『劇中世界に没入できず残念』
結構前から予告編が繰り返し流されていた作品でしたが、職業上の興味もあり観に行きました。事前の情報は予告編とチラシくらいでしたが、「事故物件 恐い間取り」的なお話かなと予>>続きを読む
『”映画愛”と”人間愛”溢れる熱き青春映画』
若松孝二監督が代表を務めていた若松プロダクションを巡る青春群像劇でした。エンドロールの出演者の順番では、若松監督役を務めた井浦新がトップに来ており、確か>>続きを読む
『奇想天外な物語だけど、妙にリアリティを感じる作品』
一言で表すなら、非常に衝撃的な映画でした。子供時代に父親からのDVを受け、犬小屋に閉じ込められた主人公のダグラスが、犬と意思疎通が出来るようにな>>続きを読む
『人類史の1ページを想起させるSF超大作』
前作「DUNE/デューン 砂の惑星」を観てから早2年半近く。PART2が3月15日公開ということでしたが、3月8日から3日間、先行上映をやるということを知>>続きを読む
『タイトルに惑わされるな!』
中国のミステリー作家であるズー・ジンチェンの「悪童たち」を原作とし、舞台を沖縄に移した作品でした。妻の両親を崖から突き落として殺す東昇を演じた岡田将生が、サイコパスを完>>続きを読む
『現代SFの源流のひとつ』
全く基礎知識なしの状態で劇場で観ました。
一言で感想を言えば、スターウォーズにナウシカのスパイスを利かせた話だな~、というものでしたが、帰宅後に調べてみると、本作の原>>続きを読む
『総花的になり過ぎだったかも』
漫才協会会長のナイツ塙宣之が監督を務めた漫才協会の紹介映画でした。演芸ファンとしては見逃せない作品であり、また漫才協会所属の漫才師が舞台挨拶するというので観に行って来>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『悲しき親ガチャ』
本屋大賞を受賞した同名の小説を原作にした映画でしたが、まずは題名が秀逸でした。「52ヘルツのクジラ」って何だろうと誰しも思うところ、鳴き声の周波数が高過ぎて他のクジラに声が届かな>>続きを読む
『悪党は一掃されたか?』
マ・ドンソク主演の「犯罪都市」シリーズ3作目ということでしたが、本作が初見でした。マ・ドンソクが観たかったのもありますが、今回は日本の"ヤクザ"も出て来るということで、”ヤ>>続きを読む
『歌舞伎の切り合いを思い起こさせる銃撃戦が見所かな!?』
「アーガイル」というスパイ小説でベストセラー作家となったエリー・コンウェイが、現実の世界でも悪のスパイ組織に狙われるという、虚実入り交じった>>続きを読む
『エンタメ要素を強くした方が良かったかな』
アメリカが行ったアフガニスタンにおけるタリバンとの闘いを舞台に、アメリカ軍のキンリー曹長と、現地で雇われた通訳のアーメッドとの”絆”を描いた作品でした。イ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『韓流ドラマ真っ青のご都合主義にため息』
「ミッドナイトスワン」の内田栄治監督の最新作ということで、かなり期待して観に行ったのですが、残念ながら合点の行く作品ではありませんでした。物語の辻褄が合わな>>続きを読む
『愛犬スヌープの演技力に驚愕』
2023年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、2024年の米国アカデミー賞でも作品賞や監督賞、主演女優賞などにノミネートされる本作が、ようやく日本でも公開となっ>>続きを読む
『三跪九叩頭の礼を強いられる悲哀』
17世紀中盤の朝鮮王朝を舞台にしたサスペンスでした。時の朝鮮国王・仁祖の皇太子である(昭顕)世子は、清国に人質に取られていたものの、8年ぶりに帰国が許されて清国の>>続きを読む
『「母性」と「ユダヤ」と「強迫神経症」と』
A24プレゼンツのアリ・アスター監督作品というと「ミッドサマー」が思い浮かびますが、同作が世間的に話題なった割には個人的にあまりしっくりこない作品でした。>>続きを読む
『現実と映画の中の現実、そして劇中映画のシンクロが面白い』
”スペインの巨匠”ビクトル・エリセ監督の31年ぶりの長編映画ということで、評論家の評判が頗る高かった本作を、ニワカの私も観に行ってみました>>続きを読む
『ヒーリング効果あり!』
パニック障害を抱える山添と、PMS(月経前症候群)を抱える藤沢の2人の男女の関わりを軸に、周囲の人達の温もりのある接し方を描いた実に癒される人間ドラマでした。浅学非才のため>>続きを読む
『秘密があるのは恥ずかしい?』
1980年代のアイルランドの田舎を舞台にした映画でした。アイルランドが舞台の映画と言うと、「ベルファスト」や「イニシェリン島の精霊」が頭に浮かびましたが、前者はアメリ>>続きを読む
