ジョージ・ミラー御大最新作。
原題でSAGAと謳ってるとおり、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場したフュリオサの半生を前作とは全く異なる方法論で壮大な神話叙事詩のように描く148分の前日譚ス>>続きを読む
前後章4時間という尺の中で原作要素が色々端折られてるのは仕方ないけど、原作の良さを映画という別フォーマットで忠実に再構築してアニメーションに落とし込んでるのが本当に良い。
前章が傑作だったので全体的>>続きを読む
吉田恵輔監督最新作。
失踪した6歳の娘を見つけたい家族、失踪事件と家族の姿をカメラで捉えるメディア・報道の在り方を描く、前々作『空白』と地続きにあるような辛く重苦しい119分。
憔悴しきって感情剥き>>続きを読む
リブート版のシーザー三部作の300年後を描いた新作。
完全新作を謳ってるけど実質4作目。
新主人公ノアが世界の真実を知っていく成長譚。
正直人類はほぼ滅亡して「退化した人間」と「進化した猿」の物語を>>続きを読む
浅野いにお原作のアニメ映画化。滑り込みで前章観てきた。
話の構成を原作から大胆に変えててちょっと驚いたけど、2時間の尺に収めるためのシナリオ再編と演出が巧みで映画としてちゃんと面白かったし、
後半へ>>続きを読む
モンスターヴァース5作目。
前作に引き続きコングがめっちゃ主人公で、ゴジラと自由気ままに観光地を破壊しまくる少年ジャンプ的ってかキン肉マン的な大怪獣プロレス映画で楽しかった。
人死に出まくりだわ放射>>続きを読む
エメラルド・フェネル長編2作目。
大傑作『プロミシング・ヤング・ウーマン』に続いて今作も美しさと不快感が同居した毒のある傑作だった。
なんで劇場公開しなかったんやこれ。
最初はオックスフォード大学が>>続きを読む
『オーメン』第一作の前日譚。
個人的に傑作だった。
オリジナルとの設定に多少の矛盾はあるものの、『ローズマリーの赤ちゃん』やルカ・グァダニーノ版『サスペリア』などの要素を取り入れた70年代オカルトホ>>続きを読む
ブランドン・クローネンバーグ長編三作目。
ほとんど前情報入れずに観たけど、親父さん譲りのクセ強な精神変容映画。
エログロ描写もあるけど結構ソフトな印象(勿論万人にはお勧めできませんが)。
思えばキュー>>続きを読む
クリストファー・ノーラン最新作。
「原爆を落とされた側」の日本人としてやっぱり複雑な感情を持たざるをえない瞬間も少なからずあるけど、
取り返しのつかない不可逆な歴史の転換点を作ってしまった、世界の在>>続きを読む
マシュー・ヴォーン最新作。
マシュー・ヴォーン印と言ってもいいケレン味あるアクション演出は健在だけど『キングスマン』との差別化のためか悪趣味要素は控えめでバイオレンス描写はほぼ皆無。
スパイものらし>>続きを読む
IMAXレーザーの先行上映観てきた。
驚異的なまでの映画体験でとにかくもう圧巻だった。
圧倒的映像と音圧で殴り続けられる166分。
序章も序章だったPART1から本格的にデューンの物語が動き出し、間>>続きを読む
パルムドール受賞作品ってことで観てきた。
ミステリーサスペンスかと思いきや緊迫感溢れる法廷劇をメインとしたヒューマンドラマだった。
転落死した父を視覚障害者の11歳の息子が発見。ベストセラー作家の母に>>続きを読む
スパイダーマンが出てこないSSU4作目。
前評判めちゃくちゃ悪かったけど、ジョシュ・トランク版ファンタスティックフォーの牙城はそう簡単には崩せません。
自分が知ってるマダムウェブは盲目のお婆ちゃんな>>続きを読む
三宅唱監督最新作ってことのみで原作未読で前情報ほとんど入れずに観た。
しみじみとめちゃくちゃ良い映画だった。
PMSとパニック障害を抱える2人の男女が織りなす繊細な心の交流。
カムカムの安子と稔さん>>続きを読む
「人の幸せは誰かの不幸の上に成り立っている」というテーマを良くも悪くもダイレクトに描いたシュールな不条理田舎ホラー。
本作が監督長編映画デビュー作ということだけど、
田舎特有の得体の知れない不穏さ不>>続きを読む
先行上映で観てきたけど、とんでもなく素晴らしい怪傑作だった。
どのシーンを切り取っても美しい色彩の幻想絵画的な映像やモノクロ撮影、時には魚眼レンズを通して映し出される奇妙奇天烈でスチームパンクな19>>続きを読む
DCEU16作目にして最終作。
前作から相変わらずの明朗快活王道エンタメに全振りした海洋冒険大活劇。
アーサーとオームの兄弟バディがかつてのソーとロキみたいで微笑ましかった(実際ロキ呼ばわりされるし>>続きを読む
『もう終わりにしよう。』のイアン・リード原作小説のアマプラ配信映画。
近未来の農場SFという、『ブラックミラー』S6の第3話「ビヨンド・ザ・シー」と舞台設定が似てて既視感バリバリ(ポール・メスカルの>>続きを読む
今年の映画納めはイーライ・ロス最新作。
タランティーノ×ロドリゲスの『グラインドハウス』に挿入されたフェイク予告『感謝祭』が16年の時を経て長編映画化ってことで待ってました!
