終始クライマックスで、3時間があっという間に感じる。
普通に考えたらあり得ないシーンも多いが、ふっ切れた感じがして逆に清々しい。
個人的に急に挟まってくる歌や踊りは得意じゃないものの、本作では程よい>>続きを読む
あれほど価値感や趣味が合っていたはずだったのに、その2人が別れるのを観るのはツラい。
相手に求めるものや仕事への姿勢など、少しずつすれ違っていって切ない。
理想と現実のどちらを追い求めるのかは致命的>>続きを読む
絵は綺麗で風情あって、すごくジブリらしい雰囲気だった。
キムタクやあいみょんが声優をやるとのことで少し不安だったが、そこまで違和感もなかった。
ただ、大まかなストーリーは把握できたものの、自分の理解>>続きを読む
最初の母の視点では少し恐ろしく感じたが、教師や子どもの立場からも見ると、それぞれの事情がよく分かってくる。
物事の一面しか自分は捉えられていないことを自覚して、冷静にならないといけないと感じた。
ま>>続きを読む
サイレントからトーキーに移り変わる中で、取り残されるスターの悲哀を感じられる。
一方で、大きな映画の歴史の一部になり、後にフィルムをまわせば、かつてのスターたちも甦るのは感慨深い。
さらに、これでも>>続きを読む
予告編でCGを見た時は不安しかなかったものの、実際はバスケ経験者も大満足のリアルな試合描写になっていた。
原作とは少し視点が変わっているが、この試合を映像化してくれただけで、原作ファンとして嬉しい限>>続きを読む
自分では選ぶことのできない生い立ちによって、社会からのレッテルに苦しむ人々が登場する。
物語の要素が少々多すぎる気もするが、ミステリーというよりは色々と考えさせられる映画。
自分ではない他の誰かになり>>続きを読む
ある一日だけを一年ごとに過去へ遡っていくという描き方が面白い。
(永瀬正敏だけは普通の時間軸のように、奥さんと会えるのも上手い。)
ごく一部しか過程を描いていないのに、2人のストーリーを思い描くことが>>続きを読む
予告編ではサスペンスような雰囲気だったが、実際はヒューマンドラマに近い。
'湊かなえ'にしては、そこまでイヤミスという感じではない。
登場人物はどこか狂っている人ばかりだが、心理描写がそれなりに丁寧>>続きを読む
雨の日だけ会えるという関係性がロマンティック。
45分くらいと短い時間ながらも、2人のその後が気になる。
雨が降る東京の自然風景も非常に美しい。
新海誠監督ということもあり、変わらず絵が非常に綺麗。
「君の名は」「天気の子」に続き震災を扱っているが、今回はかなり直接的に描かれている。
好みが分かれるとこだと思うが、その描き方も中途半端に感じら>>続きを読む
「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと仕事もプライベートもうまくいく」というトンデモな仮説を、本当に試してみるという設定がまず面白い。
それだけ聞くとコメディ映画のように思ってしまうが、中年の>>続きを読む
母がずっと大切にしていた思い出を息子は忘れてしまっていて、それを思い出したときには、母の記憶は失われており、語り合うことができないのには胸が締め付けられる。
忘れたいツラい記憶は、いつまでも心から離れ>>続きを読む
ゆるやかに流れる時間と、ブローバック・マウンテンの美しい山並みのもと、2人は関係を深めていく。
時代がそんな2人のあり方を許さない中、自分自身と向き合う葛藤が描かれている。
ブローバック・マウンテンで>>続きを読む
日本映画らしく、繊細で美しいながらも少しヒリヒリする感じもある作品。
全ての声に耳を傾けて、あん作りをする姿が印象的。
樹木希林は言うまでもなく、永瀬正敏もいい味を出していた。
穏やかな日常を描くだ>>続きを読む
王道すぎて先は読めてしまうが、非常に熱い展開。
ファンへのサービスや作品への愛が詰まっていて、前作を観ていると更に楽しめる。
アクションの迫力が凄まじく、映画館で観てほしい映画。
展開はなかなかハラハラドキドキするが、ツッコミどころ満載。設定が面白いだけに残念。
これまで吉岡里帆に演技が上手いというイメージはなかったが、この映画では役に真摯に向き合っていて好印象。
赤ちゃんポストについて、ハッとさせられるセリフも多い。
難しい社会問題を題材にしているが、語り口は優しい作品。
犯罪も背景にして繋がる"擬似家族"ということで、「万引き家族」と重なる部分が多い。
