ozpさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ozp

ozp

映画(776)
ドラマ(13)
アニメ(0)

茶飲友達(2022年製作の映画)

4.0

日本らしさのある全世代の孤独。それぞれが頑張って生きているのに、終わってみれば小さいニュースの1つとして片付けられてしまう虚しさ。『PLAN75』と同様、自分の未来を想像せざるを得ないが、まず団塊世代>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

原作を読んだときは感じなかったけど凡人玉田の成長物語が予想以上にキた。コーラの缶を叩きながらジャズのかっこよさを初めて体感するシーン、ああいう自分の知らない世界を知ったときの喜びは最高。玉田見守りおじ>>続きを読む

BTS: Yet To Come in Cinemas(2023年製作の映画)

3.9

昔から見ているわけではないけど青年団とも呼べる年齢になった彼ら、大人の雰囲気と貫禄を纏っている感じがして個人的には今が1番かっこいい。昔ほど踊ることが減ってもSAVE MEの間奏やRun BTSのキレ>>続きを読む

カル(1999年製作の映画)

4.0

流石の90年代韓国映画、時代的な映像の荒さと相まって雰囲気が抜群。グロ描写、血の量ともに手加減なし。二転三転する脚本や終わり方など当時話題になったらしく、考察本も出版されたらしい。『シュリ』の大ヒット>>続きを読む

シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)

3.8

再開発と取り残された団地の雰囲気、あの時代の中国という国を象徴していて完璧。あのドローンと手持ちを組み合わせて撮った冒頭のシーンすごかった。感情が乗り移ったようなカメラワークやめまぐるしく変わる時系列>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

4.4

見せかけの美しさではなく内から滲み出る美しさを見た。ただ、これを美しいと思っていいのかという問いも残る。

アウシュヴィッツ~カラーで蘇る悲劇の記録(2020年製作の映画)

3.4

カラーになった死体の山はマネキンのようだった。そのひとりひとりに人生があったと思うと、繰り返さないために何ができるのかを改めて考えさせられる。

BREAK THE SILENCE: THE MOVIE(2020年製作の映画)

3.5

キムナムジュン氏、達観していてすごい。その境地に行くまでの大変な苦労や苦悩があったのだろうな…地頭が良いのもあるんだろうけど発する言葉が魅力的。

BRING THE SOUL: THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.5

アメリカだったかの女性ファンが言っていた「BTSを通して私は単なる母や妻ではなく独立した存在で、私は誰で何を望みどんな人になりたいか。それについて考える勇気をくれた。」という言葉が印象的。

Burn the Stage : the Movie(2018年製作の映画)

3.5

「早く終わってほしい、休みたいと思う時もある。でも、やりたくても出来ない日がくるから」プロフェッショナルなんだけど人間臭いところもあって、そういうところが良い。

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.5

監督キャストはじめ製作陣から絶対に同じことを繰り返してはならないという強い意志を画面から感じる。前提として「ユダヤ人は死んで当然」というのが根底にあって、まあもう虐殺は始まってたからそうなんだろうけど>>続きを読む

20世紀のキミ(2022年製作の映画)

3.5

王道青春ラブストーリー。時系列は90年代だから使ってるものは公衆電話とかポケベルとかなんだけどいかんせん演出も色彩もキラキラすぎてノスタルジーの面はあまり感じず…。キムユジョンちゃんが魅力的で可愛らし>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

直前に『非常宣言』を観たせいか導入までの部分が少し雑な感じもするけども何故こういうことになったのか詳しく描かず、最後も助かったけどその後描き切らずに電車の部分に全振り!が韓国らしくて好き。マブリーの無>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと前に観た『監視者たち』でかわいいと思ったハンヒョジュさんと意図せず再会。こんなの見たら彼女に恋するだろ…。この設定を柱に最後までやっていく感が潔く、大きい部分から小さい部分まで設定を活かした演>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.9

導入からフライトパニック系の王道を丁寧に描いていてすんなり入り込める作りだったのが好感。今作も韓国エンタメ大作あるある「ツッコミどころは知らん!それを超える力技でねじ伏せろ!」は健在で、特にぐるぐる急>>続きを読む

フットルース(1984年製作の映画)

3.4

映画は観てなくても聴いたことがあるレベルの曲ことフットルースで始まるオープニングがお洒落。後にはトップガンのデンジャーゾーンが控えてるんだからケニーロギンス凄い。本編は80s感満載の青春映画でどこかで>>続きを読む

ニューオリンズ(1947年製作の映画)

3.5

本人役で登場するサッチモことルイアームストロング、彼が音楽を奏でている姿はなんとも楽しそうで幸せそうで、それが周りにも伝染して楽しそうなのが見ていてよかった。ビリーホリデイも登場して2人が共演する姿が>>続きを読む

猫たちのアパートメント(2022年製作の映画)

3.4

2022年映画納め。人が猫に振り回されているのかもしれないし、猫が人に振り回されているのかもしれないが、果たして猫の幸せとはなんだろう。でも出てくる猫はみんなまんまるで、団地の人々に愛されていたんだろ>>続きを読む

