ozpさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.5

当時レンタルしたぶりに観た。今見るとキアヌの自宅だったりボウリング場のバックヤードとか美術のセンスが良いし、画作りにもこだわりが感じられた。ガブリエルとルシファーには間違いない配役など意外とよくできて>>続きを読む

ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.7

変に誇張せず繊細に淡々と撮られているのがよかった。「性別なんて関係ない」という教えは一見理解がありそうに聞こえるけどその一言で目を背けてしまっているのかもしれない。デッドネーミングとかジェンダーノンコ>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.7

平時における登場人物や背景を描いてからではなく、冒頭から災害が起きて全編人間の醜さを描くことに振り切っていてよかった。韓国にもマンション関連の格差やらヒエラルキー的な話がよくあるみたいだが、相変わらず>>続きを読む

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.3

監督の前作「ザ・タワー」でもみんなでジャンプして乗り切るみたいなのあったけど今回もしっかりあって笑った。イエローサブマリンは面白かった。

晩春(1949年製作の映画)

4.0

時代と共に変化していく価値観の中でも娘を送り出す父の気持ちは変わらないことにグッときた。狂気的な面も見せる原節子とコミカルな杉村春子、腹のうちが読めない笠智衆のバランスが凄い。

恋愛の抜けたロマンス(2021年製作の映画)

3.3

初めてクセのない一般人を演じているチョン・ジョンソssiを見れたと思ったら相手役は「犯罪都市2」でヤバいヤツだったソン・ソックssiだった。全体的に下ネタ盛り込みすぎだと思ったけどどこかキラキラ恋愛映>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

年の瀬「いい映画を観たなあ」となるって映画納めとしてこれ以上はない。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

小津的な日本の美しさが撮りたいヴィムヴェンダースとチラチラ垣間見える渋谷区、電通、ユニクロの影が合わさってなんとも言えないバランス。賛も否も言いたいことはわかるし、純ジャパと海外で感想違うのもそうだろ>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.7

夢を掴みかけたけど結局何も残せなかった2人の尊い友情、そして作品ところどころに散りばめられた優しい所作が観ていて穏やかになれる映画だった。冒頭見ただけではわからない、白骨化した死体が並んでいたことが観>>続きを読む

ザ・タワー 超高層ビル大火災(2012年製作の映画)

3.5

クリスマス映画ということで。これでもかと立つフラグ、あるあるなストーリー、大味なCGなどクリスマスにはこれくらいがいいんじゃないだろうか。豪華キャストだけど中でもソル・ギョングssiとアン・ソンギss>>続きを読む

欲望の翼 4Kレストア版(1990年製作の映画)

3.7

画面のザラつきや音楽など時代の雰囲気とウォンカーウァイが1番合致している作品な気がする。「今すぐ抱きしめたい」からよくここまで持っていったけどまだ足し算が多くて洗練されてない部分があるのがいい。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.9

ゆきずりの他人だからこそ話せることもあって、関係を縮めるまでの過程が真面目に、時に可愛らしいのがよかった。大人だからと言って諦める儚さもいいけど、再会の約束ができてぼくも嬉しい。2人が過ごしたウィーン>>続きを読む

わたしの魔境(2022年製作の映画)

3.4

インタビューを受けている元オウム周辺の人たちの(悪い意味で)只者ではない感がすごかった。今は宗教以外にも救いを求められる対象やコミュニティが多いから若者を入信させるの難しそう。

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.5

この手の記憶なくなる系ラブストーリーの源流ってどの作品なんだろう。今観ると時代を感じるし雑な前半からの絶対泣かせてやるな後半、昨今の韓国ラブストーリーはこうやって洗練されていったんだなと感じる。

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.4

配信終了が近いとのことで。ステレオタイプなサイコパス的行動よりも普段の生活の間に挟まれるトライ&エラーを淡々と見せられるのが薄気味悪い。最後に普通の男とサイコパスの境界線がなくってしまうのも凄いが、今>>続きを読む

いますぐ抱きしめたい 4Kレストア版(1988年製作の映画)

3.4

結構ノワール成分が強めでそこが割と普通だったけど色彩感覚や画作りは後の作品への源流を感じた。唐突なトップガンに笑ってしまいそうになった。時代ですね。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

「ファブル」とはまた違ったゆるさであちらがのんびりおじさんなのに対してこっちは最近の若者(陰と陽)って感じでよかった。そのくせアクションがちゃんとしてるのがずるい。忘れらんねえよ→ルーリード→マイケル>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.5

自分が苦手な邦画の感じ詰め合わせって感じで総じて無理だった。ご都合主義に関してははエンタメ作品だから構わないけど反戦感出すにしては全てが軽薄すぎる。「ほかげ」を観た後だけに余計にそう思ってしまう。

