浦島タカイキさんの映画レビュー・感想・評価

浦島タカイキ

浦島タカイキ

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ブルービートル(2023年製作の映画)

2.8

シナリオのチープさに眠気を覚えるが、ラテン系アメコミヒーローとしての演出は良くも悪くも全年齢的で、意外な感動ももたらさない、今となってはエントリーモデル的作品。10年ほど前ならスーパーヒーロームービー>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.2

DCEUを締めくくる上で全てを出し切っているとは思えないが、兜を脱ぐどころか、更に鎧をも脱いだような好敵手フランチャイズに対するメタシーンを取り入れ、前作から今作へのシナリオ的スムーズさは、アクアマン>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

2.6

シシリー島は美しいが、この作品におけるその風景は、不意に乗る便を間違えて、無理矢理そこに連れてこられた感覚。惹かれるキャラクターもいない。
彼を野放しにし続けているCIAのプレゼンスの希薄さ。
そして
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.6

ときに映画の中で語られる全くのフィクションの中にある少しのリアルさ、奇妙で不思議で奇跡的な人間関係…。
本作では、これらを王家衛を通りぬけ、音楽と風景とわずか0.5ミリ肩が触れ合った場合、恋愛もののよ
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ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

3.0

観客に思考力を要さない真新しさが皆無のヴィジランティ映画。であるが故に、痛快で、年齢を感じさせないジェニファー・ガーナーのアクションものとしては十分に楽しめる。

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.8

魅力あふれるキャラクターと色彩。本作において流れていくシーンのどれもが、まるで奇跡のように尊く、美しい。人が人と向き合うときに抱くあらゆる感情の重奏が、名曲「コーリング・ユー」に乗って、観客の心に浸透>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

5.0

映画が映画であるが故に有する力を、最大限に爆発させられた衝撃と、平穏の配分の黄金比率。
生と相対するものが死であるのと同時に、死は生の先に必ず存在することを非常に美麗でスタイリッシュに描かれている。マ
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NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

2.8

食品サンプルのひとかけらを見せられているような、宗教的演出が圧倒的に欠けており、やや嘲笑を誘われる未熟な迫力さをも超えて、シリアスさへと導きいてしまうエリック・バナの表情が、評価の圧倒的部分をしめ、展>>続きを読む

プロジェクトV(2020年製作の映画)

3.0

「プロジェクトV」は、ジャッキー・チェンの年齢的不安要素をカバーするには十分といえるストーリーとキャラクターに恵まれている。設定や演出の違和感を差し引いてもマイナス評価にはなり得ない。

イコライザー2(2018年製作の映画)

3.0

相変わらず静かでスマートなアクションを繰り出すデンゼル・ワシントンは健在だが、前作に比較して、悪役に若干の魅力に欠けるキャラクターが採用されてしまったことで、ややボリュームさに欠ける。イコライザー2は>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

誰もが体感し得る感動と興奮を、予想の平均を遥かに超えて見事なまでにもたらしてくれる紛う事なき超娯楽、ブロックバスタームービー。
適切な配分量の80年代の風味を活かしたオープニングクレジットや音楽と、ま
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タイムトラベラー/きのうから来た恋人(1999年製作の映画)

4.4

ブレンダンフレイザー主演男優賞記念再視聴

愛くるしい表情と恵まれた体格、知性と野生さが共存するタレント溢れる魅力。それに加えて、生まれて35年間地下核シェルター暮らしで、世間知らずの無邪気な青年を
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魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

3.8

リアルタイム視聴世代に対して送られた、時折り遭遇するような、なんてことない日にふとした瞬間の友人からの、自分からは買わないが、貰えたら、その想いと共に非常に有り難いプレゼントのようだ。
本作の主人公た
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ナインスゲート(1999年製作の映画)

2.4

必要なものは揃っているであろう上質なスリラーとしての様相を、十二分に表してきてくれる序盤からの下降速度には嘲笑を覚える。宗教的素材の配分も寸法違いのようで、イベントに対してキャラクターが抱く心情からの>>続きを読む

ハイウェイマン(2003年製作の映画)

3.0

深夜テレビの映画番組で観るにあたってはアタリ的作品。眉目秀麗のジム・カヴィーゼルとその演じるキャラクターのマッチングも悪くなく、全体的なスリラーとしてのバランスも良い。この作品の評価は、謙遜気味なパッ>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

2.6

ビザールな世界観にしては、余りある明るさと半端なグロテスクが纏わりついてるのが気になる。煽られるほどのカルトさもなく、鑑賞前の期待を超えることはない。
歌唱場面のないジェニファー・ロペスのミュージック
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.2

視覚効果などのチープさは目立つが、全体的にはバランスの良いスリラー。リーアム・ニーソンの感情の演出は特に良い点。
しかしながら、尚にキャラクターの深さや、必要不可欠なシーンの物足りなさは否めない。違っ
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

短期間で連続的に目の前で起きるあまりにものショックがもたらすイザベルのラストカットは、アレハンドロの娘や荒野の民が予告している。