takuさんの映画レビュー・感想・評価

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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

ふわっとした自分を地に足つけさせてくれた映画。一昨日からの風邪で、やらないといけない勉強や仕事をせず、ひたすらYouTubeを見ては寝て、誰かにもらったお菓子ばっかり食べてる中鑑賞。そんな何かふわっと>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.6

これほど心がぐらんぐらんに揺さぶられた映画はあっただろうか。これほど音がない中、心を揺さぶられる理由は何なんだろうか。音が限られているからこその想像力により心が動くのだろうか。ケイコが発する音は少ない>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

あり得る世界。この時代でもあり得るし、昔ならもっとあり得る。寧ろあり得て欲しい、でないとこの世界観を想像し、創造できる人間がこの世にいることになってしまう。増えた分だけ減らすのは合理的かつ種の存続には>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.5

1人の人間が与える影響は大きい(もちろんその人間による)。秘書業務に携わるようになり、ベンの言動の深みがより感じられたように思う。歳に応じて経験が積み上げられるのは自明だが、歳をとるだけでいい仕事(気>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.1

ナイトオンザプラネットから連続で見たからこそのおもしろさがあった。1年ごとを過去に振り返る構成は、カレンダーで曜日だけが変わること(+もちろんその後の内容もだけど)で表現しており新鮮だった。タクシー運>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.6

偏に夜のタクシーと言っても、国によって年齢によってコミュニケーションの仕方は全く異なる。個人的には1本目のロサンゼルスが見れただけで十分、他は眠気にやられてたことは誰も知らない。若者が美味しい話をもら>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

当たり前だが、聾唖者は人とコミュニケーションを取る際、その人を見る。彼らはお互いに向かい合わないと意思疎通は図れないわけだが、自分は普段の会話でどれほど人を見ているか、向き合っているか振り返ると、なん>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.5

難しい映画で、二日酔い寝不足かつ凡脳では咀嚼できなかった。あと3.4回は見る必要がある。子供の言葉と行動は真っ直ぐで、角を削られいい感じに丸く収める能力が自動的に植え付けられた我々大人は、時にハッとさ>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

人間は多角的に物事を見れない生き物だ。人間だけでなく、動物の性質かもしれない。2人の関係が恋愛に結びつけられるのはもったいないし、本当にあれは恋愛なのか。まあ、そっちのほうがわかりやすいからしょうがな>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.6

親子の共依存。大人同士、つまりは恋人同士の共依存ってリアルな話を聞いたことがあるから、そこら中にあるんだろうって想像できる一方、大人と子供の共依存は、あまりにも過酷で恐怖、だからこそ目を背けて、現実を>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

また1歩、恋愛ができなくなりそうな映画。自分は本も漫画も読まないけど、早稲田松竹や下高井戸シネマ、行ったことのない国の地球の歩き方、電車に揺られるという表現、その他諸々、麦と絹に同じ価値観を感じた。そ>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.1

好き。ただのイキり映画ではなく、各々の人間味が表現され、かっこいい。スティーヴィーくらいの歳に7、8個上の兄貴たちがすごく大きい存在で、かっこよく見え、真似をしたくなる気持ちは男なら誰しもがわかること>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.3

プレイリストムビーと呼べるか。感覚としてはチワワちゃんのアメリカン劣化版。いろんな音楽は楽しめるが、期待より内容薄めのくせに若干の胸やけといったところ。強いて言えばテンポはいいと言えるのか、でも胸やけ>>続きを読む

i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

3.6

内容の正しさは置いといて、日本国民が目を通すべき映画。自分も含めて政治に興味のない国民が増加し、選挙には行かず、日々の討論や実施政策に注目しなかった結果、ある一部の意見を持った人々が日本を操縦している>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.5

重い。疲れる。エレファント・マンの様な生まれ持って特殊な見た目をした人が世の中にいることは知っていたし、そこに驚きは全くなかった。ただ、物珍しさに騒ぐ、特に特徴のない、自分たちがノーマルだと思っている>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

