アラカンさんの映画レビュー・感想・評価

アラカン

アラカン

FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.2

高所恐怖症すぎて手汗だけでハンカチをびしょびしょにしてしまう。スマホが防水でよかった。

怖がりなのでホラーやスリラーはどれ見ても手汗脇汗は基本蛇口捻りっぱなしだけれど、水分量だけで言えば過去1番の放
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

楽器の が の g の字すらもわからないほど音楽の知識は何も持ち合わせていないけれど、存在しないはずの当時を思い出してしまった。

原作の陰影深めた湯気が感じられるほどの迫力をどう演出するのかと思って
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ダークタワー(2017年製作の映画)

2.8

設定の浅さと展開の雑さで終始食指がミリも動かなかった。イドリス・エルバとマシュー・マコノヒーの演技でなんとかもっている作品。

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.0

ダニエル・クレイグが出演するということはすなわちえっちな肉体美のシーンを伴うということ。ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムの次くらいに裸見てる気がする。
ルーニー・マーラは見てわかる通り役
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

ずっと気になりつつも劇場で見たいという気持ちがあり、今回ようやく目黒シネマにて念願叶えることができた。

人畜無害そうな見た目して1番やばいやつの原点にして頂点。アンソニー・ホプキンスが最初オファーを
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貴公子(2023年製作の映画)

4.3

激おもろ映画

ただだいぶ酷い人種差別発言多発なのでそういうのが気になっちゃう人は注意

終始ポスターの男前サイコパスがニッコニコで追い詰めてくる。かといってホラーというわけでもなく、ハラハラするとい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

世界を変えてしまう力に人類を到達させた天才科学者 オッペンハイマー。
その先に見えた希望のベールが剥がれた時、一体彼は何を思うのか。


去年作品の内容を倫理的に批判してたやつら全員観てないのがわかっ
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.3

目立ってここが悪いという訳では無いけれど、もう似たような作品が既に沢山ある中で特筆するべきような点はなかった。それぞれのキャラがすぐに仲間になるし、あんまり愛着わかない間に連帯感生まれ始めるし、王道で>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.3

クリエイターの苦悩ってこんな感じなのかなあと浅はかながらも思い馳せた。膨大な作業の先の完成を見据えて、渾身の出来を作ってはひたすら削り続ける。作品の本質が自己表現なら、そうした数え切れない自傷行為の末>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

ポリコレに殴り込むというより思いついた時「これおもろくね?」の深夜テンションで作っただろというくらいハチャメチャな設定と展開だけれど、しっかりおもしろい。殺人がユーモアをもって描かれており、レクター博>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.3

導入から中盤までの静かに近づいてくるヒリヒリとした緊迫感が、後半になると中だるみしている印象を受けた。また結末で少し肩透かしを食らった気分になった。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.0

ホラーは苦手だけれどちょうどいい怖さで最後まで楽しめた。
中学生の頃スターウォーズとハリーポッターの対決動画を見て心踊ったが、それから10年後にその2人が監督となって映画を撮るとは驚いた。
ストーリー
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

めちゃくちゃ面白い、、面白い、けど3時間必要なほどのストーリーでは無いと思う。丁寧に描いていたからこそ情緒全てに寄り添うことは出来たけれど2時間〜2時間半でも上手くまとめられるんじゃないかってくらいに>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

エマ・ストーンの演技を見たらそりゃ主演女優賞かっさらうわと当然の納得。
変な夢でも見てんのかと思うような不思議さと不気味さが入り交じりながらどこか現実的な世界観の中で、無邪気が手探りに周囲を理解してい
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.5

ドラゴンボールみたいにどんどん上の存在が登場してくる。お前らずっと同じことしてるやん、という野暮なツッコミをするような輩はここにはいない。だってかっこいいから。ドニー・イェンが座頭市になると聞いて盛り>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.9

