ブルーノさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 ファッション誌モチーフのタイトルシークエンスが最高にクールなだけに、オープニングナンバーの『Think Pink!』に面食らってしまい、なんだか気恥ずかしい気分になってしまった。ただ、これで免疫がつ>>続きを読む

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

3.9

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 ただ街の様子を横移動で撮影しただけの冒頭のシーンが、クールで大変好みだった。ロベルトが登場してからの急激なコメディへの転換が面白く、「I scream」の合唱シーンとロベルトによるウサギを殺す母親の>>続きを読む

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 雄大な自然と原初的なバイオレンスが、『レヴェナント』meets『プレデター』といった様相で面白かった。プレデターとの戦いを「駆逐」や「復讐」を越えた通過儀礼としての「狩猟」にみたてたり、薬草による体>>続きを読む

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

2.9

 部屋でのダンスシーンが良かった。あと、タバコの向きを直してあげるやつ、何かの映画で見たけど思い出せない。オフビートの睡魔に判定負けした。

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.2

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 映画の冒頭、最低限のセリフと街の喧騒の中で描かれるのは、ソ連諜報員とFBI捜査官による追走劇。『フレンチ・コネクション』のような駆け引きもなく、ここまでのサスペンスを引き出すのは、完全に日常に溶け込>>続きを読む

ニューヨークの恋人(2001年製作の映画)

3.4

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 恋愛への一歩が踏み出せない二人が、時代を越えすべてを捨てて橋から飛び降りる、典型的な「リープ・オブ・フェイス」映画。個人的に作っているアニメーションの関係で、たまたまエレベーターの起源を調べていたと>>続きを読む

コマンドー(1985年製作の映画)

4.2

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 最高だった!人質の娘を救出するという大義にかこつけて、街を破壊し敵を殺戮する様は本当に爽快だった。

 離陸中の飛行機から飛び降りるシーンしかりショッピングモールでのターザンしかり、どんなに荒唐無稽
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96時間(2008年製作の映画)

3.4

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 “娘が誘拐”、“敵は人身売買を行う極悪非道な組織”と、大暴れが許される大義が丁寧に示されていただけに、ラストシーンを含め全体的に少しこじんまりとした印象を受けた。徹底したリアリズムによる誠実なアクシ>>続きを読む

霧の旗(1965年製作の映画)

4.0

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 構図がどれも完璧で、山田演出もキレキレだった。特に、倍賞千恵子の絶望感を強調するため、往来する自動車の喧騒をミュートしてヒールの音だけを響かせる演出には痺れた。
 また、『男はつらいよ』のさくらから
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

4.1

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 “スクリーンから飛び出した登場人物と恋に落ちる”というあらすじを観ての鑑賞だったが、自分の想像を越えるアイデアに溢れた作品で、かなりの衝撃を受けた。以下は、メモと感想を兼ねて自分の想像を列挙する。>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.3

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 非常にシンプルなストーリー構成に加え、エマニュエル・ルベツキによる圧倒的な映像で、2年ぶりくらいの鑑賞だったにも関わらずほとんどのシーンを記憶していた。特にグリズリーとの戦いはものすごい迫力で、終始>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 個人的には現時点での人生哲学とあまり相違なかったので、衝撃的な感動はなかったが素晴らしい作品だった。“生前の世界”の描写は、ジェリーのデザイン含め見たことのないものばかりで、制作陣のアイデアに感嘆し>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.4

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 ヒッチコック『知りすぎていた男』オマージュのオペラのシーンが良かった。バイクのチェイスシーンの迫力も凄かった。

M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

3.6

 ロバート・アルトマン映画の楽しみ方をまだ見つけられてない。(鑑賞したのは『ロング・グッドバイ』と今作の2作のみだが…。)

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 あらゆる要素が高水準であったにも関わらず、特別何も残らない不思議な映画だった。期待していたデヴィッド・O・ラッセルのクレイジー成分は少なめだったかも。題材となった出来事や時代背景が深く分かればより楽>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

4.4

 最高でした!サイモン・ペッグにアーロン・ポール、何と言ってもフィリップ・シーモア・ホフマン。大好きな役者がたくさん出てきて、ストーリーもアクションも文句無し!

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 映画冒頭、舞台は1975年のウェストバージニア州パーカーズバーグ。私有地の柵を軽々と乗り越え、3人の若者が夜のオハイオ川へと駆けてゆく。裸になって泳ぐ2人を水中から捉えたショットは、同年に公開された>>続きを読む

ピンクの豹(1963年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

 何ともヘンテコリンな映画!冒頭で連発される「meanwhile」による場面転換は見たことのない演出だった。ただ、ワンシチュエーションのギャグがどれも冗長で、体感3時間くらいの映画に感じた。見所といえ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

 前作では少し控えめだった「色男」成分が強く押し出され、これぞトム・クルーズといった仕上がりになったイーサン・ハント。序盤のカーアクションの荒唐無稽さに笑みがこぼれ、ラストのバイクアクションには胸が熱>>続きを読む

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.2

 ユーモアのセンスは間違いなくウェス・アンダーソンだった。

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.3

 アレクシアの最高にクールなビジュアルは、『ドラゴンタトゥーの女』以来の衝撃だった。

ダイ・ハード3(1995年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

 一作目と同じく、動機をミスリードさせて結局金目的なグルーバー兄弟。物凄い大金とはいえ理由がシンプルに金の悪役は清々しい。
 地下鉄横転や地下トンネルサーフィンなど、見たことのないシーンもあって面白か
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ダイ・ハード2(1990年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 前作の「悪人以外死なない、家族みんなで楽しめるクリスマスアクションムービー」を期待していたので、ウィンザー便の墜落にはショックを受けた。わざわざ墜落させなくても燃料によるサスペンスがあったし、マクレ>>続きを読む