結構壮大なオマージュとメタファーの洪水。悪く言っちゃえば、引用のパッチワークなんだけど、ラストは謎の感動が全身を駆け抜けるという何とも不思議な作品でした。
これ、乱暴に言っちゃえば、家族の再生、もし>>続きを読む
プロットというか、作品全体のアイデアは素晴らしいです。こんな風に観る側を裏切れる、ってのは映画における開拓幅ってまだまだあるな、と感嘆させられました。
とにかくアイデア一本勝負なので、予告編などもって>>続きを読む
とても首尾一貫していて、わかりやすいストーリー。すごく読みやすい本をサクサク読んでる感じで、ラストなんて逆に「でしょうね」としか言いようのないもので、デル・トロ作品ってことでフリークスやら宇宙人やら出>>続きを読む
ウェス・アンダーソン好きですよ。ちょっと恥ずかしいけど(笑)
でも、ここ何作かで芸風が完全に確立してきましたね。本作も賛否あるようですが、基本的にはウェス・アンダーソンの流儀に則った作品と見えたので、>>続きを読む
暗い映画です。
LVTっぽいカットはいくつかあって(遠近感を無視したり、モノクロで撮ってわざわざ後で着色した?みたいな)、よい変態っぷりも味わえるのですが、わかりやすいようで、わかりにくい、複雑な作品>>続きを読む
廉価版・未知との遭遇、はその通りなんだけど、作り手は寧ろ初期タランティーノ的な会話劇、そのガジェットとしてUFOという座組を志向してるように思う。
クセのある長回しとカメラワーク。とっ散らかる伏線と、>>続きを読む
本当に久しぶりに観ましたが、変わらず傑作ですね。
人間の可能性、民主主義の可能性について、大上段に構えることなく伝えてくれる。人は分かり合えるかもしれないという希望を与えてくれる作品。
とにかく脚本>>続きを読む
いやー、何から書けばいいだろう?
リンチ×クローネンバーグ×レフン、で、もちろん仕上げは鉄男風味。作中に溢れるのは文字通りインスパイアとしての、先立の作品たちの横溢なイメージ!
徹頭徹尾、意味はわから>>続きを読む
なんかすごく懐かしい感じのする作品でした。初期三谷幸喜感というか、東京サンシャインボーイズ感が個人的にすごくて、「12人の優しい日本人」観た後みたいな読後感です。
一見、突拍子もないような事象→徐々>>続きを読む
ヴェンダースmeetsウォン・カーウァイ!
中国からいよいよこの種の映画的才能が出てくるようになったんだなぁ、と感慨深いです。
ストーリーはあってないようなもので、時間軸も消失しています。辛うじて分>>続きを読む
白黒なんですよね…。リリー・コリンズの可愛さをカラーで堪能させてくれよ、と(笑)
すっかりネトフリ専属作家となってしまったフィンチャー。フィンチャー好きとしてはモジモジしてましたが、一念発起してネト>>続きを読む
バーグマン絶頂期の作品、との評ありますが、まさに!で。バーグマンの気品、バーグマンの美しさ、バーグマンの愛らしさを堪能する作品。
一方で、1951年という時代性の中では「精神分析」はこのように人口に>>続きを読む
とにかく素材が最高に唆るんですよね。
「死後の世界が科学的に証明された世界」
これだけで、ご飯何杯もいけそうじゃないですか(笑)
その科学的な証明を行った博士のインタビューから幕が開き、科学的証明とは>>続きを読む
「CUBE」を観た時以来の衝撃!…というと少し大袈裟だけども久しぶりにアイデアの詰まった本当に面白い作品を観た思い。
これぞ脚本一本勝負!って感じでした。
どこからどう語ってもネタバレになりそうなので>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
いやー最強のチンさむ映画でした(笑)僕はそこまで高い所ダメなわけじゃないですが、コレはきますね(笑)
思い付いたシチュエーション自体が強いので、多少牽強付会でも成り立つ作品だと思うんだけど、割と脚本>>続きを読む
山崎貴監督、お見事でした。シン・ゴジラの後は本当に難しいと思っていたのですが自身の得意なフィールドに持ち込んで、後は素晴らしい料理っぷりでした。
いわゆる「怪獣パート」は文句なしの迫力。そして、過去>>続きを読む
ロケーションもシチュエーションも何だかコーエン兄弟(ファーゴ)っぽくて、でもコーエン兄弟より良くも悪くも生々しい感じ。
ストーリーは分を超えた欲望の結末、というよくある筋なのだけど、一番イカれてそう>>続きを読む
不可解な失踪とか死、事故の類は正直大好きです。
まあ、趣味がいいとは思わないが、謎が混み入れば混み入るほど惹かれますよね。
