このレビューはネタバレを含みます
偶然にも昨晩『エデンの東』を観たせいか、自分が“銃”(=悪)であることを思い出し葛藤するアイアン・ジャイアントの姿と、ジェームズ・ディーン演じるキャルの姿が重なって見えた。
本来の超兵器たる姿に>>続きを読む
とにかくジェームズ・ディーンの躍動から目が離せなかった。彼が動くだけでいいのである。キャルがケイトにお金を借りに行くシーンは、二人の役者のエネルギーのぶつかり合いが目に見えるようで、衝撃を受けた。
色彩や「暴力と愛」などから、ポール・トーマス・アンダーソンの『パンチドランク・ラブ』を想起したりした。
このレビューはネタバレを含みます
親は子に、何を与え、与えないか。
子は親から、何を受け取り、受け取らないか。
反戦運動に傾倒した両親とその子ども。本作はこの家族を中心に、世代間による“継承”と“反抗(カウンター)”を描いた作>>続きを読む
ブラッド・ピットを見ていたら、あっという間に3時間が過ぎていた。突飛な設定やブラピの所作などは韓流ドラマのようで、源流の1つなのかなと思った。また、「そんな訳ねぇだろ」と思わず突っ込んでしまう、いわゆ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ヒッチコックが『ロープ』で披露した「映画の本編と現実の時間が同時に進む」という手法を、本作でリンクレーターは、【容易に会えない特別な人との限られた時間】を描くのに用いた。そのことにより、観客は二人と>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
事前の情報で、主人公のユリヤが自分とほぼ同世代である上に、器用貧乏につき人生を模索中であるということを知り、ただならぬシンパシーを感じて劇場へ。結果的には、期待していたほど自分には刺さらなかった。無>>続きを読む
★2nd…2023/2/23【U-NEXT】
3.8→5.0
このレビューはネタバレを含みます
フェラン監督のお言葉
「映画製作は駅馬車の旅に似ている。期待が消え、結局は目的地につくことだけになる。」
「君や私のようなものには幸福は仕事にしかない。」
大林宣彦の洗礼を受けました。
ポロシャツ姿の風間杜夫が吉村府知事にしか見えなかった。
このレビューはネタバレを含みます
エドワード・ノートンの多重人格の演技、ここから『ファイト・クラブ』につながったのかなと思った。また、劇中で「ボーイスカウト顔」と評されていた彼が、後にウェス・アンダーソンの『ムーンライズ・キングダム』>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
冒頭の鶏のシーンが示唆するのは、「いかに眼前に迫る死から逃げるか」という、スラム地域で生きる子どもたちの現実である。あまりにも短すぎる彼らの“人生”を語るのが、花火(ブスカ・ペ)という名の少年である>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『僕らのままで』を観終わった流れで鑑賞。ストーンズやラフ・シモンズ(ティルダ・スウィントン演じるマリアンの衣装デザインを手掛けている)など、『僕らのままで』にも通じる要素が確認できた。
このレビューはネタバレを含みます
アメリカ制作の戦争コメディということで、日本人として複雑な気持ちになる場面もあったが、全体的にはぶっ飛んだ話だったのでそれなりに楽しめた。力技で登場人物たちを交差させる群像劇の描き方も、個人的に好み>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
【執筆中】
冒頭の雰囲気やロバート・ヤングのキャスティングなどから、本作と『ロッキー』(とりわけ1作目)を結びつける人は少なくないはずだ。実際この2作品は、主人公の性別や競技は異なれど、「どん底の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前半の政治劇は、時代背景に疎かったり登場人物の相関関係が中々把握できなかったため、ウトウトしてしまった。しかし、後半は『007』さながらのアクションシーンがあり、大変楽しめた。
事前にある程度話の筋>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
頭が切れて、周囲から愛されるカリスマで、メチャクチャしたのに何のお咎めも無いフェリス。こんなキャラクターは今まで見たことがなかったので衝撃を受けた。ただただズル休みを謳歌するその姿には、畏怖の念すら覚>>続きを読む
頭の片隅にクリストファー・ノーランを浮かべながら鑑賞した。
まず、奇術師から映画監督へ転向したというジョルジュ・メリエスのキャリアについて。2人の奇術師による対決を描いたノーランの『プレステージ』を>>続きを読む