まるさんの映画レビュー・感想・評価

まる

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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.5

ラストが激アツである。内容というかはキャスト的に。
思わず声が出たので家で見て良かった。

悪魔祓いのシーンはまぁオカルトチックだが、プロテスタントとカトリック、そして土着信仰的な宗教が一堂に会して悪
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マルチプル・マニアックス(1970年製作の映画)

3.6

視覚的な衝撃がすごい。
悪趣味な人々、一度見たら忘れないビジュアルのディヴィアン。

いわゆるスラリとした美人では全くないが、肉感的で威圧的な圧迫感を感じる妖女であることは間違いない。
前半は気持ち悪
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マイナス21℃(2017年製作の映画)

2.2

スノボちょっと滑ってこよ〜と出たら雪山の吹雪に呑まれ遭難する。
過酷な環境でオオカミに襲われたり凍った池に落ちたり凍傷で足がボロボロになったり…。

実話だからすごい。よくこんな環境で生き延びた。
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.3

悲壮で美しい音楽と戦争に翻弄される愛が物悲しい。

文化の違いか時代の違いか、ごはんを窓からポイっと捨てようとするのにはビックリしたが、気が強く行動力のあるジョバンナと飄々としながらユーモアのあるアン
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スペル(2009年製作の映画)

2.6

理不尽すぎる呪いでは?と思いつつ、老婆の呪いは定番だがやはりいい。

そしてしっかりオープニングのある映画ってやっぱりいいな。ワクワクする。
しっかりオープニングあるが、内容はかなりB級だ。その分テン
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ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄(2015年製作の映画)

2.2

ハロウィン発祥の地の惨劇と現代の楽しい祭りとなったハロウィンを結びつける発想は好き。
理由を紐解く過程もそこそこ丁寧で良かったが、謎のホームレスの謎の能力がわからなかった。あの世へ渡す渡守的なこの世で
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ドクター・エクソシスト(2016年製作の映画)

2.6

エクソシスト映画といってもカトリック要素ほぼなし。聖水もなし、お祈りもなし。

短くてテンポがいいのでさらっと見られるが、ゴリゴリのエクソシストを想像して見ると結構期待外れかもしれない。

ただ、悪魔
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死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

3.4

雑誌がパラパラとめくれて次々と現れる顔、そしてそれば最後に示すもの。
このシーンがなんともアーティスティックで不穏で美しく最高のビジュアルだった。
このシーンを考えついた人天才。

序盤から小さな伏線
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クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)

3.0

精緻でリアリティあるサスペンスとは警察無能すぎて言いづらいが、そこそこ楽しめた。

未解決殺人事件の起きた街である日、父親のSMポルノを見つけてしまう。
次々と見つかる父が犯人ではという疑惑。

それ
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ポゼッション(2012年製作の映画)

2.7

開けてはいけない謎の箱を開けてしまったことで悪魔に取り憑かれる少女。
そしてそれを助けようと父が奔走する。

この映画の面白い点はエクソシスト映画はカトリックが多いが、ユダヤ教であることだ。
ユダヤ教
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セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)

3.0

いよいよR18の基準がわからない。セックスシーンも哀れなるものたちはモザイクなしなのに、この映画ではグロもエロもモザイクばかりだ。モザイクなしにしてくれよ。だめ?

それよりこの映画は倫理的にアウトな
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

2.8

今時はやらないフルオーダーメイドスーツのテーラー親子。
誇りと愛を持って仕事に臨んできたが、オーダーは減り店は差し押さえ、師匠でもあった父は病に倒れる。

起承転結ははっきりとはせず比較的滑らかに移行
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.3

テーマはやはり家族、それも「母」。そして発達障害に起因するコミュニケーションの困難だろうか。

言われたことを鵜呑みにし、信じすぎる。いいことではあるが加減がわからないと社会生活は難しい。
物事を決め
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

セブンやポアロみたいな探偵モノや刑事モノ的なハラハラサスペンスとは全く違う。

思わず前のめりになる激アツストーリーを想像すると少し違うがまさに解剖の如く、全ての要素を壊さず丁寧に分解し詳細に並べる過
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ドライブ・アングリー3D(2010年製作の映画)

3.0

そこそこくだらないが、勢いとテンポの良さ、そしてキャラクターの濃さがいい。
ロックと爆発だらけのカーアクション、派手に飛び散る血と肉で3Dならではの演出を感じる。

謎の黒スーツの紳士がカッコ良すぎる
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ザ・コンヴェント(2018年製作の映画)

1.8

カトリックと悪魔という関係や、魔女だと断定され殺される運命が迫る女性を修道院で更生させると救う老修道女といういかにも優しい人間が実は違う顔を持っていたという設定は面白い。

お目目がいっぱい出るのでグ
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フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

3.3

超暴力的法律はやがて崩れる。
どんな犯罪でも許されるパージの崩壊である。

人種差別、経済格差、傭兵問題、銃社会問題…アメリカの様々な問題や差別に焦点を当てていたパージのテーマは移民問題だ。

相変わ
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

3.3

パージの世界観と設定の輪郭がより明確になり、入り込みやすくなった。

階級社会への疑問が見える作品になり、裕福でないゆえにパージに巻き込まれる住民たちのブルジョワへの復讐が気持ちいい。

純粋に暴力を
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パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.3

