おざわさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.0

僅か20数年前にヨーロッパの一部で行われていたジェノサイド。
そこで国連軍の通訳として事態の打開を目指していた通訳のアイダが、目の前で家族や同胞たちを殺されていく無力感が堪らない。

見終わっても題名
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

4.0

Filmarks試写にて鑑賞。

ほぼハズレのないライアンレイノルズ主演作の『アダム&アダム』は、こちらもまずハズさないショーン・レヴィ監督作品。
よくあるタイムトラベル的なストーリーというよりも、そ
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.0

【今だからこそ知っておくべき史実のストーリー】

第二次世界大戦前の大恐慌時代。
何故か豊かな富を集めていたソビエト連邦と、その理由を知ろうとする度に「強盗」に会うジャーナリストたち。
その赤い闇に飛
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チェリー(2021年製作の映画)

3.5

今まで見たことの無いトム・ホランド。
たまたま、くだらない理由から陸軍に志願してイラクへ。
何とか無事に帰国するもPTSDに苦しんでヤク中となるどうしようもない男は、愛する妻さえ巻き込んで、どうにもな
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スワン・ソング(2021年製作の映画)

3.9

自分そっくりなクローンを作って、記憶そのものまでも移せる様になった未来。
脳腫瘍?によって死期が迫ったキャメロンは、身重の妻と息子を悲しませないために、そんなクローンのジャックと入れ替わることを決心し
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作「幸せのハイタッチ」に続いての本猫が演じるボブが、画面狭しと大活躍する
「ボブという名の猫2幸せのギフト」。
我慢し切れず公開初日にレイトショーで鑑賞。
鑑賞っていうか会いに行った感じだよね。
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ロシアン・スナイパー(2015年製作の映画)

3.9

大学に通っていた25歳の女性が訓練ののちに戦場に送られ、10ヶ月間に309人のドイツ兵を狙撃したという伝説のスナイパー、リュドミラ・パヴリチェンコの伝記的映画。

ちょうど今日ウクライナ危機についての
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

本作は地下鉄ジャックされた広告で知り、ビル・マーレイやティモシー・シャラメにオーウェンウィルソンなどが出演しているオシャレな雰囲気だけ見て鑑賞。

冒頭に題名が雑誌の名前であり、今回廃刊になるための特
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

ひと夏の経験を美しく官能的に、しかも切なく描いたストーリー。
イタリアの景色がゴッホの絵画のように揺れて見えた気がしました。
ティモーシー・シャラメは本当なに演じてもハズレなし。

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.9

第二次世界大戦の終盤にこんな「欺瞞の戦争」があったなんて。
しかもこの「オペレーションミンスミート」を提案したのがあのイアン・フレミングだなんて、知らずに見たことが惜しまれるー!
さらに物語の中で英国
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

7年間懸けて内装屋さんがほぼ1人で創り上げた世界観。
ストップモーションアニメーションだからこそ出来たんだろうけど、途方もないような手間と情熱は変態?偏愛?
3部作の一作目ということで、次には期待する
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

あまりの高評価と読み始めた村上春樹のエッセイに感じ入るところがあって、いつ以来か?の邦画を劇場鑑賞。
正直3時間の鑑賞時間は寝てしまうんじゃないかと心配だったけど、意外に思うくらい物語に入り込んで観ら
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フィンチ(2021年製作の映画)

3.9

たまたまAirPodsを買い替えたおかげのApple TV無料体験プログラムで鑑賞。
やっぱりトム・ハンクスはハズレがないね〜。

オゾンホールが広がった上に太陽フレアが激しくなり、陽の光の下では防護
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インフィニット 無限の記憶(2021年製作の映画)

3.6

マーク・ウォルバーグ主演な役は輪廻を繰り返しつつ記憶を持ち続けるヒーロー的な役で、世界に500人ほど居るという彼らの仲間にはそれを良しとする半分と否定する半分が居て、互いにせめぎ合う世界を描いたストー>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.7

中世のフランスでは、裁判の末に結果が出ない判決に対しては国王の許可の元に、決闘で神の審判を受けるというシステムがありました。

史実にあり歴史学者にも有名で、今だに討論にも挙がる最後に行われた「決闘裁
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.0

【知っているつもりだった「メリーポピンズ」がもしも全く別のものを描いていたとしたら?】

あくまで物語の世界観を守りたい原作者パメラと映画化して世界に届けたいウォルト・ディズニーの2人が、やっとの事で
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.9

もう少し遠い先の話なのかと思いきや!というお話。

もちろんあの初代ゴーストバスターズのその後の物語です。
娘でさえ知らなかったあのイゴンの、その後を受けて孫娘が活躍しちゃうってストーリー。
はじめ男
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

