ユーリにあまり人間味を感じられず…。
人間ではなくガガーリン団地を描きたい映画でした。
すごく面白かった。
本筋ではない姉の存在が大きい。不動産屋への電話シーンなどたまらない。姉妹格差…。
最後のカフェのシーンは残念ながらすごく分かる。計画がうまくいかないと全てを放棄して逃げたくなる。
「グレイ・ガーデンズ」を思い出した。
弟のように器用には生きられなかった、チャールズ…。
フェイスダブルの技術が良かった。モザイクよりずっと生で感じられた。
「チェチェンにゲイはいない」…。
イラン映画は何を見ても興味深いなぁ。どの国でも親権は母親有利だと思っていた。
構図がズビャギンツェフっぽくて冷たい画面がとても好みでした。
引きの長回しとか好きです。
池松さんも伊藤さんも役者として強すぎるからか、どうしても2人のキャラがお互い惹かれ合うようなカップルに見えなかった。
アニータ役アリアナ・デボーズさんの「America」のダンスがダイナミックでとてもかっこよかった。
あれほどアメリカ人に誇りを感じてアメリカを愛していた彼女が店を出る時のセリフ…切ない。
脚本の強引さが少々気になったものの
清水尋也さんすごく良かった。
複数の濃いテーマが詰め込まれているので
もう少し絞って見たかったかな