あのフェイク予告はかつ>>続きを読む
こりゃ最高。
ディズニー100周年記念として、これまでのディズニーアニメ映画に出てきた全てのキャラクター総勢543人が一堂に会し記念写真を撮るという短編。
2DCGとそれぞれタッチの異なる新旧キャラ>>続きを読む
個人的にちょっと似てる俳優枠の大好きなイーサン・ホークとケヴィン・ベーコンの共演だけでも満足。
オチはかなり好きです。
『パディントン2』のポール・キング監督最新作ってことで楽しみにしてたけど良かった。
ウィリー・ウォンカの若き日を描いた前日譚だけど、監督が明言してるとおり1971年版の『夢のチョコレート工場』をベー>>続きを読む
北野武最新作。
大島渚×黒澤明を意識した戦国版アウトレイジかと思いきや、
予想以上に笑いに比重を置いた北野映画オールスターのバイオレンスブラックコメディで面白かった。
血飛沫飛び交うド派手な合戦シー>>続きを読む
映画館で観る鬼太郎は子どもの頃に観た『大海獣』以来。
とんでもない大傑作だった。
鬼太郎の世界観と、戦後日本を舞台とした横溝正史的世界観の猟奇的な因習ミステリーを上質に絡めた上、水木先生の戦争体験を>>続きを読む
MCU33作目。
かなりギャグ多めでライトな作品だけど、ディズニープラスのドラマ観てないライト層はお断り(特にミズ・マーベル)という作り。
展開も雑めで色々と中途半端に端折ってる感あるけど、
とにかく>>続きを読む
『続・三丁目の夕日』の冒頭のゴジラ襲来シーンにワクワクしてから16年。
ようやく実現した山崎貴のゴジラ映画。
山崎貴映画は性に合わない作品が多かったけど今回ばかりは忌避しなくてよかった。
1954年>>続きを読む
マーティン・スコセッシ最新作。
オクラホマ州オーセージで石油利権と土地を白人が奪い取るために起きたインディアン連続殺人事件という倫理にもとるアメリカ史の恥部を、
スコセッシ十八番の「欲望と暴力と隣り>>続きを読む
スパイダーバースが押し広げた映像表現の系譜で以て描かれる新たな激亀忍者伝。
吹き替え版で観たけど楽しかった!
手描き・落書き風なストリートカルチャー感溢れる厚塗りの素晴らしいアートワークにクレイアニ>>続きを読む
ジョン・ウィック完結編。
正直ジョン・ウィックで170分も何をやるんだと思ってたけど大満足。面白かった!
来年還暦を迎えるとは思えないキアヌの満身創痍で泥臭い鈍重な必殺接近戦とガンファイトここに極ま>>続きを読む
森達也監督初めての劇映画ということで楽しみにしていたけど、評判通りの傑作。
凄かった。
今からちょうど100年前、関東大震災直後に起きた流言飛語による凄惨な実事件、という大まかなことしか知らず勉強不>>続きを読む
『オオカミの家』と同時上映された短編。
『オオカミの家』でレオン&コシーニャ監督に惚れ込んだアリ・アスター製作総指揮のもと「2023年に発掘された1901年製作の世界初のストップモーション映画」…とい>>続きを読む
チリに実在したカルト共同体「コロニア・ディグニダ」のプロパガンダ映画…というテイで作られたストップモーションアニメ。
夢か現実か幻覚か。少女の歪んだ内面意識が二次元と三次元を縦横無尽に行き来し、常に>>続きを読む
大友さんの『童夢』オマージュってことは聞いてたけど確かに最高に童夢だったし、
無垢で無邪気な子どもたちの残酷さをジワジワと真綿で首を絞めるような不穏な演出で魅せる北欧団地サイキックホラーでめちゃくちゃ>>続きを読む
グレタ・ガーウィグ監督最新作。
舞台となるバービーワールドが現実世界の反転であるということがヒジョーに重層的な皮肉が効いてて、
ポップなコメディの皮を被った強烈な社会派映画に仕上げるグレタ・ガーウィ>>続きを読む
アリ・アスター最新作。
現状日本での公開の目途が全く立ってないので米iTunesの配信で観た。
A24史上最大の予算を使って6分の短編『Beau』を3時間の大長編に膨らませた非ホラー作品で以て、アリ>>続きを読む