『パリのランデブー』の感想に「ロメールの映画には毎回同じ構図の曲がり角が出てくる」と書いたが、この映画のパリの話でも同じ曲がり角が出てくる。作家的な狙いの部分だと思っていたが、もしかしたらパリの区画の>>続きを読む
電車、バイク、自動車、自転車と乗り物が沢山出てくる映画だった。そこが良い。
水にもまして木のイメージが素晴らしかった。ただ、一番木として提示すべきはずだと思われる父親の形見が金属製なのはどうしてか。
自分は『レディアサシン』が例外的に好きなだけで、他のアサイヤスはさっぱりダメだという事が判明しつつある…。
車の転倒から始まる連想ゲーム。性的な倒錯から政治の転覆まで。確かに深作版ウイークエンドだわ…。
ロメールの映画を何本か見て気付いたのだが、毎回必ず同じ構図の曲がり角が出てくる。
喰う喰われるの関係性を鉛直軸の上下に写し取るというお決まりの手法が90度転倒して、平等、という感じで収まる。あまり乗れなかった。いつかまた再見したい。
これはかなり面白かった。エイリアン3で見られた鉛直軸のサスペンスはここでも健在。
あまり評判は良くないみたいだけど、クラシカルな作りで好感を持った。特に溶鉱炉火葬→エイリアン孵化の件は白眉。
ハリソン・フォードが一瞬泣きそうになる所があるんだけど、そこがめちゃくちゃ良い。あと鏡が専ら「振り返らずに後ろを見るための道具」として存在しているという所も良いなと思った。映画の中の人間は、そう簡単に>>続きを読む
傑作だと思ったけど、池内淳子と錦之助の再会のシーンには不満が残った。あそこの2人の吐息はどう考えても白く見せるべきだろう。そのためにわざわざ雪を降らせたんじゃないのか。
たしか『アカルイミライ』もよく「投げる」映画だったなあと思い出し、個人的に腑に落ちた事があった。洞口依子の歌めっちゃ良い。