ブルーノさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

4.0

 写真や映像をはじめ、何かものを創る人にとってこれほど恐ろしい映画はないと思った。

マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 前半の“アスガルド”のパートにはあまりのれなかったものの、ステラン・スカルスガルドの酔っ払い演技とクリス・ヘムズワースのイイ男感にはやられてしまった。

 また、ウィンター・イズ・カミングな氷の巨人
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わんわん物語(1955年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 近年のCGアニメーションも創意工夫にあふれて素晴らしいが、自分はやっぱり手描きアニメーションが好きだと再確認。
 
 恐らくアニメーターの一番の腕の見せ所であろう老犬トラスティが最高で、彼のたるんだ
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空飛ぶゆうれい船(1969年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 噂には聞いていたが、ここまで社会の暗部をえぐり出す作品が、子供向けアニメとして作られていたことに驚いた。黒幕ボアを操る真の黒幕が示唆された上での未解決なエンディング(隼人たちの中では解決している)や>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.9

 先行きが見通せる予定調和感は否めないが、あまり見たことのない題材だったこともあり楽しく見させてもらった。大好きな『キャロル』の主演二人が見られて嬉しかったし、ケイト・ブランシェットの迫力には思わず笑>>続きを読む

スター誕生(1976年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 クリス・クリストファーソンの終始悲しげなつぶらな瞳が、儚く脆い人物像をとても良く表現していた。大胆な演出も目立つが、ここぞという場面では抑制の効いた丁寧な心理描写がされているので、そこはグッと来た。>>続きを読む

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 オープニングクレジット後の冒頭のシーンがとにかく渋く、バストショット中心のハイコントラストなセピア色の映像は、今の感覚からしてもため息が出るほど格好いい。

 アメリカン・ニューシネマの代表作の一つ
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キャロル(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 2回目の鑑賞だったが、本当に快楽度の高い美しい映像で、終始夢見心地だった。ルーニー・マーラとケイト・ブランシェットの掛け合いも素晴らしく、はじめて二人でランチをするシーンでは、お互いに惹かれ合うキャ>>続きを読む

黒い牡牛(1956年製作の映画)

4.3

 ダルトン・トランボの巧みな脚本に加え、ジャック・カーディフ撮影によるメキシコの美しい風景が見られて大変満足した。

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.2

 たまたま観た日にち(11/28)が、劇中でカーソンが最後にシガーを見たという日にちと同じだったのでゾッとした。

リンカーン(2012年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 抑制の効いた演技ながらも、リンカーンとして圧倒的な存在感を放つ姿に、改めて俳優ダニエル・デイ=ルイスの凄みを感じた。場を和ます冗談から反発する議員への説得まで、彼の発する言葉の一つ一つに全く違う表情>>続きを読む

ウエスト・エンド殺人事件(2022年製作の映画)

3.0

 ストーリーやギャグも丁度良く、本当に普通の映画という印象。明らかにウェス・アンダーソンを意識したと思われる演出がなければ、気が散らずにもっと楽しめたと思う。ただ、シアーシャ・ローナンは最高でした。

太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 動き回るカメラと群衆のアニメーションが素晴らしく、岩男モーグのビジュアルも最高だった。

 後追い世代の自分としては、『未来少年コナン』にもまして『ゼルダの伝説』への影響が感じられ、『ONE PIE
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紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 1953年に公開した作品にしては、露出が多めでかなりセクシーだったし、「愛よりお金」「お金より愛」という相反する価値観を持った女性をどちらも肯定する姿勢についても、かなり先進的で驚いた。ミュージカル>>続きを読む

長靴をはいた猫(1969年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 まず、冒頭に流れる『長靴をはいた猫』の歌詞にやられた。「苦しみ求めて 幸せ捨てて…」という歌詞を陽気に歌いのけてしまう感じはとてもよく分かるし、まさか自分がひた隠しにしてきたこのメンタリティを歌った>>続きを読む

ある過去の行方(2013年製作の映画)

4.0

 事前にアスガー・ファルハディ監督はドアの演出に命を懸けてると聞いていたので、初見でもかなり深く作品を楽しめた。