ぺりかんさんの映画レビュー・感想・評価

ぺりかん

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レンフィールド(2023年製作の映画)

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ニコラス・ケイジがひたすら楽しそうにドラキュラ役を演じている。

腕は千切れ、鮮血が迸るネクロストームばりの爆発ウルトラゴア描写が凄まじいが、単なるアクション映画と切って捨てられない現代的なテーマが核
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

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月夜に照らされた木造船。吸血鬼に一人また一人と殺されていく狭い船内でのシチュエーションホラーを突き詰めてて好き。
逃げ場のない暗鬱な航海の雰囲気も良いし、船員は偶然乗り合わせただけで、次第にみな疑心暗
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ベイブ/都会へ行く(1998年製作の映画)

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傑作中の傑作。アクションの勢い、画面に溢れる動物たちの生命力たるや。大型トラックに喰らいつくフリーリックが死ぬほどカッケェのよ。

ジョージ・ミラーが他作品でも描くような英雄的振舞を小さな存在たちが体
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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フィクションを際限なく膨らませることができる、映画という形式でしか語り得ない巨大な虚構の数々に脳がやられた。ストーリーの練熟もすごい。

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

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ヴァラクの扱いをみるに、エクソシズムってよりかは普通にモンスターホラー路線なんだねこのスピンオフは。謎解き要素多めのミステリー展開がしばらく続き、1作目にあった禍々しいムードは消えてしまった。

ダークマン(1990年製作の映画)

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文字通り手を変え品を変え復讐を果たすダークヒーロー。特殊効果の生っぽい仕上がりが凄くイイ。遊園地でテキヤのオヤジの指を逆折りにするシーンはいつ見ても素晴らしいなー。

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

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ビジュアルについては、もうちょいお魚さん要素が欲しいんだけれども。

王としての成熟みたいなものがないのと、人間界との接触に関してのアトランティス内プロセスが経られないまま共存宣言がされて最後モヤる、
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AIR/エア(2023年製作の映画)

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ベン・アフレックが良い年の取り方をしている。

別れる決心(2022年製作の映画)

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パク・チャヌク監督作というだけで問答無用の全肯定!くらいのテンションで観に行ったんだけど、モヤモヤした気分で劇場を出た。

メロドラマと殺人事件をごった煮にした雰囲気も奇抜なカメラワークも最高で、部分
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

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必然性もないのにフランチャイズだからといって作られてしまった感が凄い。スタローンやっつけ仕事シリーズ。

このバジェットのアクション映画だともう一つ、二つ舞台を変えての抗争展開が観たかった、というのは
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街のあかり(2006年製作の映画)

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カウリスマキの映画好きだわ。食わず嫌いは良くない。

枯れ葉(2023年製作の映画)

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最&高。得も言われぬ冷静さ、独特のグルーブによって物語が包まれていることにまず魅了されてしまう。主演二人は貧困スレスレな境遇にあるが、弱音を吐くこともなく、静かに淡々と時間に流されるままだ。

なぜ理
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ダークグラス(2021年製作の映画)

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前半のジャーロそのものでしかない鮮血迸る殺人シーンを拝めただけでホクホクですよ。
終盤の逃避行シーンはタルいけど、クセのある劇伴の乱れ打ちで、ああ自分は現在進行系でアルジェント映画を浴びているのだなぁ
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ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

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2作目の着地において、個人的には作り手側からのけっこう芯を食った普遍的なマイケル・マイヤーズ像の提示がされたのでは?と思っていたので、やはりこの3作目は竜頭蛇尾。

最後のくだりは、もはや街を挙げての
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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もはや合わないもんは合わない…

庵野秀明らしさをビビットに掴んでしまうからこそ観るたび変な副反応が出るんだよなー、こっちの問題かもしれない。

とりあえずストレスだったのはアクションシーンが鈍重すぎ
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

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ジャンル映画から出発してそうじゃないことをやろうとする挑戦的な作品。

