巧妙な現代の戯画化であり、映画を通して現実を見つめる行為。
照明のチープさとか菅田将暉のオーバーアクトを越えて『イミテーション・ゲーム』のベクトルで進んだ先に五輪旗を突き破る構造。
脚本の映画とは思>>続きを読む
普通のドキュメンタリー。
ダフト・パンクの音楽と、彼らのSF的な素材と、テンポ良い編集でそれなりに観られるものにはなってるけど、ねえ。
ドキュメンタリー的な逸脱する瞬間はない。
悪夢のよう。恐らくは、カフカの元々難解な原作を、さらに難解にアレンジしている。ぐにぐにと顔や体が曲がる山村浩二のアレンジは、時に何故かリアルで、自分はカフカを読むと過去にやってしまった仕事の不手際を思>>続きを読む
凄い映画。
間違いなく娯楽超大作といった風格のセットやロケーションを舞台に、生=性=娼館と死=士=兵隊の世界が対比されつつも惹かれあい、それらが一体となったクライマックス。あまり有名ではなかったはずの>>続きを読む
アルゼンチンのホラー。
『CURE』を思い出させるような展開もあるが、画面が平凡で要素が際立たない。ラスト10分は画面的にもオブセッションを感じさせて良かった。
あと出てくる女性がみな巨乳。
公開がロシアのウクライナ侵攻開始と近いこともあって比較されることも多かった気がするが、わからないでもない。少年漫画「なのに」ではなく、少年漫画「だから」リアル。
「水」とは色と温度を失った血のことだろう。血が濃くなるにつれて冷たくなる。温泉が出てくるにも関わらず温度も湿度も感じない画面にはノワールを感じさせる。特に室内で顔が影で隠れる場面など怖さを堪能。もっと>>続きを読む
あー、ダンテの『神曲』読んだらまた観ます。
ザ・文学部って話。この映画がマンスプレイニングな要素が強いのは分かりつつも、序盤は文学の議論とはなんとエロティックかと思ったんだよな。脳と脳の交配。文学の含>>続きを読む
一人の道化師の半生とフランス現代史、そして映画史が重ね合わされる。おそらく多くの人が感じることだろうが、ヨーヨーとは「映画」だろうな。それが重なるラストショットは、、、あーせつねー。
赤塚不二夫のよ>>続きを読む
見えない分断を見せる映画。主人公の嵐莉奈と他者との間にはいつも境界がある。息苦しいながらも最後まで見せられてしまうのは、やはり青春映画だからなのか。青春映画らしいシーンはありながらもシズル感は皆無。し>>続きを読む
悪くない。前作でハムレットやったので次はロミオとジュリエットという流れも良い。アニメなんだけど舞台を観ているような気分になる瞬間もあり、その倒錯がよい。なんだかんだで10年代以降のディズニーへ至る布石>>続きを読む
雲南省の精神病棟に密着した3ヶ月間。この映画を観ているとそれ以上に長い時間が流れているように思われる。外界から隔絶された時間。定期的に裸になり放尿し無目的に走り回る人々が出てくるから映画的快楽はある。>>続きを読む