otteruさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.8

痛い女子の妄想と現実が上手く表現出来ていたのは、松岡茉優の演技力が引き出したものだと思う。ふたつのギャップがしっかり伝わってきたし、そのふたつが交錯するシーンも迫力があった。松岡茉優が好きだからと軽い>>続きを読む

UDON(2006年製作の映画)

3.0

バラエティみたいな騒がしくでポップな映画だと思ったらフジテレビだった。中身はあるようでない、特別なにかを訴えたい訳でもない。薄くて軽いいかにもな作品だった。でもね、うどんが旨そうだったなぁ。

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

4.4

「ぼうはいい子じゃ」
そう言われたら堪らないよね。
丸まった背中、弱々しい足取りの畑作業。誰もが里心がついてしまうに違いない市原悦子の名演。これは泣いてしまうと思って、ラスト20分は誰もいない場所で観
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

4.0

キャスティングが絶妙で、90年代の彼女たちも現代の彼女たちも、まるで同じ人物のようだった。あの時代を生きてきた世代には堪らない作品だと思うよ。時が経ち、久しぶりに会っても、あの頃のように同じ時間を過ご>>続きを読む

ねことじいちゃん(2019年製作の映画)

4.4

ゆったりとした時間が流れる小さな島に暮らす気まぐれなねこたちとじいちゃんとばあちゃん。思うように動かなくなっていく身体のことだったり、切なくて悲しい別れもあるけれど、仲間たちといることが一番幸せだって>>続きを読む

映画 けいおん!(2011年製作の映画)

4.0

ずっと前から気になっていて、恥ずかしくてなかなか観る勇気がなかった作品。空いている電車の車内、休日のちょっとした空き時間ですっかり虜になってしまった。アニメらしいアニメで、誰も不幸になることもなく、優>>続きを読む

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.5

2019-33 言の葉の庭
独特の世界観のある監督作品。背景の美しさと透明感だけでも価値があって。15歳と27歳の交流はね、最後まで違和感が残ったけれど、背景として投影しているだけでも楽しめそうで。

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

2.9

2019-31 ラヂオの時間
いかにも舞台映えしそうな作品。だから舞台作の映画化なんだろうけど。スクリーンよりも舞台の緊張感が伝わる方がより迫力があって楽しめるはず。ほぼスタジオ内だけで進むストーリー
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.3

少し強引だなと感じたけれど、主人公が時空のカラクリを理解してからの展開は、物語の矛盾なんて気にならないくらい甘く、切なかった。
最初の出来事が相手にとっては最後のことに。ストーリーの軸を見間違えなけれ
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チチを撮りに(2012年製作の映画)

3.2

チチを撮りに
背伸びしない、いい子じゃない娘たちが妙にリアルだった。上手いようで上手くないような、少し捉えどころのない演技や、限られた制作費の中で表現された丁寧な映像やカット割は、大作映画にはない独特
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百瀬、こっちを向いて。(2013年製作の映画)

3.3

「その後」から始まって「その後」をはっきりと描かなかったのはきっと「その頃」が大切なものだから。10代後半の不安定な心の動きを、あの頃らしい生活の中で上手く表現されていた。あんな経験はなかったけれど、>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

3.8

長い。丁寧とも言うのかな。普通の大学生の普通の人生。冒頭のシーンで斉藤由貴のAXIAの看板が映っていて、時代背景がストライクゾーンだと知った。あんな感じだったな、なんてノスタルジックな気分になったよ。>>続きを読む

そらのレストラン(2019年製作の映画)

3.8

西田敏行と菊池桃子がナレーションをしたら、まるで「人生の楽園」みたいだなって。ゆっくりした時間と本音で話せる友人がいる暮らし。厳しい自然を描写することはなかったけれど、作品としてはこれでいいんだろうね>>続きを読む

かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―(2018年製作の映画)

3.8

RAILWAYシリーズ第3段。「電車の運転士」をテーマにしているから、物語の背景描写が難しいのかなって感じたな。東京から血縁のない九州に行き、何の興味もない鉄道の世界へ。家族ではないけれど、家族の絆を>>続きを読む

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

4.0

介護する側もされる側も、自分には出来ないと思った。あんなに強く前向きに生きられるだろうか、あんなに誰かのために為すことが出来るだろうか。実話をもとにしているからかな、真実味が増してしまって、心が揺れた>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

3.8

お馴染みのストーリー展開、顔芸のオンパレード。これが嫌いだと辛い作品で、これが面白いと思えるなら最後まで楽しく観られるのかな。偉大なるマンネリを豪華なキャストで仕上げていた。野村萬斎、のぼうの城のお殿>>続きを読む

武士の家計簿(2010年製作の映画)

3.0

2019-22 武士の家計簿
全般を通して大きく盛り上がる場面もなく、3代に渡る武家の生涯を叙事的に描いていた。算術に長けた武士にありながら、取り潰しになろうかというほどの借金を抱えている背景描写がち
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.8

盗んだのは絆ではなくて、捨てられた人の心だったのか。
ひとつ屋根の下に集まる「他人=家族」の事情を抉るように描いていて、エコノミーの小さな画面とハングルの字幕の先を目を凝らして観てしまった。子役ふたり
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ぶどうのなみだ(2014年製作の映画)