ELLEGARDEN : Lost & Found(2022年製作の映画)

-

高校時代Eleven Fire Crackersツアーに参加してから活動休止するまでよく通っていた。EFCというアルバムは製作に最も苦労した作品らしく、かつ細美さんもその時期はライブをいかに刺激的にす>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.7

台詞はないけどケイコの背中が雄弁だった。その背中を見せるためというのもあるであろうちょくちょく使われる鏡が良い仕事をしてて、会長と2人でシャドーするところなんか最高。手話を通して兄貴の恋人と仲良くなれ>>続きを読む

監視者たち(2013年製作の映画)

3.5

冒頭15分くらい誰が監視役で誰が監視対象なのかわからないまま進む掴みがよかった。これが後で効いてくるというのも韓国映画ではお馴染みな感じ。ソルギョングは珍しく癖のないキャラクターかと思いきや、首筋を刺>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

読切『ピアス』もあるし原作で唯一深掘りできなかった宮城にフォーカスしたかったのは理解できる。本物のバスケのスピード感で山王戦をやりたいことも伝わってきた。ただ、その方向性でやるのは山王戦ではなかった。>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.1

小津的なアップのショット、定点撮影された廊下のショット(大好き)など相変わらず映像表現が最高で、そこに家具やお茶をメタ的に加えるなど前作からよりデザインされた画作りに唸らされる。エンドロールでフィリッ>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.8

亡くなったティチャラ=チャドウィックを追悼しつつも今作でティチャラとはお別れし前へ進むという意志が感じられた。それは作中でもワカンダの伝統には縛られないという描き方で表されていて、今作はティチャラから>>続きを読む

君だけが知らない(2021年製作の映画)

3.8

デビュー作で記憶喪失モノに挑んだのすごいなと思うけどしっかり面白かったから韓国映画界、特に女性監督すごい。要素としてサスペンスはもちろんホラーやSFなども散りばめて不穏な雰囲気作りもばっちり。階やエレ>>続きを読む

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード(2015年製作の映画)

3.5

半分くらい証言集なので興味ない人は寝るやつ。ラファロ在籍時のアルバムが突出した評価を受けているあたりやはり彼の死というのが大きかったんだろうけど、ラファロも死なずにドラッグにも手を出さない世界線も見て>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.6

まさにマブリーの、マブリーによる、マブリーのための映画。マブリーが殴るときだけ効果音がクソでかいのなんなんだよ、、前作も敵役のユンケザンがいい仕事してたけど今回も敵役のソンソックがめちゃくちゃよかった>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

-

MCUのマルチバースが途方もない広さを感じることに対して今作のマルチバースはもちろん広さはあるけどとてもクローズドで内省的で、終わってみるとマルチバースでしか描けない話だったと感じる。税金の支払いに追>>続きを読む

声/姿なき犯罪者(2021年製作の映画)

3.5

振り込め詐欺に遭った妻を復讐するため詐欺グループの元締めに潜入する元麻取捜査官という文面だけ見ればありそうな話だけどそこは韓国映画、ちゃんと面白かった。ピョンヨハンは初だったけど男臭い感じが元刑事って>>続きを読む

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.6

『名もなき〜』のようにノワールとブロマンスの組み合わせはよく見るものの、ポリティカルサスペンスとブロマンスというのがまたあまり見ない感じでよかった。前述の前作も画作りに拘りがあった気がするけど今作もバ>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.5

キングスマン創設の前日譚。WWⅠが背景にあるもののまさかのドイツもロシアも全部英語で全く入り込めず、戦争シーンも「1917で観た」の一言で終わってしまった。結局ラスプーチンとの戦いがハイライトだけどそ>>続きを読む

アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

4.0

『ブックセラーズ』もそうだったけどこういう限界オタク(褒め言葉)がたくさん出てくるドキュメンタリーが大好き。音楽が好きで、特に大衆音楽以外のジャンルが好きな人は周りに話せる人間がいないというのは経験し>>続きを読む

女っ気なし(2011年製作の映画)

3.9

『みんなのヴァカンス』が先だったけど相変わらずギヨームブラックが撮る人の愛おしさったら半端ない。前日譚で登場した不器用でお節介なシルヴァンとパリから来た母娘、それぞれ距離感が良く、そんな中で彼らの人生>>続きを読む

遭難者(2009年製作の映画)

3.5

『女っ気なし』の前日譚的作品。誰もいない夜の路地裏、サイクルジャージにビンディングシューズ履いた彼がパカパカ鳴らしながら歩いてる様がまさに遭難者でよかった。シルヴァンは愛すべきお節介だけど、親切とお節>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

出てくる登場人物どいつもこいつも愛おしくて、何年か後にみんなで集まって「あの夏のヴァカンス最低で最高だったよな」とか話しちゃってほしい。ヴァカンスのTシャツに「おおかみこどもと雨と雪」「ゴーストドッグ>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

Fan's Voice試写。クリスマス、1度子を亡くした夫婦の下に現れた奇妙な存在は神からの贈り物か果たして。2人の目の前に現れたアダを自分たちの子として育てるという選択は同じ人間として共感する部分は>>続きを読む