パージ開始前、成功ありきの実験の一夜。
スラムと呼んでいい島を封鎖して、貧しい住人にパージに参加させる。

ますます政治的な皮肉と批判的な色が増したパージシリーズだが、出てくるギャングたちがカッコいい
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

3.3

前作より設定が作り込まれ対立が明確になりわかりやすくなった。
そして対立がより現実的に、言ってしまえば現実のアメリカの銃問題を下地にしたものになった。

パージ反対派のトップ議員の暗殺を狙うパージ派と
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孤児院(2018年製作の映画)

2.6

ブルジョワが貧民から金を取ったり補助金的なものをもらって経営している孤児院で、ついに死人が出る。

殺人として捜査をするか、ただの病死として処理するか。
真面目で固い刑事と愛する息子を失った母が、金で
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P2(2007年製作の映画)

2.8

そこそこちゃんとグロいから良かった。
現実的ではないな〜という部分(ケガの仕方とか)はあるが、エンタメとして楽しめる範囲だと思う。

忠犬が死んでしまうので犬好きは注意を。

ストーカーのねちっこい独
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ジュリアン(2017年製作の映画)

3.7

本当に怖い。何が怖いって本当にこういう人がいるのが怖い。

DVで離婚した夫婦が子供の親権を争い、結果共同親権となる。
親権があるから未成年のジュリアンは嫌いで恐ろしい父に会わないといけない。

ジュ
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ファンハウス 殺戮の監禁部屋(2019年製作の映画)

1.9

グロはよかった。なかなかしっかりと見せてくれるので楽しかった。

が、キャラのストーリーがちょっと薄く入り込めなかった。
金と売名のために高額なギャラのシェアハウスリアリティ番組に出た落ち目の有名人た
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ラリー スマホの中に棲むモノ/カムプレイ(2020年製作の映画)

2.7

オリヴァーとバイロンがかわいすぎる。
自閉症を持つオリヴァーを「普通」にしたい母、いじめる子供たち。

コミュニケーションの手段がスマホを通した会話しかないオリヴァーが、周りの大切な人間から切り離され
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ランド・オブ・ザ・デッド(2005年製作の映画)

3.1

本能だけのゾンビとは違い少し知能がある奴らがいる。

画がかっこいいな!と思うシーンもあったがストーリーがちょっと冗長でハマれなかった。
でもラストの爆破は見事。

一種プロレタリア文学的な金持ちを労
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戦火の馬(2011年製作の映画)

3.9

戦争映画なので辛い描写はもちろんある。
人も馬も、死ぬ。

貧乏な農家が意地を張って買った美しい馬。
大事に育てた馬は人間の愚行で戦争に連れて行かれた。
大切にしてくれた将校も戦死し、敵の手に渡り、次
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春琴抄(1976年製作の映画)

3.8

世代的にアイドルの山口百恵は知らなかったが、昭和的な美人・美男と耽美な世界観を味わえるのが好き。

リッチな問屋の美人だが性格がキツくプライドが高いお琴に献身的に使える佐助。
谷崎文学の耽美さと薄暗さ
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.4

不安定で脆い思春期の少女を彼女たちではない少年目線で描いた映画。

ジャンルとしては青春ものなのか?キラキラした青春が全てではなく、陰鬱とした寒々しい青春もあるだろう。

娘が大切なあまり鳥籠に閉じ込
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スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町(2014年製作の映画)

3.3

面白いは面白いが、かなり見辛い。
POV形式の映画は見辛さを覚悟してみるが、それにしてもかなり揺れる。

ただ、恐怖の演出はなかなか面白かった。
一瞬だけ写って「何」なのか理解しきらぬうちに消えるモン
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

2.6

ギスギスした撮影現場の空気がイヤだ。
二画面で進む映像といった試みは面白いし、リアルさを追求した演出もいいけど後半のチカチカで目が死にそうだった。

心身ともに元気な時は楽しめそうだが、落ち込んでる時
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ビヨンド(1980年製作の映画)

3.7

ストーリーを重視してみると納得感が薄いかもしれないが、フルチのゴア映画としてみると大変楽しい。

頭が潰れ、溶け、虫が湧き…考えうるイヤな死に方をとにかく詰め込んだお得パックである。
グロが苦手な人は
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ウィッシュ・ルーム(2019年製作の映画)

3.3

望んだものがなんでも出てくるまさに夢のような部屋。
そんな家に住んだら、きっと引きこもりになる。ステキなドレスもいいお酒も、ご馳走も宝石も、何もかも手に入れた夫婦。

お金に困っていたが、もう願いを叶
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インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

4.0

リメイクが沢山されているミステリー。
非常にテンポがいい。

構成はかなり!複雑だが解説もテンポよくわかりやすく行なってくれるので最後はスッキリである。

誰を信じていいのか、誰が何をしたのか、二転三
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ユージュアル・ネイバー/マッド・マザー 生贄の少年(2013年製作の映画)

3.3

イヤな映画であるが母の愛の強大さを思い知る。

家から出られない足の悪い少年に出会う引っ越してきたばかりの少女。
せっかくの友達なのに、彼の親は友達を喜ばず引き離そうとする。

異性の友達を警戒してな
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記憶探偵と鍵のかかった少女(2013年製作の映画)

3.3

記憶に潜り込む特殊能力を持つ探偵が引きこもり少女の記憶を辿り、トラウマを解消するために苦戦、のはずが。

途中から嫌な予感はしていたが、まさにそれが当たった映画である。
金持ちの家は豪華で見ているだけ
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