2.3

視点が定まらなかった。美しい青空と緑の大地。童話のようなファンタジー溢れる演出。でもそれは架空の町ではなくて北海道空知地方が舞台の苦悩する大人たちの物語だった。
しあわせのパンが素敵なストーリーだった
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

ひとりでみた。誰もいない部屋でみた。原作や原作者の作品は幾つか読んでいたのに、主人公に感情移入してしたのは、能年玲奈(のん)の声が主人公とシンクロするほど上手かったからかな。淡い色のアニメーションなの>>続きを読む

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.5

2019-18 ぐるりのこと。
物語を起承転結で観てしまう悪い癖があって、素直に作品を観れたらもっと楽しめるのにって思うこともあったり。感情が弾けてしまう「転」から、穏やかな生活と絆を紡ぐ「結」の部分
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.8

人生の大半を京浜東北線-武蔵野線-伊勢崎線-野田線に囲まれたエリアで過ごしてきた自分にとっては、笑えるポイントが幾つもあって、上映後も「る~ぱんは?」「ドムドムは?」「海はある!しらこばととか上尾市民>>続きを読む

真夏の方程式(2013年製作の映画)

4.3

夏の太陽と美しい海の下、東野圭吾らしいストーリーが展開されていく。陰と陽のコントラストもバランスが良くて、最後まで飽きずに観ることができた。
前田吟と小麦色の肌の杏が印象深い作品だったな。

カノン(2016年製作の映画)

4.0

引き込まれていった。鈴木保奈美が凄かった。主人公は母親に捨てられた三姉妹。過去を遡り、もう一度今に還り着く頃には、物語のキーパーソンが主役になっていた。暗い影に怯えてきた人生に、光が射し込むようなエン>>続きを読む

遠い日のゆくえ(2011年製作の映画)

3.2

ラスト30分までが物事の核心を紡ぐための序章だった。ひょんな出来事を幾つか繋いで、漸く言いたかったこと、伝えたかったことが何か分かり始めてくる。ということは、そこまでは観なくても…というくらい退屈だっ>>続きを読む

蛇にピアス(2008年製作の映画)

3.5

虚構なのか現実なのか。暴力的であり猟奇的でもあり、誰かの日常にもあるストーリーでもあり。「スワロウテイル」を観た時と同じような感覚だった。10代の頃ならあり得るような世界観を吉高ちゃんが演じ切っていた>>続きを読む

アマルフィ 女神の報酬(2009年製作の映画)

2.8

徹底して笑わない役柄というのは、観ていてあまり面白いものではなく、撃たれておしまいになりそうなシーンも何回かあって、作品としては深みもなく、莫大な制作費掛けた「記念作品」というだけなのかなと。
イタリ
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眉山 -びざん-(2007年製作の映画)

3.4

ストーリーの結末が予想できたとしても、予想通りに終わってくれた方がほっとすることってあるよね。真面目すぎる母娘が息苦しくて、物語の前半は馴染めなかったんだけれど、絆を感じられるようになる後半に向かうに>>続きを読む

テルマエ・ロマエII(2014年製作の映画)

4.0

大真面目なコメディは面白い。もうそれだけで十分。地上波でやっていたから、また観てしまった。細かいところまでエッセンスを振り撒いているから、ストーリーなんて気にしなくても楽しめたりする。第3作を欲張らな>>続きを読む

おのぼり物語(2010年製作の映画)

2.9

「30にもなって大丈夫やって根拠が30ってこどだけしかないのが情けないわ」
秀逸な台詞や映像が所々あるのに、何となく纏まりがなくて惜しいなぁって。そんなとこにゴミ集積所は無いんじゃないとか、街道の真ん
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大阪物語(1999年製作の映画)

5.0

池脇千鶴が出てるからという理由だけで観始めたのに、大阪独特の世界観に引き込まれてしまった。夫婦漫才師を演じる沢田研二と田中裕子も秀逸で、ベタっとした物語なのにさらっとした風が流れたりする作品だったなぁ>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.3

障害を持つ主人公が恋をして、胸踊る毎日を過ごして、モノクロだった生活に華やかなに彩を宿して。そのままエンドロールでも良かったのにって思っちゃうほど、切ないラストで。胸が締め付けられたよ。

うさぎドロップ(2011年製作の映画)

4.0

芦田愛菜、芦田愛菜だよ。上手すぎるよね、演じてるんだよね、小さな仕草ひとつひとつが琴線に触れるんだよね。全部持ってっちゃったような存在感だったよ。原作は大人になるまで描いているそうなんだけど、大人買い>>続きを読む

風に立つライオン(2015年製作の映画)

4.8

まっさんの曲の大きさに圧倒されて、それが実話に基づくものだと知り、やがて作品となり映像化され、観たい気持ちと観るのが怖い気持ちが交錯していて、ずっと観ることが出来なかった。
まっさんの番組で拝見した柴
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たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

4.2

緊張感があって、時代劇らしい機敏もある作品。武士の不器用な行き様を真田広之が上手く演じていた。この人はあんまり喋らない方がいい演技すると思うのは気のせいかな。

武士の献立(2013年製作の映画)

4.0

史実に基づいたしっかりとした作品。時代劇らしい派手さはないけれど、当時の様子が丁寧に描かれていて好感が持てた。何よりも上戸彩が可愛かった。脇を西田敏行と余貴美子が固めたら、つまらなくなる訳ないよね。