ふああーーーっ!とデカい溜め息が出るような傑作。いま観ることができて良かった。ほぼ何も起こらない日常のなかでも、人はいろいろなものを抱えて、それを隠しつつ、時折見せつつ生きている。というごく当たり前の>>続きを読む
『パラサイト』の前にチェック。宮崎駿や高畑勲が世に問うたテーマを、現在まで延長するとこうなる!ってのを見せつけられた気分。新自由主義、遺伝子操作。資本主義の権化のような人たちと、環境保護活動家たちの対>>続きを読む
結構前に観たけど感想書いてなかった。「朴烈事件」については、松本清張『昭和史発掘』で詳しく解説されているが、この映画ではかなり忠実に再現されている。しかし意図的に? 削っているところがある。そこについ>>続きを読む
1980年の光州事件によって身内を殺された遺族が結託し、26年後に首謀者を暗殺しようとする。名前こそ出ないものの、この「首謀者」がいまもひっそりとソウルで生活している状況で、この内容の映画を作れてしま>>続きを読む
『タクシー運転手』同様、近い過去の壮絶な記憶をエンタメまで昇華しきっている。たくさんの人々の良心、圧倒的な悪に対して、もう許さんとブチ切れる瞬間の積み重ねによって、歴史は大きく動く。登場人物や視点がこ>>続きを読む
「毎日目覚めるたびに姿が変わる」男性とのラブストーリー。特筆すべきは、この設定で混迷させてしまえば一気にドラマティックになってしまいそうなのを避けて、シンプルな物語にしているところ。要するになんてこと>>続きを読む
釜山の市場で立ち退きに抗う頑固なおじいさんによる、人生の回想。韓国版「フォレスト・ガンプ」といった趣で、戦後に起こった出来事が随所に出てくる。政治的闘争ではなく、過酷な時代を生きてきたひとびとの暮らし>>続きを読む
アメリカは次の入学までの休みが夏にあるってのがよいですね😇
映像はひたすら淡く、大人が一切出てこない。そしてたいしたことは一切起こらないけど胸が詰まる。山本直樹が直接的なエロを描かなくなったらこうなる>>続きを読む
80年代〜民主化〜オリンピック〜盧泰愚政権の頃の韓国。アウトローと、そこに行ききれない半端な立ち位置からコネを駆使してのし上がって行く男のすれ違いを描く。当時のディスコやら夜の文化がふんだんに盛り込ま>>続きを読む
すごかった。。。鑑賞後誰も信用できなくなってしまいそうになる。お母さんが観覧車のなかで煙草に火をつけた瞬間から圧倒的な混迷に巻き込まれていくまでのドライブ感!
80年代後半、韓国の田舎で実際にあった連続殺人事件を元にしているけれど、ディテールはほぼフィクションとのこと。民主化前後の陰鬱でくすんだ風景を存分に味わうことができてよかった。ここから30年ほどで社会>>続きを読む