ozpさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.5

前作より大衆向けになったからかバイオレンス描写を抑えてしまったのがもったいない。無印に引き続き会話のリズムが面白い中で関西弁の魅力が際立つ。

ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.2

前作の無印に引き続き原作好きは観なくていいやつだった。岡田くんNHK「明鏡止水」で武術の達人に話を聞いてるとき目がキラキラしてるけどこういうところに生かされてそう。とはいえモブに苦戦するファブルさんは>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.7

久しぶりに。とにかくバカヤロウの応酬なイメージだったけど今観ると結構会話劇っぽいというか漫才みたいなリズムなのかなとか素人ながら思った。口内ドリルとか耳菜箸とか指ラーメンとかめちゃくちゃ面白くてやっぱ>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

前作のマトリックスみに加えて今回ドラゴンボールみやX-MENみが乗ってて闇鍋状態になるかと思いきやしっかりB級にはしないあたりがさすがの韓国。謎の組織、超能力集団、ヤクザと出てくる出てくる新キャラたち>>続きを読む

ただ君だけ(2011年製作の映画)

3.7

またハンヒョジュssiへのサランへみが増してしまった。救いのない韓国映画をたくさん観てきたけどハンヒョジュssiだけは救われてほしいし彼女が幸せならもうオールオッケーだ。この手の韓国映画全然観てないけ>>続きを読む

狂った果実(1981年製作の映画)

3.9

シティボーイになりたくて上京したボーイミーツ令嬢シティーガール。男と女、都会と田舎、富裕と貧困などの対比が混じり合って生まれる暴力。20歳という成人だけど大人になりきれてない危うさがよく表現されていた>>続きを読む

死体が消えた夜(2018年製作の映画)

3.6

良い役者を集めてるのもあって雰囲気作りも安っぽくなく、重さもあれど重すぎないので気軽に見れて良い。ある程度の答えはわかってしまうが予想を超えた展開もあって面白かった。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

ケイト様の着こなしに隙なしなのでそれ見てるだけでお釣り来る。自宅や職場のインテリアも完璧かつそれらを効果的に使ったショットも抜群で、このへんがちゃんとしてる映画は信用できる。起承転結がしっかりしていて>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

特にコミュニケーションにおける、振り翳した正義や優しさは視点を変えたときに暴力にもなり得る的なことが主題であるのならそこまで新しさはないし羅生門形式でミステリー要素を入れるならおざなりな事柄があって腑>>続きを読む

ピンクカット 太く愛して深く愛して(1983年製作の映画)

3.5

パンチラテニスルックは上下白のウィンブルドン仕様でしっかりフレッドペリー着てるあたりこだわりを感じてしまう。画面半分を覆うモザイク(基準謎)から発音練習、最後までめちゃくちゃ引用するフロントホックブラ>>続きを読む

天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

3.9

蟹江演じる村木が人間味溢れるキャラクターがめちゃくちゃいい。美しいと思うモノに出会えない中で見つけた名美に固執する気持ちはとてもわかるけどそう上手くいかないのも人生という感じで良い。村木は名美を救いた>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

忘れ難いひと夏のバカンス中のカラオケシーンにハズレなし。R.E.Mとは気付かなかったけどあのシーンばかり反芻している。Blur「Tender」の使い方も完璧。自分も31歳なので11歳の時のことを考えた>>続きを読む

凪の憂鬱(2022年製作の映画)

3.6

ゲートボールをまじまじと見続けたのは初めてだったけどあののんびりとした時間に全てが詰まってた。友達から色んな人へ派生していって凪の日常が濃くなっていく様が羨ましい。映画は映画的であるべきなのかよりリア>>続きを読む

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

3.4

画作りや演出などの創意工夫が感じられて熱量高め。ただ60年代後半や70年代前半の観てきたものに比べるとチープさは否めなくて、それでも梶芽衣子さんの演技が成り立たせている感じ。マツの反抗せず我慢して堪え>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.4

昔観たときはつまらないと思ったけど今観たら宗教おばさんの繰り出すパンチラインの数々に笑ってしまった。スーパー出たあとのアレの描かれ方見ると言ってること的外れじゃないのかも。作品通して浅薄なのでラストも>>続きを読む

私のプリンス・エドワード(2019年製作の映画)

3.6

同じタイミングで観た『縁路はるばる』で出てきた女性たちが自由で自分を持っているのに対してこちらの主人公は不自由で、彼氏のエドワードとプリンスエドワードという街の2つのエドワードに縛られていて、同じ香港>>続きを読む

縁路はるばる(2021年製作の映画)

3.7

主人公ハウは奥手で恋人もおらず離れて暮らす父親との関係も良くなかったりで仕事以外は自立しきれていないのに対し出会う女性たちはみんな自分を持っていて逞しいのが印象的。禁区という許可がないと入れない地域が>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.6

日常に存在するヘイトが連鎖して起こる胸糞という意味で今まで観てきた中で最も身近にありそうな胸糞だった。もちろん彼女たちは白人至上主義でグループまで作っちゃうレベルの人達ではあるのだが、彼女たちが白人以>>続きを読む

