けろにょんさんの映画レビュー・感想・評価

けろにょん

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

転落死した男、その妻に殺害の疑惑が向けられる。遺体に最初に気づいたのは視覚障害の11歳の息子。

すべては状況証拠、登場人物の数だけ証言も変わる。法廷で次第に明らかにされる「嘘」と「隠していたこと」。
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(2023年製作の映画)

3.2

戦国版アウトレイジ?
私はイマイチ。
弥助(笑)👍

加瀬亮・信長のぶっ飛び具合と、西島秀俊・光秀が最後まで西島秀俊なのが一番面白かったかな。

追記
加瀬信長のキツイ三河弁は、正直、何を言ってるのか
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正欲(2023年製作の映画)

4.3

今年観た映画の中で、間違いなく3本の指に入る。
「観る前の自分には戻れない」
まさしくこのキャッチコピーだ。
原作未読だったのが悔しい。
活字でもこの衝撃を受けたかった。
俳優さんはみんな素晴らしい。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

石油利権を巡っての、白人による先住民虐殺。

アメリカの黒い歴史である。


戦争から帰還した主人公がおじと対面したときに「本は読むか?」ときかれて暫し躊躇したあとに「字は読める」と答えたことで、彼の
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.8

原作はもちろん既読、デビッド・スーシェのドラマ版もアホほど繰り返して見ているだけに、ケネス・ブラナー版の『ハロウィンパーティー』やいかに?
とあまり期待せずに観たのだが、これが思いの外よかった。
原作
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.9

仕事と持病で人生を詰みかけている一人の女性。舞台で見たシェイクスピアの「リチャード三世」をきっかけに、リチャード三世という人物に魅入られ、いまだ謎の多い、悪名高いその王の遺骨を発掘し、ただ彼の汚名をそ>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

良かった!
11年の時を経て、「阪急電車」の、あのカッコイイおばあちゃんと小さな孫娘だった二人が今度は友だちになる。

宮本信子の上品で前向きでかわいいおばあちゃんは間違いない。
そして、それに引けを
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

4.0

ロードショーの時からずっと気になっていながら、なんと34年越しにようやく観た。

この年齢になって観たからこそわかる、老いていく人間の機微というもの。人種を超えて、性別を超えて、立場を超えて、10数年
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.1

関東大震災直後、千葉県の福田村で讃岐からの行商団が朝鮮人と疑われ、村の自警団によって虐殺された、という実際にあった事件。


ある程度、覚悟はしていたつもりだが、いやぁ、なんというか重い、苦しい、辛い
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3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.0

予想外に良かった!
漢心に漢が惚れて、
なんて言うと大昔の浪花節みたいだけど、
そもそもが西部劇なので古い表現でもよいよね。
ラッセル・クロウがただの悪役なわけないとは思ったけど
最後は泣かされた。
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⾼野⾖腐店の春(2023年製作の映画)

3.5

こうやどうふてん、ではなく「たかの豆腐店」。春はSpringではなく、麻生久美子さん演じる豆腐店の看板娘の名前が「はる」さん。

頑固な豆腐屋の店主(藤竜也さん)と出戻りのアラフィフな一人娘の春が二人
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.9

硝子のように繊細な少年二人の演技が素晴らしかった。観客として見てる側の自分が心のなかでなんども「僕…」で始まる言葉を彼の代わりに呟きそうになる。森の中のシーンは胸が痛く涙なしには見られなかった。

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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

最後のインディー。
ハリソン・フォード、大変よく頑張りました💮

少々ガッカリさせられた前回のクリスタルスカルは超えた作品になっていたとおもいます。
アクションもすごく楽しめた!

一作目から全て映画
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.4

展開が面白かった。
それでもネタバレできないのでそれ以上は何ひとつ言えない。

ヒロインの女優さんが抜群に可愛かった。

「最初に」鏡の前でIT社長が襲われるシーンはびっくりしすぎて「ひっ!」と変な声
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怪物(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

いやぁ…これは…

すごい作品でした。

小学生の息子をもつシングルマザー
若い男性の担任教師
少年

三者三様の視点から描かれた、何日間かにわたる、とある出来事。

それぞれの視点から表現された同じ
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

5.0

はぁ~、良かった〜!
選手選考会議から優勝のあの時までの侍ジャパンの軌跡のドキュメンタリーです。

個人的には源田選手が今までになくフューチャーされてた感にグッと来たかな。
そしてメキシコ戦、先発で登
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.2