花腐し(2023年製作の映画)

4.0

原作未読。共通の女を喪失した男2人の過去が淡々と描かれるものの、この2人の会話するシーンの不思議な魅力に惹きつけられた。モノクロの功名は画作りよりもこういう会話のシーンを引き立たせる方にあったと思う。>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.7

秀吉、秀長、官兵衛3人の絡みめちゃくちゃ面白い。鑑賞前たけしの秀吉なんか違くね?と思ってたけど観ると結構自分が知ってる秀吉の人間性と重なって結構よかった気がする。批評性も含めて撮りたかった物なのかもし>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

3.7

役名がないことによる普遍性はこういった人々が決して珍しい存在ではないことを際立たせる。そんな人たちの画面の中から向けられる眼差しは我々への問いかけに見えた。終始暗い中でも逞しく生きてきた人々の努力の上>>続きを読む

極限境界線 救出までの18日間(2020年製作の映画)

3.6

ツッコミどころはあれど流石の韓国ポリティカルサスペンス、最初から最後まで安定して面白い。実際の事件では拉致された人たちが結構批判されたようだが、劇中はそこにフォーカスせずあくまで物語の核である交渉部分>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.0

劇中強調される「現実」が間違っていることにより起こりうる現象や思想への影響に映画は責任は持てないのだから、実際の事件それも大きい事件を引用するのならそれなりのリサーチをしているものだと思うが、どうも劇>>続きを読む

アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

3.4

大学生で初めてパリに行くとなったとき観て、実際に行ったモンマルトルは黒人がエッフェル塔の置物売りまくっててメリーゴーランドは意外と小さかったことを思い出す。当時も演出がハマらなかったが今回もあんまり変>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン 4K デジタル完全修復版(1980年製作の映画)

3.5

「殺しの烙印」よりは話が整理してある印象だったけどやっぱりよくわからない。リフレインされる映像や現象が曖昧にする生と死、現実と夢をさらに複雑にさせる。と思いきや最後のシークエンスであっ…(察し)となる>>続きを読む

キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.0

説明はなくともこの地域では犯罪が多くて白人警官による黒人への差別意識は高いというのが容易に想像できる。だから安易にドアを開けたらあらぬ疑いをかけられ拘束されるのを恐れたのかな。本編を観て警官も最初のほ>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.5

キアヌ、ドニー、ヒロユキの絵面が強すぎるゆえにそこがピークで、以降が長く感じてしまった。ヒロユキはやっぱ刀が似合うしドニーは詠春拳みたいなポコポコ連打するやつも見れてよかった。ジョンウィックシリーズは>>続きを読む

グリーンフィッシュ 4K レストア(1997年製作の映画)

3.6

血の繋がりによる家族よりもヤクザのような家族を求めた末の破滅というのはたまに見るノワールだけどもイ・チャンドンにかかるとずっしりと言った感じ。今ノワール撮ったらめちゃくちゃ面白そうだけど。

イ・チャンドン アイロニーの芸術(2022年製作の映画)

3.6

作品のロケ地が観光地化しており、本国における氏の偉大さが垣間見れてよかった。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

自分があの場にいてどういう行動取るか考えさせられる。少なくとも現代における右へ倣えに違和感を感じないなら虐殺する側になりやすいのは想像に容易い。前半各キャラパートが散漫で後半への持っていき方が勿体無い>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.4

睡眠コンディション悪いのもあったので案の定寝たんだけどふと画面から「目覚めるために眠れ」と連呼されなんだ正解じゃないかと思った。(不正解)

バーニング 劇場版 4K(2018年製作の映画)

4.2

久しぶりに。チョン・ジョンソssiへのサランへみが増した。

あしたの少女(2022年製作の映画)

4.1

ひたすらキツい前半の職場描写にあるある〜と共感してしまった。これはよくない。
保身オブ保身な大人たちが形成するこの社会の闇が変わるというのは自分が生きている間では無理かもしれないからこそ、身近な人にく
>>続きを読む

ソウルに帰る(2022年製作の映画)

3.5

本来自己を形成する主となるものは自分自身のアイデンティティなんだろうけど、そこに見た目や国籍、言語や人間関係が付き纏う。フレディはそのどれもが複雑で自分を律しきれず、間で揺れているのがうまく表現されて>>続きを読む

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.6

時代を感じるしみんな喋りまくりでわちゃわちゃしてるんだけど時折切れ味あるカットにハッとする。ラストの切れ味といい濱口竜介が影響を受けたのがとてもわかる。