otteruさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.3

虚勢を張ることで自我を保つ兄と、
絶望の中で藻掻く弟と、
壊れてしまった妹と。
小さな島に生きる兄弟の葛藤を描いた作品。
新婦の涙とラストシーンの「ハハハハハハ…」。希望の光が見えたところで物語は終わ
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マイ・ダディ(2021年製作の映画)

3.8

弱くて強い父と強くて弱い娘の話。
きっとこうなるんだろうな、と想像出来てしまうストーリーでも、キャスティングが嵌っていて最後まで飽きずに観ることができた。どうして医者役が徳井健太なんだろ。

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.4

ファンタジックな映画にありがちな空間の歪みや矛盾を感じさせることもなく、少し映像がクリア過ぎて演出過剰な気もしたけれど、14歳のあの頃の蒼さがとても爽やかだった。エンディングテーマのPVに映画の「その>>続きを読む

犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

3.8

心当たりありあり。
小さなすれ違いをそのまま仕舞い込んでいるうちに修復出来ないほど深い傷になっていく。デスノートやカスタマーセンターでのやり取りに不自然さはあるけれど、慎吾ちゃんと岸井ゆきのの醸し出す
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.1

コメディにしてはセンスがなく、SFにしては世界観が甘々で、評判を知らずに観たけれど、評判通りだった、良くない意味で。着目点に意外性もあってキャスティングもよく、脚本や演出次第でいくらでも面白くて本格的>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.3

面白い!
ギザギザの直線が刺さった。
爽快な気分にも不快な気分にもならないけれど、感情の切り取り方の上手い作品だなと。永野芽郁と奈緒、朝ドラのコンビだ。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.3

別々の糸が絡み合うようになるまでの2時間はその後の1時間を描く壮大な序章だったのか。戯曲のようでもありどこかしら異国の物語のようでもあって、直ぐに村上春樹作品と気付かされた。台詞回しは英訳を意識したも>>続きを読む

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.3

単純に娯楽作品として観るといいんだろうね。機内でリラックスして観てたから、お気楽な感じで楽しめたよ。警察音楽隊って花形じゃなかったのかなぁ。

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.0

ちょっとイラッとするような振る舞いを含めて、自然体で等身大な姿を表現していたのかな。言いたいこと、伝えたいことがうまく感じ取れなくて、作品の中に入り込めなかった。志田彩良の目の強さ、魅力的だね。

アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.0

企業小説を原作としているのにそんな感じはほとんどしない。硬派な友情がテーマという感じでもなく、伏線回収も“う〜ん”イマイチで、深みのない仕上がりに感じたのはどうしてだろう。

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.1

様式美として完成されていた。
テンポも早く飽きさせない工夫が至るところに散りばめられていた。
ロケ地の映像も綺麗、すぐに続編が観たいとは思わないけれど、また数年後、観れたらいいなと。それくらい安心して
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.3

アニメージュの表紙に16歳になったキキが描かれていて、その後を観たいとずっと思ってるんだけどね。

ボクの妻と結婚してください。(2016年製作の映画)

3.3

テレビドラマ版を観ていたのでそのイメージを壊されるような気がしていてここまで観て来なかった。
ドラマ版のウッチャン&木村多江&筧利夫、映画版の織田裕二&吉田羊&原田泰造。それぞれの魅力が存分に活かされ
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誰も守ってくれない(2008年製作の映画)

4.0

佐藤浩市と志田未来でつまらない訳がない。犯罪加害者の家族の保護という重い題材。必ずマスコミによる過度な報道が問題視されるのに、報道のあり方は一向に変わらないのは何故だろう。佐々木蔵之介の役って、この作>>続きを読む

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.1

ちょっとね。
心情を吐露する場面をネットTV仕立てにするのは安っぽくないかな。ギョーカイ人の世界観でストーリーを繋いでいくのは、短絡的で深みを失くしている気がしたよ。

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

4.0

笑いの作り方、挟み方は「トリック」と同じだった。
推理として観ると物足りないと思うけど、コメディだと思うととても面白くて飽きない。様式美のお笑いは安心して観ていられるね。

HOMESTAY(2022年製作の映画)

3.2

これ、面白いよ。
と、業界関係者の人たちから言われてきた「COLOR」。
アマゾンプライム版も描かれている世界観や映像美は「COLOR」だった。
思春期にありそうな葛藤が上手く表現されていて、同世代の
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私をスキーに連れてって(1987年製作の映画)

3.3

バーン。
軽薄で何も伝えてなくてただ明るくて。
バブル期そのまんま。
六本木明治屋で買い出しをして大泉ICから関越道へ。どういう訳か定時に上がり行きつけのバーで同級生が集まり…。
華やかな時代の仮想現
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弥生、三月-君を愛した30年-(2020年製作の映画)