「自分が思う自分の幸せ」についての映画。一見、「家族愛」がテーマだと思いがちだが(映画の途中までそう思っていた)、あくまでもジョーの幸せ対象が自分の家族愛だったということで、もはやそのプロセスつまり経>>続きを読む

ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)

4.0

16分でこれは内容が濃い。噛めば噛むほど味が出てくる。個々人が持っている悩みや不安は受容するのが一番の解決策ってのは間違い無いし、実際に自分でも体感していることだ。しかし、それは単なる自己満足であって>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

このご時世なので、リアリティが増すし、約10年前にここまで具体的に表現できるってことは、いつウイルスによる世界の破滅が起きてもおかしくなかったってこと。ビルゲイツが5年前にTEDのプレゼンで、今後最も>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.0

この手の映画って、原作者は出来に満足してるんだろうか。原作者の伝えたいこと、原作では伝わっていたこと、どこまで伝えられてるんだろうか。いつも疑問に思う。いくつかフリを効かせてるいるつもりなんだろうけど>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.0

寧子に終始イライラ。これが共依存。寧子は、極度の鬱なのかもしれないが、とにかく自分変えたいって意志が1ミリも感じられないし、他力本願すぎて見てられない。俺は鬱じゃないだろうからわからないけど、これが本>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.4

THEアメコミで何も考えずに見れる。終始ふざけてるが、最後のクライマックスで少し見入ってる場面でもナイスなふざけが入ってきて、ここまで貫き通してるのは感心するし、好き、こうでなきゃアメコミは。子供は誰>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

人間の本来持ってる優しさが所々に垣間見えて好きな映画。ウェスアンダーソンワールドのパクリ感は否めないが、シリアスな内容をポップに見やすく、時に人間臭くメッセージを伝えてもらいあざすって感じ。当時ヒトラ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

脚本はおもしろい。うまく行きすぎだけどうまくできてるし、裏切られるし、ああいう下から這い上がる精神で上のものを食い散らかす感はスカッとする。ただ、ところどころあれ?ってなるところあるし、例えばお父さん>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.4

"相手を知りたかったら、よく見ること"
仕事でも学校でも家庭でも、人と関わることで人生は成立している。相手がいて自分がいる。しかし、自分からの一方向、主観でしか相手を判断することはできない。あくまでも
>>続きを読む

ガリーボーイ(2018年製作の映画)

3.8

ただの綺麗なシンデレラストーリーではなく、未だ偏見が伴うラッパーを題材にしてる点がおもしろい。インドでは日本とは比にならないほど経済格差が生まれていることは確かだ。その中で、どうにかして自分の力で這い>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.0

ドラマ版は仕事、映画版は1人の女に対する話。とはいえ変わらず自分と戦うのが宮本だが。男は宮本の気持ち、行動、葛藤が理解できるし、肩を持ちたくなるし、あんな男真っ直ぐでかっこいいと思うはずだが、女からす>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.5

2時間丸々緊張感のある映画はそうそう無い。恐怖でしか無い。テロリスト、武装組織ってテレビで言ってるけど、銃や爆弾で人を襲うという字面でしかわからないこの平和ボケした日本人にとって(もちろん私も含む)、>>続きを読む

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.5

砂田への共感、感情移入が最後に残った。自分でこんなはずではない、もっとこうあるべきだ気づきながらも、素直に感情を出すことができない。対して清浦のように真っ直ぐで躊躇なく曝け出す人を陰ながら憧れる。それ>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

笑いは主観。なのに、勝手に笑うと変人扱いされる。だから人は面白いことに対して客観的に笑っていいタイミングかどうか測り笑う、あるいは笑いを我慢する。主観で笑うジョーカーが虐められるのは矛盾でしかない。た>>続きを読む