普段殆どブランド的なものに興味無く「いいものは良い!」で生きていますが、その中でも昔ながらのイメージが最も合わなかったGUCCI。
だからこのお家騒動さえ知らなかったけど、世界的に知られるブランドの何
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エール!(2014年製作の映画)

3.8

心のブレーキを外すのはやっぱり愛だね!
(Amazonプライムで鑑賞)

フランスの片田舎で家族と仲良く暮らしてきた娘が、たまたま気に入った男の子と近づきたくて入ったコーラスで才能を開花。
教師に薦め
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.9

「ブリッジオブスパイ」にも通ずる、東西冷戦時代の実情を描いた、ヒリヒリする様なスパイもの。
そして「13デイズ」でも描かれたキューバ危機に、民間人ながら東欧との貿易を得意としていたことから選ばれたグレ
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.7

モチーフが龍という事で全体的にアジアンテイストな今作。
監督はベイマックスと同じらしく、ごく普通な主人公が異質な守護神と共に成長していくストーリーはいかにもディズニー的。

人間が5つの部族に分かれて
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ダイ・ハード/ラスト・デイ(2012年製作の映画)

3.6

[Disney+鑑賞]
10年経ってこの作品の存在を知りました。
きっと評価最悪でしょうけど、良いじゃあないの!
ランボーみたいに悲しい最後や、クライマッチョの様に余生を過ごすのも良いけど、ここまで来
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

【Desney+で鑑賞】
エマ・ストーンがクルエラを演じてるの?と知ったのは、劇場公開後だいぶ経ってから。
結局スクリーンでは観られず、やっと配信で鑑賞しました。
どんな悪役にもそうなってしまう理由は
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.9

[Desney+で鑑賞1回目]
1回観ただけでは全然物語が入ってこなかった…
神話の世界とエヴァンゲリオンが混ざって、あちこちにサノスの影やテンリングス?みたいな前振りも含んでるから、余計に気が散って
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.8

正直最近のMCU作品は多作との絡みとか伏線張り過ぎで、ちょっと食傷風味。
当作も若干地味目な主役であまり期待していませんでした。
ていうか、ディズニープラスに加入しなければ見てなかったかも?

でも身
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.8

本物だろうとそうでなかろうと家族は良いもんだ!
生身でアベンジャーズたちと対等に戦い続けた彼女の生い立ちや、何を大切にしてきたのかが炙り出されるストーリー。

ロン 僕のポンコツ・ボット(2021年製作の映画)

3.9

そりゃこの手のロボット物は面白いだろうさ!と思ってみたけど、想像を超えてた!
持ち主の好みや趣向を全て知ってるアレクサの様なAIロボットが携帯端末になったら?っていう、実際に起こり得そうなストーリー。
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.2

トム・ホランド版スパイダーマンの集大成という当作。

MCUでアベンジャーズを含め、複雑になってしまったスパイダーマンを回収するだけじゃなく、マルチバースをうまく使って原点回帰までやってのけてしまうと
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.8

前回「運び屋」でもこれが最後的なコピーだったように思うけど、今回が俳優50周年ということもあるし、流石にこれ以上は辛そうなイーストウッドパイセンの勇姿でした!

今回は台詞の中にもそれを感じさせられる
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マザー/アンドロイド(2021年製作の映画)

3.4

うーん。テーマが見えない。
AIによるお手伝いアンドロイドが何故か突然反乱を起こすあたりはターミネーター的か?
と思えば、ほぼ内容的にはゾンビ的。
どこにもなんの思想も感じられず、ただホラー的に追い詰
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.9

映像と楽曲の美しさと、登場人物によって描かれるストーリーの歪さが新たな形のミュージカルのよう。
どこにも共感は出来ないけれど、どこにでも起こり得そうな物語。

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.8

リュックベッソン監督お得意な暗殺者のストーリーながら、時系列を進めつつも戻ることでそのカラクリを明かしていく辺りはクリストファー・ノーラン的。
もしかするとここからリュックベッソンの作品創りが変わって
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.8

昨今のジェンダーフリーを恐れずに言うなら、バーとはどうしようも無く愚かで他愛もなく、最高に素敵なオトコたちの公園だと思う。
それは歳に関係なく自慢話や与太話をひけらかす場所で、自分目線ですべてを選択し
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

新作鑑賞前に劇場以来な2回目鑑賞。
やっぱり何となく観るのと、次に向けての2回目鑑賞は見え方がまったく違います。
ピーターがスタークの跡を継ぐべく育っていく三部作の真ん中な当作。
ただのアクションあり
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