ふとつけたCSで3回目の視聴。
あー、アル・パチーノ好き。

最後の熱弁シーンは圧巻。
ラストシーンの姪の家に戻ったあのシーンも何げに好き。

御年83歳でパパになられた、というニュースがさきほど流れ
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

やはりこれは、映画館のスクリーンで観ないと、とようやく鑑賞。

いやあ、面白かった。
3時間超えなれど、中だるみ全く無くワクワクドキドキ時折ぐふふ…と怒涛のように押し寄せる「どうですか!楽しいでしょ!
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.0

重い。
社会の穴に落ちてしまった者と、安全地帯にいる者。

社会の穴の底にいる人は決して見れない作品だ。

私自身は穴に落ちかけたが、数年踏ん張ってなんとか安全地帯に立つことができた幸運な人間だ。
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The Son/息子(2022年製作の映画)

4.2

親目線で見ると、そんなに悪い親じゃないのよ。あの親達は。

親ってほぼ先に死ぬので、子供がどうにか独り立ちできるように育て上げることがその務めだと思ってるのよ。
ほとんどの親は。
私もそうだったし。
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私は確信する(2018年製作の映画)

3.6

被告は無罪、と確信しているノラの暴走は、証拠も自白もないのに夫が有罪に違いない、と確信している愛人やマスコミ、世間と同じではないか。証拠もなにもないのに愛人を犯人に仕立て上げようと奔走している。
仕事
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.0

見始めてしばらく、映画を中断して「これはまずイスラエルパレスチナ問題について、一度しっかり勉強しよう」とネットで勉強。

これまでの闘争の歴史をある程度理解した上で視聴再開。

祖国を渇望するイスラエ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

中学生か高校生の頃、映画館で見たジョーズ、そしてそれと前後して同じ頃、テレビの洋画劇場で見た「激突!」というとんでもなく面白い映画(後々、それがスピルバーグのデビュー作と知った訳だが)、私の映画歴には>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

4.1

泣いた。
全編通して、なんてこともないシーンで。
帰ったらアタマ、痛かったもん。

とにかく「うるさいクソじじい」。朝、家の周りをパトロールするのが日課、マナーやルールを守らない人には注意しまくる。が
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.8

幼い頃からマリア様の声が聴けて、奇蹟なんかも起こせたのでお金をたくさん積んで果物もワインもたくさん寄付した上で修道院に入れてもらうお金持ちの娘。
無事に修道女になったあかつきにはキリストの姿を見、話し
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

すべての愛はエゴである。

愛とは、何かを差し出さずにはいられない心情である。
相手が拒んでも受け取ることを懇願する。受け入れられることで愛が成就したと満足する。

与え、欲するのが愛である。

それ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.2

「すべての葉を失っていくようだ」


人は生まれてから、出会いも経験も習得も思い出も記憶も、すべてを「葉」としてその人生に繁らせてゆくのだ。
認知症というのはその「葉」を一枚一枚散らせていき、いつの間
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.8

今回の作品のために、俳優をやめていたが出演を決心してくれた剛洋(役)は、期待を全く裏切らない「大人になったあの剛洋」だったことがまず嬉しかった。

懐かしの島の人達、美しい志木那島。歳を重ねたコトー先
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

原作既読。
ちょうど一年ほど前に読んで大満足だった作品の映画化、と聞いて行かない理由がない。
原作での湿地の表現はとても細やかで、ただ日本のそこそこ都会ぐらしでは精一杯の想像力を働かせるしかなかったが
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ある男(2022年製作の映画)

3.9

別人として生きる男「たち」の苦悩。いろんな問題を孕んだ良き作品でした。

?と思うところがあったが、原作と合わせた考察を読み、何とか腑に落ちた。

妻夫木聡 、安藤サクラ 、窪田正孝 のメイン3人はさ
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ビー・ジーズ 栄光の軌跡(2020年製作の映画)

4.2

良かった!
青春が蘇った。
もちろん件の映画を観てサントラ盤を買った一人である。

3人の弟を亡くした長兄バリーの言葉が切なかった。


ディスコヘイトは知らなかったなぁ。私の思い出がめちゃくちゃにさ
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.9

上質な会話劇。
共感する、しないなどはどうでもいい、と思える作品。
名言集多し。
稲垣吾郎が稲垣吾郎過ぎる。