で、本作もそういう不可解な事故に付随する謎にアプローチするドキュメンタリー>>続きを読む
偏愛する平成ガメラシリーズですが、最も評価に困る3作目ですねー。
バトルシーンは渋谷、京都共に文句なしです。地上の蹂躙される人々からの視点を軸にしているのは、メッセージでもあり、新鮮でもあり。
難しい>>続きを読む
うーん。なんともレビューに困りますね。
端的に言うと、苦しい出来でした。
ですが、ジョジョファンとしても、このシリーズの座組のファンとしても、是非コレを試金石にして欲しい、そういう応援は込めたいと思い>>続きを読む
素直に良かったです。想像以上でした。
謎解きや、ポアロのキャラクターにリソースを注ぎ込むのではなくて、原作の持っているエモーショナルさというか、感傷的な部分にフォーカスした作りは新鮮でした。ああ、オリ>>続きを読む
まさに、夢のような結末。
前半の東京ラウンド。
感じたのは、WBCは日本にとってコロナを終わらせるための通過儀礼、祝祭だったのだな、と。
ドームを埋め尽くした観客。そして大歓声。
わずか半年少し>>続きを読む
とにかくどこかにあるんだろうけど、どこにも存在しないような幻想的なロケーションが次々に登場し、敢えて言えば脈絡のない物語をイマジネーションが繋いでいく。
そして漫然と絶望に浸されていた日常が、やがて生>>続きを読む
夏休みなので。何か夏休みらしく…童心に還れるものを…ということでインディ・ジョーンズ!
40年近くぶりですか。内容はほとんど覚えていませんが、ホントに子どもだったんでとにかく怖かった印象が。後はトロッ>>続きを読む
言われてるほど悪くないと思います!とりあえず2時間ちょっと集中して観れました。そんなにバカにされるような出来ではないと思いますよ。
優作はブルース・リーに寄せてますね(笑)ニューヨークロケのシーンだ>>続きを読む
出来は粗いが非常に野心的な作品を観たという感じ。期待はいい意味で裏切られました。
ストーリー的には『ブラックスワン』ですね。こちらの方が過度にソフィスティケートされてる分だけ、胸糞感が強いです。そし>>続きを読む
基本、京極夏彦の大ファンです。
百鬼夜行シリーズも貪るように読んでます。
なので、いかに実相寺昭雄と言えども、公開時食指が伸びなかった。どうやったって、京極堂ファン大勢の支持を得るのは不可能だろうと。>>続きを読む
「シン」シリーズ?の中では、最もミニマルで最もわかりやすい結末に辿り着いた作品。僕は世代的には昭和仮面ライダーには間に合っていないので、再放送含めてほぼ1話も見ていない状態でしたが、楽しめました。
ま>>続きを読む
一応、ジェーン・バーキン追悼ということで自分的に好きな本作を。
久しぶりに観ましたが、こういうのでいいですよね。映画も謎解きも避暑地も金持ちも(笑)
無駄に美しいリゾートの風景と、長閑な音楽、そして>>続きを読む
刺激的だが、描き方の難しい題材でTBSが制作に入っていることからも作品のバランスについては心配もあったが、総体的には面白い出来になっていたと思う。楽しめました。
この討論が行われた69年5月は三島自>>続きを読む
期待に違わぬ面白さでした。
初ジョーダン・ピールでしたが、“表層上のストーリーの面白さ”と“メタファーとしての面白さ”の両立している作家性は稀有で、まさに20年代の才能ですね。>>続きを読む
リリー・コリンズ目当て。可愛い。太眉と派手なリップがよい。
で、実際ストーリーもプレビュー読む限りでは魅力的に思えたのですが…。
やっぱり、設定のご都合主義が過ぎますね。
まず、そんなもん遺産として残>>続きを読む
率直な感想は「女優レディ・ガガ、いいじゃん!」
彼女の出演作を観るのは初めてなので、野卑だが野心を持ち、若くしては魅力的な、後には壊れていく演技は全然アリだなと。ひまわりのソフィア・ローレン感ありまし>>続きを読む
本作の公開が96年。その2年後にフランスはアルジェリア移民の子、ジネディーヌ・ジダンの活躍でワールドカップを取る。
その代表にクリスチャン・カランブーというニューカレドニア出身のMF(レアルでプレーし>>続きを読む
正直期待値はあまり高くなかったので、意外にと言ったら失礼だが面白かった。
ベトナム戦争モノなのだが、オーストラリア軍視点というのは新鮮。66年のロングタンの戦いを描いている、とのことなのだが、全く分か>>続きを読む
いやー、もはや壮大なイナゴ映画(笑)ますますのリビングデッド化ですね。
「ジュラシック」シリーズという金看板を背負いながら、しかしもう描くことがなくなってしまった、そんな喪失感と、何とか物語を終結に導>>続きを読む