限られた登場人物を使って、人々の痛みと癒しに向き合うストーリー展開がしみじみと良い。
オレゴンの山奥がまるで北欧映画のような荘厳
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

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見渡す限り人間の肉片が肥料になってバラ撒かれているシーンとか、大量の死体がどんぶらこと流れてくる場面は、地獄の光景ってこんなんなのかなって思わせてくれる。

子供の頃観たときはなかなか宇宙人の正体がわ
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

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アクションの数珠つなぎで見せ切ってしまう映画。子供から老人までが観て、何が起きてるのか瞬時に理解できる設計になっているのが凄い。

バビロン(2021年製作の映画)

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チャゼル監督作では一番楽しめた。

終盤の映画史観とは相容れないものがあるが、しかしここに描かれている全てが映画を讃美する為にあり、気取った衒いを凌駕するほどエモーションに溢れまくっていて、憎めなかっ
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

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フェーズ5の華々しい顔見世興行のはずなのに良いところが一個もないボスキャラ、カーンさんに幸あれ。

MCUの手癖である身内が勝手な行動を取って大惨事の引き金を引く(ウルトロンのアレとかストレンジのアレ
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

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監督が奇想で勝負することに重きを置いていないので、あまりジャンル映画の枠組みで語られるべき作品ではないのかもしれない。
語るべきは踏みにじられた個人の尊厳とそこからの逃走についてのストーリーテリングで
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

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荒くれサンタ(本物)がギャングの家で悪党達と一晩中殺し合う映画。「ダイ・ハード」や「ホーム・アローン」という名作への目配せもバッチリ。

煙突から転送されるサンタの魔法を使った、とびっきりのゴアシーン
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パリ13区(2021年製作の映画)

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パリに生きる現代の男女のセックスと生活を描いたジャック・オーディアール監督作品。

欲望としてのセックスと、愛を渇望する感情の狭間で揺蕩う若者に寄り添う。マッチングアプリやライブチャットが他者と繋がる
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

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リメイクにしてしっかりデル・トロの異形の者にむけた愛が刻まれているのに、いかにも巨匠然とした格式の中に全てをまとめた傑作。

背後に地続きの世界を想像させるリアルな見世物小屋の情景を堪能。あいかわらず
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

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初見のときより面白く感じたのはキャシアン効果もあるんだろうなきっと。
スターウォーズサーガという正史と比べると地味な作品だが、「命を賭して全員が死んでいく」この滅びのムードは良い意味でシリーズから浮い
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

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「ミッドサマー」も影響を受けたホラークラシック。
よくできたおとぎ話として本作が秀逸なのは、同じ人種同じ言語、意思疎通も問題なくこなせる文化圏においてキリスト教的価値観が通用しないという点にある。文明
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プレデター2(1990年製作の映画)

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今作のプレデターはシリーズ中でも屈指の仕事人感があって良い。ジャンルムービー全盛期に作られた汗臭いアクション映画の味というものが恋しくて、偶に見返してしまうのだけど、シュワのような全会一致のスター俳優>>続きを読む

Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

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2022年の私的ベスト映画だったりするやつ。「スプリング・ブレイカーズ」や「アメリカン・アニマルズ」のように稚拙で愚かで刹那的で、でも愛さずにはいられない気分になる青春犯罪映画の系譜。

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

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むかし観たときはニューシネマの色眼鏡をかけて観てしまったんだけども、むっちゃ綺麗な画作りをしてたんやね。

フレッシュ(2022年製作の映画)

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ラブロマンスからホラー映画へと明確にスイッチングされるあの侘しいカメラワークに痺れるんだけど共感してくれる人いるだろうか。あとなぜか「悪魔のはらわた」っぽさを随所に感じた。

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

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テイラー・シェリダンの映画ほどアメリカを感じさせてくれるものはなく、それは国土と人が骨絡みになった歴史の上に成り立つ現代の物語だからである。
胃が痛くなるようなサスペンスの進行にも、舌を巻くしかない。