pchangoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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アネット(2021年製作の映画)

3.6

予想通りはちゃめちゃな展開。カラックス変わらないな、というより、若い頃の最初の2作が老生している気がする。スパークスがカラックスに作品を売り込みしたというのを聞いて、作品の設定がいつもと違うのに納得し>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

村上春樹の世界観を映像に上手く表現しながら、かつ監督らしい役者同士の掛け合いが見事。車中は動きがない分、映画らしい設定とは思えないが、音楽やセリフ回しが秀逸で飽きない。カンヌ脚本賞に相応しい作品。

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.8

評価点低いな。そこまでは悪くないというか、佳作くらいの印象。野球に例えると、職人技の狙い打ちライト前ヒットだな。イーストウッド好きなら是非見てほしい。91歳での役者兼監督作品はいつまで見られるか分から>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

主演2人以外は素人でドキュメンタリータッチで描いているため、ドラマとしての起伏がなく、見る人の年代で評価は分かれそう。
ある程度年齢の行った人の方が、過去の思い出とどう向き合い、残りの自分の人生をどう
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

LGBT映画の典型パターンの出会いと別れで終わるのかと思ったら、別れの後の話が描かれていたのが新鮮。ストーリー自体はシンプルなので、このパートのおかげでカンヌの脚本賞が取れたのかと思えてしまう。18世>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.9

ジョン・カーペンターのB級SF、サム・ペキンパーのバイオレス西部劇を足して割って、ブラジル風に味付けした感じ。とは言っても、オリジナリティはあるし、コロナ渦の鬱屈した気分が晴れるアクションシーンで、観>>続きを読む

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.9

パリ散策映画。手持ちカメラ、不自然なカット、ヌーヴェルヴァーグらしい作品。ゴダール、カリーナ夫婦の短編映画が面白い。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

ノーラン作品のテーマである、時間について正面に取りあげた集大成的な作品。
ストーリーよりも映像と音、視覚と聴覚に訴えるノーラン作品なので映画館で見たい。
映像と音を楽しむことに専念して(見終わった後、
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.8

前作「花筐」の路線で、やりたいこと、頭の中を映像にした作品。大林作品に出たキャストが多数登場し、最期のフィナーレに相応しい作品。監督の映画に対する想いや反戦の思いなどてんこもり。晩年の黒澤作品と比べる>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.9

スプリングティーン好きだけしか見ないのは勿体ない。音楽が人生を変えられることを表す実話で、80年代に青春を送った人は懐かしさは勿論、時代のディテイルがより良く分かると思います。
最近の音楽映画はクイー
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

3.9

寅さん、そして過去の作品やキャスト、スタッフにオマージュを捧げた作品。あたかも、満男がファンの声を代表して叔父さんへの想いを過去の映像を交えて追想している。
現代における老いや死、家族の在り方について
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ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

3.7

ホドロフスキーの本を読んだことのあるファンとしては、予想通りの内容で新しい発見がなかったのが少し残念。80歳を超えてなお現役でいるのは凄いとしか言いようがないので、新作をどんどん作って欲しい。このドキ>>続きを読む