萌野キュン太郎さんの映画レビュー・感想・評価

萌野キュン太郎

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提督の艦隊(2015年製作の映画)

4.2

海戦シーン、人物の描写ともに文句の無い出来だったし、話の構成自体も悪くないと思う。
ただ一つ気になる点として、この映画では政争が一つの物語の軸になるわけだが、そこで見る人の好みが分れるかなといったとこ
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel Ⅲ.spring song(2020年製作の映画)

3.6

尺の都合からか物語を圧縮してしまったため、原作のストーリーを把握していないと理解しづらい構成となっており、前作の第二部が良かっただけに残念。
また、どうしても脚本の力不足な部分を大迫力の戦闘シーンで誤
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.7

話に大きな仕掛けがある訳ではないが、淡々とした良い映画だったと思う。
話の面白さよりも、人間のそれ自体の質感を重んじた登場人物の描写に好感が持てるなと感じた。
あと北野武はハマり役だと思う。

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.3

好きな映画。
腕はいい癖に不器用なオッサンが好きな人間にはレオンのキャラクターが刺さると思う。
あとマチルダのキャラクターも良かった。小さくて天真爛漫で良くも悪くも欲望に素直な姿がこの映画の魅力を引き
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初は「俺は本当はこんなんじゃなくてもうちょっとデキるやつなんだ」って思ってた落ちこぼれの若者がズルズルとした話の展開と一緒にズルズルと風俗嬢に説教するオッサンになっていって悲しかった。
具体的な展望
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

カンフー映画としても殺陣が抜群に面白いし抗日映画という側面から観ても深く考えさせられる点があって良かった。
単に反日のメッセージを唱えるのではなく中国人同士の争いという国家に巻き込まれた人間の問題や三
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

アーサーが銃を持った瞬間にアメリカンニューシネマになったなという印象。
ただ、そういう映画として見た場合に非常に完成度が高く、演出(白人と黒人の配役の妙・アーサーが深爪だったりする細かい点・舞台装置と
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

爽やかな映画だった。
『ボニーとクライド』の構造的に負けてる層で精神的にも未熟な跳ねっ返りが社会に対して仕返しをしながら逃避行を重ねて破滅するという大まかなストーリーやテーマ、演出を踏襲している点にリ
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.8

演出ありきの映画。とはいえその演出の数々が先駆的にして天才的だと思わされる。
「人をバカにした映画観るか~」って言いながらなんだかんだ見入る作品。

銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第2章(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

皇帝独裁の銀河帝国と民主主義を標榜する自由惑星同盟が、それぞれ内乱に陥る。
その中で、貴族制が腐敗するとどうなってしまうか、民主主義が行き着く最悪の果てではどんな自体が起こるかを全部書いてるんじゃない
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スティング(1973年製作の映画)

4.5

終始手のひらの上で強敵を踊らせる、観てて楽しい話だった。

銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第1章(2019年製作の映画)

3.5

原作の都合上政治劇が続くため、映画として見たときに疲れる。とはいえそんな疲れるパートをちゃんとやってくれて良かった。次回予告の戦闘パートへの期待も高い

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

3.4

特に抜群に優れたものがあるわけではないけど、ベタベタだからこその良さっていうのがあったと思う。
素朴で優しい映画だなって感じ。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

やっぱバカバカしくて面白いね。性格が悪いので好きです。

一番好きなシーンはコカ・コーラの自販機撃って小銭出すところなんですよね

天気の子(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

オタクがセカイ系とかゼロ年代エロゲって言ってたので見に行きました。
まず全体的な構成についてですが、まんまイリヤの空でした。出会い、日常、逃避行、そしてエピローグ。どれをとっても文句ないと思います。
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

三年くらい前に小説版読んでて今回初めて映画観たんですけど、内容が改変されてましたね。良改変の部類に入ると思います。

小説版の発売や映画化自体を劇中のネタに組み込む構成とかは普通にセンスが良かったです
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

表現、構成上で『2001年宇宙の旅』へのリスペクトやオマージュが見られ、キューブリックをよく見てるなあという気持ちになった(謎の上から目線)。
ブラックホールに突入するシーンまでは、「お、キューブリッ
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