作とした作品でした。過去にも映画やドラマなどいくつ>>続きを読む
『大林版との比較で観る「異人」のお話』
山田太一の小説「異人たちとの夏」を原作とした作品でした。原作小説は、1988年に大林宣彦監督が「異人たちとの夏」として映画化しており、本作の公開直前に大林版も>>続きを読む
『秋吉久美子と名取裕子の姿を観るだけでも価値あり』
今週末4月19日から公開されるアンドリュー・ヘイ監督の「異人たち」。同作は山田太一原作の「異人たちとの夏」を原作にしているものですが、既に1988>>続きを読む
『主人公に感情移入したら気が重くなってしまった』
バリ島風のリゾートにやってきたフォスター夫妻。ホテルで知り合ったバウアー夫妻に誘われて、本来は禁止されているホテルの外へのドライブに行った結果、夫の>>続きを読む
『エルヴィス・プレスリーと光源氏の共通項とは?』
エルヴィス・プレスリーの妻となったプリシラの物語でした。プレスリーが徴兵で赴任した西ドイツで出会った2人でしたが、出会った当時プリシラはまだ14歳の>>続きを読む
『レトロ調の絵と音楽が良かったけど・・・』
ここ数カ月、テアトル系の劇場で上映前の注意事項を絡めた予告編が流れ続けた本作をようやく観に行きました。ちょうど時間が空いたので、塚原監督はじめ、主演の神田>>続きを読む
『クリストファー・ノーラン監督の原型を観る』
アカデミー賞作品賞はじめ7部門で受賞した「オッペンハイマー」で俄然注目の人になったクリストファー・ノーラン監督の長編処女作という本作を観て来ました。「T>>続きを読む
『袖摺り合うも多生の”イニョン”』
韓国で生まれ育った少女テヨン(後のノラ)と少年ヘソンの、24年に渡る”イニョン”を描いた作品でした。”イニョン”とは、朝鮮語で”縁”を意味する言葉だそうで、日本語>>続きを読む
『オールドファンは必見、そうでない人も観るべし!』
1980年代に日米のリングで活躍したエリック一家のお話でした。当時プロレスを熱心に観ていた私のようなオールドファンが楽しめるのは勿論のこと、親子、>>続きを読む
『ラップとワーグナーと金塊と』
クルド出身の主人公、ジワ・ハジャビの激動の半生を描く映画でした。”事実から着想を得た物語”ということで、実在の人物であるカターことジワ・ハジャビをモデルにしていますが>>続きを読む
『シューティングゲームというより主観映像』
「”FPS”って何だろう?」って疑問がありつつ本作を鑑賞してきました。答えは”First-Person Shooter(一人称視点のシューティングゲーム)>>続きを読む
『老骨に鞭打つビル・マーレイに敬意』
中学生の頃に第1作が上映された懐かしの「ゴーストバスターズ」の最新作を観に行きました。第1作の主役だったピーター役のビル・マーレイが、40年の時空を超えて本作に>>続きを読む
『吹き替え版があればなお良かったな~』
2020年公開の「TENET テネット」以来のクリストファー・ノーラン監督作品となる本作を観て来ました。前作は、映像やアクションシーン、特にカーチェイスのシー>>続きを読む
『女心は難しい』
1993年制作にして、日本初公開は翌年1994年の本作。20年程前の作品でしたが、今回4Kデジタルリマスター版として改めて上映されたので観に行って来ました。
20年前の作品とは言>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『ロケ地は最高でした』
予告編でウユニ塩湖の映像がたびたび出てきたので、この映像を楽しむために本作を観に行って来ました。ウユニ塩湖のほか、プラハの街並みやアイスランドの海辺の風景など、世界名所巡りと>>続きを読む
『タイムループ物と思って観たら・・・』
伊勢谷友介の復帰第1作となった本作は、題名からするとタイムループ物でした。タイムループ物というと、最近1年に1作観ている感じで、2022年が「MONDAYS >>続きを読む
『1日も早く後章を観たい!』
原作漫画の存在すら知らないタワケ者の状態で、かつまた題名すらちゃんと言えない状態で観に行きました。本作は「前章」と銘打っており、「後章」は5月24日公開を待たねばならな>>続きを読む
『観客をミスリードしかねない邦題』
「悪なき殺人」のドミニク・モル監督の最新作ということで観に行きました。前作に続いての「〇〇殺人」という邦題を見れば、誰しもミステリー映画だと想像するのが自然ですが>>続きを読む
『劇中世界に没入できず残念』
結構前から予告編が繰り返し流されていた作品でしたが、職業上の興味もあり観に行きました。事前の情報は予告編とチラシくらいでしたが、「事故物件 恐い間取り」的なお話かなと予>>続きを読む
『”映画愛”と”人間愛”溢れる熱き青春映画』
若松孝二監督が代表を務めていた若松プロダクションを巡る青春群像劇でした。エンドロールの出演者の順番では、若松監督役を務めた井浦新がトップに来ており、確か>>続きを読む
『奇想天外な物語だけど、妙にリアリティを感じる作品』
一言で表すなら、非常に衝撃的な映画でした。子供時代に父親からのDVを受け、犬小屋に閉じ込められた主人公のダグラスが、犬と意思疎通が出来るようにな>>続きを読む
『人類史の1ページを想起させるSF超大作』
前作「DUNE/デューン 砂の惑星」を観てから早2年半近く。PART2が3月15日公開ということでしたが、3月8日から3日間、先行上映をやるということを知>>続きを読む
『タイトルに惑わされるな!』
中国のミステリー作家であるズー・ジンチェンの「悪童たち」を原作とし、舞台を沖縄に移した作品でした。妻の両親を崖から突き落として殺す東昇を演じた岡田将生が、サイコパスを完>>続きを読む
『現代SFの源流のひとつ』
全く基礎知識なしの状態で劇場で観ました。
一言で感想を言えば、スターウォーズにナウシカのスパイスを利かせた話だな~、というものでしたが、帰宅後に調べてみると、本作の原>>続きを読む