『”カムイ”映画で知るアイヌの歴史』
先日観た「ゴールデンカムイ」に続いて、”カムイ”繋がりで本作「カムイのうた」を鑑賞。ゴルカムはアイヌ文化を詳細に取材した上でエンタメに仕上げているけど、本作は実>>続きを読む
『明治浪漫にアイヌ文化や埋蔵金伝説を融合させた労作』
通算発行部数2700万部を突破するという大ヒット漫画の実写映画だけあって、俳優陣も映像も実に豪華絢爛でした。ただ個人的には原作漫画もアニメ版も観>>続きを読む
『不気味だけど綺麗な映像とエマ・ストーン』
女性版のフランケンシュタインという感じのお話でした。エマ・ストーン演じる主人公ベラ・バクスターは、外科医であるゴドウィン・バクスターの手で胎児の脳の移植を>>続きを読む
『脱北の大変さを知り、日朝関係にも目を向けざるを得なくなる労作』
北朝鮮から逃れんとする脱北者に密着した迫真のドキュメンタリーでした。「再現映像は一切使っていない」とのことでしたが、文字通りリアルの>>続きを読む
『棺を担いで戦地へ向かう悲愴なロードムービー』
内戦で国土が荒廃した故郷シリアからトルコに逃れたムサとその孫娘ハリメが、トルコで亡くなったムサの妻の遺体をシリアに運ぶ道中を描いたロードムービーでした>>続きを読む
『主人公モート・リフキンは、自分を見ているみたい』
スペインのサン・セバスチャンで開催されるサン・セバスチャン映画祭を舞台にした映画でした。主人公のモート・リフキンは、かつて大学で映画を教えていた初>>続きを読む
『軽妙洒脱な音楽と凄惨な銃撃戦のアンバランスなバランス』
1991年に制作されたクエンティン・タランティーノ監督のデビュー作が、デジタルリマスター版で上映されるというので観に行って来ました。強盗団の>>続きを読む
『前提さえ受け入れれば結構面白いコメディ』
本作は、和山やまの同名漫画の実写映画化でした。綾野剛がヤクザを演じましたが、彼のヤクザ役と言えば、2021年に公開された「ヤクザと家族 The Famil>>続きを読む
『俳優陣は頑張っていたが。。。』
構成作家や放送作家を生業とするツチヤタカユキの(自伝的)私小説を映画化した作品でした。ラジオのハガキ職人としてその世界では有名だったツチヤが、大阪、そして東京のお笑>>続きを読む
『ドラマチックなドキュメンタリーに涙する』
2022年6月に行われた杉並区長選挙に立候補した岸本聡子現杉並区長の出馬から当選までに密着したドキュメンタリーでした。昨年来、「劇場版 センキョナンデス」>>続きを読む
『フランス版中村うさぎの映画かな』
2024年一発目は、昨年末に公開になっていた「ラ・メゾン 小説家と娼婦」を観に行きました。
本作は、主人公である女性作家のエマが娼婦について書こうと思いたち、フラ>>続きを読む
『降霊術。ダメ。ゼッタイ。』
今年最後の映画鑑賞ということで、A24発のホラーである本作を観に行ってきました。チラシの写真にもある呪われた左手の彫像と握手して「Talk to Me」と言うと怨霊が目>>続きを読む
『石川さゆりママのスナックに行きたい』
役所広司がカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞した記念すべき作品が、満を持して日本公開となりましたので、早速観に行きました。冒頭役所広司扮する主人公・平山が住むアパ>>続きを読む
『テレビ版とあまり変わらず残念』
Netflixでテレビ版を観ていたので、その流れで劇場版も観に行きました。そんなに期待していた訳ではありませんでしたが、やはりその予想通りな感じでした💦というのも、>>続きを読む
『黒柳徹子はまさにレジェンド』
言わずと知れた黒柳徹子のベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」の映画アニメ化作品でした。原作の方はまだ自分が子供の頃に出たものでしたが、これまで未読。黒柳徹子の子供の頃>>続きを読む
『リディア・ターの師匠の半生記』
20世紀のアメリカを代表する音楽家だったレナード・バーンスタインの半生を描いた映画でした。Netflix制作だそうで、ネット配信もされるそうですが、先行で劇場で上映>>続きを読む
『選曲の妙を楽しむ異色のラブコメディ』
本作はフィンランド映画でした。フィンランド映画と言うと、今年3月に観た「コンパートメント NO.6」がありましたが、あちらはフィンランド人がロシアに留学した際>>続きを読む
『自由民主主義を目指すのか、体制維持を目指すのか、それが問題だ』
今年ひとつのトレンドとなった(?)選挙や政治を扱ったドキュメンタリーの掉尾を飾る作品でした。選挙を取材する人が主人公となった「劇場版>>続きを読む