SUGA: Road to D-DAY(2023年製作の映画)

3.5

ライブに向けて予習。やりたいことや目標が見つからなかったミンユンギ氏が様々な国で多様な人と出会うことによって未来の自分に繋がるヒントを探す旅をしているようだった。出てくるメンツがスターばかりで凄いけど>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

3.9

右な人のメンツを見て察したけど彼らの意見を論破する形で専門家の意見が並べられてる構成が面白い。そして出てくる最強のラスボス。水田や櫻井もトンデモだと思ってたけど上には上がいた。慰安婦問題は戦時中の話で>>続きを読む

泣く男(2014年製作の映画)

3.4

殺し屋最後のミッションみたいな映画どんだけあるんだ…『アジョシ』同様アクションの見せ方はスタイリッシュだけど拘りはあんまり見られず。ラストのカタルシスはよかったけどうーん、、途中からチャンドンゴン氏が>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

みんな状況受け入れるの早くて笑ったけど俳優と付き合ってて奨学金で学校行かなかっただけであのメンツにぶち込まれる女子不憫すぎるだろ…

朝が来る(2020年製作の映画)

3.4

テーマは悪くないのにこれでもかと挟まれる太陽光や景観のショットがクドすぎる。人物のアップもわざとらしく光で照らしてこういうのが感動するでしょ?みたいな画作りがキツい。全体的に演出が無理となったので河瀬>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.6

大なり小なり人が持つ正義や尊厳こそが差別をなくす1歩なのだと思わされる。今回のケースはそういう正義が繋がって勝ち取った解放だけど現実には上手くいかなかった人のほうが多いのだろう。

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

3.7

この作品を観るまでミンシク氏といえば連続殺人鬼とかマフィアのボスとかが多かったから…ミンシク氏が笑えればそれでいいとなってしまった…。数学というテーマでもしっかり南北問題を取り扱うあたりは韓国映画の得>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.5

初ジョーダンピール。世にも奇妙な物語っぽい。不穏な空気の出し方が好みだったけど催眠術みたいななんでもありみたいな要素はちと合わなかった。アメリカ人ならめちゃくちゃわかるってなるポイントを拾いにくいので>>続きを読む

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

3.6

冒頭から人間爆弾を熱唱するおじさんが最高だった。全てではないだろうけど映し出される彼らは精神疾患を持っていてものんびりしていて、楽しそうで、充実しているようだった。先生や職員も普通に私服で一見するとそ>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

試写にて。フェミニズム映画をたくさん観てきたわけではないが「女性が立ち上がり闘う」という答えが、自分の中である種固定化されていた気がするので、そういう意味でこの映画が掲示する去る(≠逃げる)という選択>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

登場人物みな欠点があるけど嫌いになれないくらい人間味があって、写し出されるそれぞれの瞳が印象的。ブレンダンフレイザーは出自を調べるとそんなにつらい経験をしたのになんであんなに優しい目ができるんだろう。>>続きを読む

若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

3.8

直接写さずとも音や人物の動き、カメラワークで官能的表現になるやつ、ウォンカーウァイだとちゃんとジメジメした質感になるのさすが。お抱えの仕立て屋なら顧客の身体のラインも把握してるだろうから服さえあれば充>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.7

「娼婦を殺すことで聖地が浄化される」という感覚はイスラム教の倫理観やマシュハドが彼らにとってどういう場所なのかが根底にあると思うのでとやかく言うことはできないけど、ミソジニーを中心とする諸問題はどの国>>続きを読む

Single8(2023年製作の映画)

3.6

映画作り、映画への愛が伝わってくる高校時代の初期衝動。映画作りについてあまり知らないのであの時代の合成のやり方とか創意工夫を見てるだけで楽しかった。文化系の彼らが普段交わらない気になるあの子と催し物の>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

黒の組織の魅力、特にウォッカの無能っぷり、ではなく可愛げが凄い。みんなでシェリー殺すかどうか話してるとき部屋の中で組織側の人間ウォッカだったのめちゃくちゃ面白い。お茶目なジンニキも「クソシステムじゃね>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「使った血糊2.5トン」を謳い文句にしてるだけあって開始30秒くらいで血が流れていて笑ってしまった。怪人の登場によりポスターの中心にいてラスボス感あるソ・イングクさんが前半にあっさり退場するあたり容赦>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

挫折を経ての成功!映画って素晴らしい!みたいなやつかと思ってたらいい意味で終始客観的で、映画を観ること作ることで起こりうる負の側面のほうが強く描かれてて参った。そんなのスピルバーグにしか作れないじゃな>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

エロがないのに今までで1番エロかった。寿司の片付けなにあれご丁寧に終わったら歯磨きまでしてもうセックスじゃん…そしてハッドグに変わったときの落差。『お嬢さん』では複数言語の使い方が秀逸だったけどそこに>>続きを読む