PG12というのは名ばかりで、グロいシーンが多かった。
阿部サダヲを見ると、この役を思い出してしまうかもと思うくらい、サイコパスの演技が際立っていた。
白石和彌監督の作品はそれなりに観ているが、今作>>続きを読む
障害を題材としながらも、手話にジョークも交えられていて軽快だった。
互いを想い合う家族愛に心温まる。
特に、発表会での無音のシーンには息を呑んだ。耳が聞こえないながらも、他の観客の反応を観て、娘の才>>続きを読む
認知症患者自身の視点から描いているのは、今までにないように思う。
人物関係、時間軸、現実と幻想が混乱してしまっている。
自分自身や周りのことが分からなくなる恐怖を追体験できたが、それと同時に介護する側>>続きを読む
圧倒的な映像と音楽。
まさに映画館で観るべき作品。
衣装のデザインやモニュメントの造形は、異世界の感じとどこかノスタルジックな雰囲気が絶妙にマッチしている。
ティモシー・シャラメやゼンデイヤも非常に>>続きを読む
とても綺麗で、ベタなものの、夢を持ち続ける勇気を与えてくれる作品。
空を目指す主人公と、地下に潜る父が対照的に描かれている。
頑固だった二人が互いを少しずつ理解し、周りのサポートも得ながら成長してい>>続きを読む
のんが可愛らしくて、キャラも素晴らしい。
拗らせ女子の話ではあるものの、なかなか一歩踏み出せなかったり、一人の方が楽と思ったりと、どこか共感できる部分も多かった。
橋本愛との共演も、あまちゃんを思い>>続きを読む
絵が綺麗で、ベルの歌も良かった。
ただ、異形の者との交流、すずの親子関係、虐待、ネット上の自分と誹謗中傷、スクールカーストなど要素が多く、どれも中途半端に思えた。
実話ベースで、人種差別の愚かさや、偏った思想の恐ろしさがよく伝わってくる。
それと同時にコミカルな感じなので、痛快なエンターテインメントに仕上がっている。
南極という苛酷な環境のはずだが、ユルい感じで思わずほっこりする映画。
おじさん達が可愛らしく、そのほのぼのとした日常が愛おしい。
黙々と夢中で食べる姿を見てると、出てくる料理のどれもが美味しそうに思>>続きを読む
瀬戸内の景色やドライブシーンが美しい一方で、どこか小説を読んでいるように感じる映画だった。
完全には理解し合えないという前提がありながらも、人との繋がりを諦めることはしない。
向き合うことを避けてき>>続きを読む
上林の何でもありな感じが恐ろしかった。
鈴木亮平の怪演に脱帽。
ストーリーは前作よりもエンタメ色が強くなっている印象。
ラストの孤狼のシーンは急に作品のトーンが変わってしまい、意味がよく分からなかっ>>続きを読む
他のアベンジャーズとは違い、あくまで普通の人間なので、より緊張感がある。
ナターシャが“家族”に拘る理由も知ることができた。
アクション、ドラマパート、ジョークのバランスが取れていて、テンポも良い。
障害・貧富・人種など、様々な問題を扱いながらも、何もかも違うように見えるふたりの交流が、軽快に描かれている。
フィリップは何かと特別扱いされがちだけれど、ドリスは気を遣うことなくフラットに接し、むし>>続きを読む
車両ごとに世界観が変わるのが面白かった。後方から先頭車両までで社会の縮図になっている。
ただ、設定は非常にいいのだが、特に終盤はそれを生かしきれてない感があり、少しもったいない。
アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの渋すぎる共演は見応えがある。
敵同士にも関わらず、共通点も多く、孤独な2人がお互いを理解し合うという構図も見事。
市街地での白昼堂々の銃撃戦は圧巻の一言。
可愛らしく振る舞いつつも、狂気じみた愛情を見せる蒼井優。言動に作り物のような感じがあり、どこか掴みどころのない高橋一生。二人とも演技が素晴らしい。
展開も騙し合いが繰り返され、かなりハラハラさせられる>>続きを読む
OVA追憶編のファンで期待と不安が入り交じっていたものの、いざ観てみると想像以上の出来。
(さすがにOVA版には敵わないけれど。)
重厚な雰囲気、静と動の抑揚、雪とのコントラストなど、よく再現されて>>続きを読む
出られなくなった空港内で、お金を稼いで、仲間も得て、そして恋もする。
絶望的な状況でも、卑屈にならず前向きな姿が、段々と周囲も巻き込んでいく。
コミカルで心温まる映画。