過去を乗り越える克服する強さは時に大きな壁となってしまうから、弱いまま受け入れる愛することの優しさも必要だよね、と孤高の天才の葛藤や歪んだ原体験を通して描かれていた。
「アルジャーノンに花束を」ではチ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

歳を重ねていつの間にか勘違いしてしまっていたけれど、自分だって当時は当時なりに必死に人生を生きていた。たいてい幼少期は愚かに映るけれども決して侮るものではない。レオの一挙手一投足はその時々で自身の最適>>続きを読む

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.6

ダイアログ形式の脚本で、観客が1人の聴き手として設定されているため、場面展開は全てセリフをベースに進んでおり、登場人物の振る舞いも画面に向けられていた。アステロイドシティの手法と同じで入れ子構造になっ>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

人類を明確に風刺しており、かといって他生物に対して寄り添う優しさを主張する訳でもない。高次の生命体を描いた上で彼らに暴力性を内在させることで、啓蒙よりも諦観にこそ理想があり理性が宿ると言われてるような>>続きを読む

ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

3.9

ミッキーが持つ信条は結局幼少期の原体験から来る衝動の正当化でしかなく、そこを突いたのがインディアンの老人であった。事実彼の存在によりミッキーは殺人の認識に変化が顕れる。しかし彼自身がその信条と決別する>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.2

発想と時機が噛み合い生まれる爆発力はウォール街を呑み込む狼と化す。

恐慌により大幅に経済がリセットされたからこそ食い込む余地が生まれた20世紀末。違法行為を恐れない都市部郊外の気性。ブルーオーシャン
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.2

どこまでが脚色なのかは分からないが今まで見た裏のお話の中でも三指に入るくらい生々しかった。前口上のない世界、金と暴力が何よりの意思表明になる環境で自分を客観視するにはあまりに狂気が蔓延し尽くしている。>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

やっぱ対巨大生物はこういうのであってほしい。

ゴジラはね 人命なんて気にしないし 人と協力なんてしないし やること全部がめちゃくちゃでなきゃいけないの

ラストちょっとご都合主義かぁ〜とか思いかけた
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

レオ様の儚げな笑顔が終始美しい。

思春期のピークを急落する家族関係で迎えるフランクjrにとって何よりの優先事項は別々の道へと進んだ家族3人が昔のように再び食卓を囲むこと。そのためならと全米を巻き込む
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バビロン(2021年製作の映画)

3.9

映画のはじまりと、はじまりのおわり

豪勢で華やかでそして何より狂っていたハリウッドの姿がこれでもかと接写されており、何もかも曝け出した剥き出しの熱にあてられる3時間だった。
前半のラディカルな展開に
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

5.0

映画とそれ以外の映像作品の違いってなんだろうかとやんわり考えていたことの答えを1つ教えてもらったような。
今まで「1番好きな作品は?」という質問の答えに窮していたけれど、多分この作品になるだろうなとい
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.5

戦争は劇ではなくただただ現実の結果なんだなと強く認識した。
悲劇を感じる間も与えられず語り合った戦友たちが無作為に淡々と死んでいく様は時間も運命も感じられず、悲痛が追いつく頃には耐え難い過程しか残って
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イコライザー2(2018年製作の映画)

4.2

強おじは場所も武器も選ばない。

前作よりバトルシーンは簡潔でありつつもそのカッコ良さはより洗練されていた。口数の少ないロバートが口調荒立てた説教シーンは心打たれるね。
他の殺し屋や工作員ものと違う点
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

完璧主義の殺し屋はやはり男のロマン。

漫画小説映画どんな創作でもやはりめちゃ強のイケおじの色香にはあてられてしまうもの。
デンゼル・ワシントンから醸し出される初老独特の包容力と淡々とした冷徹さのギャ
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.9

カタルシスを求めて彷徨う社会的弱者の姿があまりに生々しく描かれているので、時代も場所も違うけれどこれを見てなにか自分の未熟で醜い部分に触れられたような感覚になる人は多いのではないだろうか。

名誉除隊
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