3.3

30年を駆け足で進む。至極単純でストレートな作品。良かったねと思えるラストだけれど、震災を絡ませたり借金のカタに結婚させられたり、ちょっと強引なシーンもあって、のめり込むことは出来なかったな。

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.6

独りだけれどひとりじゃない。
ひとりの人物を6人で演じているような作品は、決して派手ではなく、大きなスクリーンに映えることはなかったと思うけれど、少しずつその世界観に惹き込まれた。
きっと、舞台で観て
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ステップ(2020年製作の映画)

4.3

妻·母を亡くした父と娘と家族の10年間の物語。琴線に触れる台詞や仕草があったり、悪人のいない優しさに包まれた展開は、如何にも重松清原作らしくて、いい意味で安心して観ていられた。キャスティングも嵌ってた>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.4

まるでダブルアンコールのような「幸せの硬貨」の演奏シーンからセントラルパークでのラストシーンまでが、この作品のすべてなのかも。そこに至るストーリーは同感できないことが多くて、すかした作品だったんだよ。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.3

有り余る時間を自由に使うことが出来るのは、あの頃の特権だったんだなと。函館の寂寥感と迎合した3人の日々は、退屈でもあり刺激的でもあり。作品に何かを求める人には不向きかも。「そこのみにて光輝く」と雰囲気>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.5

西島秀俊、内野聖陽、山本耕史の演技が上手くて、明るくて自然体で料理が美味しそうで、素直に楽しめた。幸せの形って色々あるよね。

今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.7

似た者同士は反発し合うもの。母と娘の意地の張り合い。篠原涼子と芳根京子は本当の親子のようだった。
決して綺麗ごとばかりじゃない、ありのまま、背伸びをしない等身大の日々を描いていて、最後まで飽きることな
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スプリング、ハズ、カム(2015年製作の映画)

4.0

ラストシーンだけでも見て欲しい。
父と娘の心の機微が切なく響く。
喬太郎師匠の演技は決して上手くはないけれど、ちょっと空気が読めなかったり娘が可愛くて仕方なかったりする、どこにでもいる「お父さん」だっ
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そこにいた男(2020年製作の映画)

2.5

わざとチープな作りにしていたのか。
リアルとポエムが入り混じっていて、映画というより∨シネマのようで、心理描写を深掘りすることもなく、血が流れるシーンだけが印象に残った。伝えたいことを求めてはいけない
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.3

是枝監督が福山雅治に、どうしようもない男を演じさせてみたいと語っていた作品。1度目の観賞ではストーリーを追うのに精一杯で感じなかったものが、2度目の観賞では人として大切な感情を持ち合わせていない「父」>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.4

狂気。
空に飛び立った鳥は3人の男たちなのか。
胸のつかえは最後まで残ったまま。
「白夜行」で感じたものに似ていたかも。
救いようのない深みに嵌る主人公を演じた
蒼井優が凄くて、それだけでも観る価値の
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きらきら眼鏡(2018年製作の映画)

3.0

嫌な事や悲しいことも「きらきら眼鏡」を掛けると笑って過ごせるよ。大切な人を失った彼と、失いそうな不安に苛まれる彼女が出会い、互いに距離を縮め、やがて離れていく。時が止まったままの2人が前を向くまでの葛>>続きを読む

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.0

こういう映画は苦手。
誰もが持つ劣等感を嘲る輩がいるのは何かムカつく。それなのに既に原作は読んでいて、実写版を期待していた。
吃音やギターでリズムを奏でながら音程を外して歌う。難しい役をこなしたふたり
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なくもんか(2009年製作の映画)

3.0

クドカンワールド。
ちょっと泣かせて笑わせて。
伝えたいことがあるようで、ない。
突き抜ける面白さはないけれど、
画面の隅々まで面白いところはないかと探してしまう。
商店街とテレビの向こう側にある世界
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彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.3

補償金でパチンコ三昧。
傷を傷で癒そうとする人。
謂われなき風評被害に苦しむ人。
目標を失い自棄になる人。
自らの命を絶とうとする人。
以前を忘れることが出来ず立ち止まる人。
「がんばろう」では伝わら
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涙そうそう(2006年製作の映画)

3.3

「にーにー」と呼ぶ(呼ばれる)ことがあざとく感じてなかなか観る気になれなかった。
同名曲がモチーフになっているから、結末はわかってしまうけれど、妻夫木くんと長澤まさみの心の揺らぎが沖縄の街と相まって、
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サイドカーに犬(2007年製作の映画)

3.4

竹内結子の魅力が詰まっていた。タバコを吸う仕草、哀しげな横顔、奔放な振る舞い、すべてが竹内結子だった。松本花奈の佇まいも惹き付けられるものがあって、細かいディテールなんてどうでもいいくらい響く作品だっ>>続きを読む